ポケモンカードゲーム30周年記念パック「30th CELEBRATION」が発売され、ラプラス AR(106/103)の実勢価格が出そろいました。公式サイトが商品の魅力として掲げた「ポケモンたちの一日を描いたカード」、そのAR20枠の紹介にルガルガンとともに使われていたのがこのラプラスです。
結論から書きます。初動のショップ販売価格は748〜980円。当編集部が発売前に置いていた中央予想1,800円に対して、実際はおよそ半値での着地となりました。AR20枠のなかでも最上位ではなく、中位のグループに収まっています。
この記事では、①いまいくらで売買されているか、②発売前の予想がどこを外したか、③引いたあとどう動くのが得かの3点を、初動の実売データと類似カードの実測値をもとにまとめます。計算の前提はすべて開示していますので、相場が動いたらご自身で引き直せます。

本記事の対象カード:ラプラス AR(M6a 106/103/拡張パック「30th CELEBRATION」)
目次
ラプラス AR(106/103)の初動価格とAR20枠での位置
まず実測値です。2026年9月時点で確認できるショップの販売価格を並べます。
| 区分 | 価格 | 確認したショップ |
|---|---|---|
| 販売価格(高いほう) | 980円(税込) | カードラッシュ/ホビーステーション/カーナベルが同額 |
| 販売価格(安いほう) | 748円(税込) | ポケカくらぶ |
| 買取価格 | 250円前後 | AR帯の買取表による目安。ラプラス単体の公開買取額は各社とも掲載がありません |
ℹ️ いずれも2026年9月時点のショップ提示額です。買取の250円前後は、カーナベル・シーガル米沢店・トレカショップ竜のしっぽ・ブレイズ/お宝創庫の買取表でAR帯に付いている水準から置いた目安で、ラプラス AR(106/103)を名指しで買取表に載せている店舗は確認できていません。買取と販売で3〜4倍の開きがある帯ですので、他サイトの数字と比べる際は「販売価格か、買取価格か」を必ず確認してください。
AR20枠のなかでラプラスは何番手か
30th CELEBRATIONのARは型番104〜123の20枠で確定しました。初動実売で並べると、ラプラスは上位ではなく中位です。
| 順位帯 | AR | 初動実売 |
|---|---|---|
| 1位 | イッカネズミ(123) | ¥1,380 |
| 2〜5位 | フリーザー(107)/ニャース(120)/ガラルニャース(117)/アローラニャース(115) | ¥1,280 |
| 6位 | サンダー(108) | ¥1,080 |
| 7〜10位 | ラプラス(106)/ファイヤー(105)/メタモン(121)/ヒスイゾロア(122) | ¥980 |
| 11〜13位 | モルペコ(110)/フワンテ(111)/シャンデラ(112) | ¥780 |
| 14〜20位 | アローラナッシー(104)/ストリンダー(109)/ルガルガン(113)/ニドリーナ(114)/ズルッグ(116)/サーフゴー(118)/ジャラランガ(119) | ¥580 |
カードラッシュ・ホビーステーション・カーナベルの販売価格(2026年9月時点)。店舗によって序列は割れており、ポケカくらぶの価格表ではファイヤー・フリーザー・サンダーの3種が968円で最上位、ラプラスとイッカネズミ・ヒスイゾロア・ジャラランガが748円で同額です。どの店でもラプラスは中位という点は共通しています。
読み取れることが2つあります。ひとつは、AR20枠の価格帯が580〜1,380円という狭いレンジに収まったことです。上位と下位の差は2.4倍にとどまり、直近弾のAR12種で3倍以上の差がついていたのと比べても圧縮されています。もうひとつは、伝説枠やニャース系が上位に入り、ラプラスはそこに届かなかったことです。値段を決めているのはレアリティではなく、キャラクター人気とイラストの評価だという構図そのものは変わっていません。
💬 販売980円・買取250円前後という帯は、1枚だけ売っても手数料と送料で手取りがほとんど残らない水準です。フリマの手数料10%と匿名配送の送料を引くと、980円で売れても手取りは600円台になります。この帯のカードは、他のカードとまとめて買取店に持ち込むほうが実入りが良くなるのが通例です。
発売前の予想はどこを外したか
当編集部は発売前に、素体の中央予想を1,800円、AR20枠の1位と置いていました。実測は980円で、20枠中7〜10位相当です。弱気シナリオ(900円)にほぼ近い着地でした。どこがズレたのかを開示します。
| 項目 | 発売前の予想 | 初動の実測 |
|---|---|---|
| 販売価格 | ¥1,800(弱気900/強気3,500) | ¥980 |
| 買取価格 | ¥1,300 | ¥250前後 |
| AR20枠での順位 | 1位 | 7〜10位相当 |
| AR枠の上限 | ¥1,800前後 | ¥1,380(イッカネズミ) |
外した理由は3つあります
1. 公式露出の重みを見積もりすぎました
30周年特別サイトの商品紹介でラプラスとルガルガンが使われている点を、AR枠1位の根拠のひとつに置いていました。実際にはルガルガンが580円で最下位帯、ラプラスも中位で、公式の紹介画像に使われたことは初動価格にほとんど効きませんでした。同じ理由づけは今後の予想からは外します。
2. AR帯の水準そのものが直近弾より低く出ました
予想の基準にしたのは、6週間前に発売された直近弾ストームエメラルダ(M6)のAR実測です。M6のAR上位は発売から1か月半を経ても販売1,700〜1,800円を保っていました。ところが30th CELEBRATIONのAR上位は、発売日という最も高いはずのタイミングで1,380円です。AR枠が12種から20種に増え、1種あたりの注目が薄まった影響が素直に出たと見ています。
| M6のAR | 直近の販売 | 直近の買取 |
|---|---|---|
| カイオーガ AR(AR枠1位) | ¥1,703 | ¥488 |
| カクレオン AR | ¥1,780 | ¥500〜1,000 |
| チルタリス AR | — | ¥132 |
| ルリリ AR | ¥522 | ¥132 |
カクレオン ARは実店舗での実測(2026年8月時点。販売は遊々亭、買取は遊々亭およびおたちゅう。秋葉原2号店の提示額)。カイオーガ・チルタリス・ルリリは第三者集計サイトの2026年9月時点の掲載値です。「—」は同じ基準の数値が確認できなかった項目で、推定では埋めていません。
3. 供給サイドの変化を織り込めていませんでした
BOX相場は8月下旬の47,000円前後から、発売日には17,300円まで下げています。抽選に当たった分と店頭販売分が一気に流れ込み、期待先行の価格が現実的な水準へ修正された形です。さらに2026年9月16日0時から、メルカリで「30th CELEBRATION」の未開封パック・BOXが出品禁止になりました。開封済みのシングルカードは引き続き出品できますが、BOXの流動性が落ちた分だけ、開封を急ぐ動機は強まります。シングルの供給が早く積み上がる構造です。
一方で、ラプラスARには回復の前例があります
予想が外れた部分と切り分けて、いまも有効な材料があります。2025年3月14日発売の強化拡張パック「熱風のアリーナ」に収録されたカスミのラプラス AR(SV9a 072/063)の値動きです。ラプラスがARになったときに市場がどう動くかを、実データで追える唯一の前例といえます。

比較対象:カスミのラプラス AR(SV9a 072/063/強化拡張パック「熱風のアリーナ」)
| 時点 | 素体の販売価格 |
|---|---|
| 発売直後(2025年3月) | 約 ¥2,000 |
| 発売8か月後(2025年11月) | ¥1,580(初動割れ) |
| 2026年9月時点(発売から約1年半) | ¥3,580(在庫80枚) |
いずれもカードラッシュの提示額(カードラッシュ基準の価格推移および2026年9月時点の商品ページ実測)です。
この銘柄は「発売後ずっと右肩上がり」だったわけではありません。初動2,000円から8か月かけて1,580円まで下げ、そこから1年弱で3,580円へと、きれいなV字を描いています。ARという枠の値動きの典型で、開封が進んで供給が積み上がる時期にいったん沈み、流通量が絞られてから人気銘柄だけが戻るという順序です。
💬 ここで注意したいのは、ラプラス AR(106/103)の初動980円は、カスミのラプラス ARの初動2,000円の半分以下だという点です。カスミのラプラス ARは「初動が高値だった」ので売り抜けの判断が成立しましたが、今回は初動の時点ですでに数百円の帯にいます。売り急ぐ理由が薄く、保有か、まとめ売りかの二択で考えるほうが実務的だと見ています。
カード基本情報|型番・ワザ・レギュレーション
| カード名 | ラプラス |
| 型番 | M6a 106/103 |
| レアリティ | AR(アートレア) |
| タイプ/進化 | 水タイプ/たねポケモン/HP130 |
| ワザ1 | [無]のせておよぐ:自分の山札からサポートを1枚選び、相手に見せて、手札に加える。そして山札を切る。 |
| ワザ2 | [水][無][無]れいとうビーム 80:コインを1回投げオモテなら、相手のバトルポケモンをマヒにする。 |
| 弱点/抵抗力/にげる | 鋼×2/なし/[無][無] |
| イラストレーター | Amelicart(ア・メリカ) |
| レギュレーションマーク | J(スタンダードで使用可能) |
| 収録/発売日 | 拡張パック「30th CELEBRATION」(M6a)/2026年9月16日(水)世界同時発売 |
再録30種と違い、スタンダードで使えます
30周年パックには「歴史を象徴するカード30枚」が特別仕様で再録されていますが、それらは現行のスタンダードレギュレーションでは使用できません(公式発表)。一方、ラプラス AR(106/103)はカード左下のレギュレーションマークがJですので、通常どおりスタンダードで使えます。同じパックから出るカードでも、需要の構造がまったく違うということです。
ワザ「のせておよぐ」は、無色1個で山札からサポートを直接手札に加えられる効果です。攻撃はできないものの、序盤に確実に狙ったサポートへアクセスできる点は評価できます。とはいえHP130・にげる2のたねポケモンで、専用の対戦需要が大きく伸びるタイプではありません。価格の柱はコレクション需要一本と考えておくのが実務的です。
✏️ 対戦で使いたいだけなら、通常枠のラプラス(011/103)を買うほうが安く済みます。ARは性能ではなくイラスト違いの上位レアリティで、カードとしての強さは同じです。飾るならAR、卓に出すなら通常枠という線引きをしておくと、初動の価格に振り回されずに済みます。
イラストとイラストレーター|Amelicart氏
描かれているのは、光の色が変わる時間帯の海です。手前でコダックが浮かび、ラプラスが背中を水面に出してゆっくり泳いでいます。輪郭線を使わない塗りと、絵本のような淡い配色が持ち味で、いわゆる「迫力系」のARとは正反対の方向性です。イラスト右側には、ほっぺが数字の「3」「0」になった30周年記念のピカチュウマークが入っています。
イラストを手がけたAmelicart(ア・メリカ)氏は、フリーランスのイラストレーターで、2021年から京都芸術大学の客員教授を務めています。輪郭線を描かない「主線なし」の作風で知られ、ポケモン以外では『ピクミン ブルーム』『ドラゴンクエストビルダーズ2』などに参加しました。第1回ポケモンカードゲーム イラストグランプリでは、投稿したヤドンのイラストが「ヤドン賞」を受賞しています。
ポケモンカードでの担当作は、通常枠のポケモンとトレーナーズが中心です。
| トレーナーズ | ハイパーボール/レスキューキャリー/ロストスイーパー/トレッキングシューズ(いずれも2022年12月発売「VSTARユニバース」で担当) |
| ポケモン(通常枠) | ビーダル(S9)/ビビヨン(SV8)/カットロトム(SV7)/シェイミ(SVM)/エレブー(SV9a)/ビクティニ(SV11B)/ギアル・ギギアル・ギギギアル(SV11W) |
| 高レアリティ | イキリンコex(SV2P)のSAR |
担当カードはポケモンWikiのイラストレーター別カテゴリ(2026年9月時点)に基づきます。同氏はポケモンカードゲーム ポケット(アプリ)のイラストも複数手がけています。
並べてみるとわかるとおり、数千円以上の値がつく高レアリティを任される機会はこれまで多くありませんでした。ラプラス AR(106/103)は、そのなかで久しぶりの上位レアリティ枠にあたります。初動980円という価格を「イラストレーター単位で集めるコレクターにとって拾いやすい水準」と見るか、「評価が追いついていない水準」と見るかは、今後の値動き次第です。
封入率と自引きコスト|1BOXで出る確率は14〜19%
まず商品スペックを確認します。
| 希望小売価格 | 1パック360円(税込)/1BOX 7,200円(税込) |
| BOX構成 | 1BOX=20パック/1パック=キラカード6枚 |
| 確定枠 | 基本エネルギー1枚+ピカチュウ1枚(30種のうち1枚) |
| 抽選枠 | 残り4枚(通常枠・AR・SAR・FUR・特別仕様再録) |
| BOXの二次流通価格 | 約17,300円(2026年9月時点・定価の約2.4倍) |
1パック360円・キラカード6枚入りまでが公式サイトの発表内容で、BOX構成(20パック・7,200円)は各販売店の商品情報に基づく数値です。BOX相場はスニーカーダンクの表示価格(2026年9月時点)を参照しています。
ポケモンカード公式は封入率を公表していません。そこで、AR枠が1BOXに何枚入るかを3枚と4枚の2通りで置き、感度表にしました。当編集部のBOX期待値試算では4枚を採用していますが、他社の集計では3枚とする見方もあるためです。
| AR枠の想定封入枚数 | 1BOXで1枚以上出る確率 | 必要BOX数 | 定価換算/実勢換算 |
|---|---|---|---|
| 3枚/BOX | 約14.3% | 約6.7BOX | 約48,000円/約116,000円 |
| 4枚/BOX(当編集部の採用値) | 約18.5% | 約5BOX | 約36,000円/約86,500円 |
計算式は単純です。ARが20枠から等確率で選ばれると仮定すると、1BOXでラプラスが1枚も出ない確率は「(19÷20)のAR枚数乗」になります。その裏返しが上の確率です。必要BOX数は「20枠 ÷ 1BOXあたりのAR枚数」で求まります。実勢換算はBOX価格17,300円で計算しました。
📝 この1枚が欲しいだけなら、シングル購入が圧倒的に効率的です。定価BOXで自引きを狙っても期待コストは3.6万〜4.8万円、二次流通のBOX価格なら8.6万〜11.6万円かかります。シングル980円に対して37倍から88倍で、割に合う買い方ではありません。最新のBOX相場は30th CELEBRATION BOXの相場ページで確認できます。
この表は、開封報告が積み上がったら数字を差し替えるだけで再計算できます。AR枠の実測が1BOXあたり2枚なら確率は約9.8%、5枚なら約22.6%です。
「ラプラス AR」は2種類ある|型番の見分け方
フリマアプリで「ラプラス AR」と検索すると、まったく別のカードが2種類混ざります。しかも初動時点では、古いほうのカスミのラプラス AR(3,580円)が、新しいラプラス AR(980円)の3.6倍で売られているという逆転が起きています。購入・出品どちらの場面でも事故が起きやすいので、型番で切り分けてください。
| 項目 | ラプラス AR | カスミのラプラス AR |
|---|---|---|
| 型番 | M6a 106/103 | SV9a 072/063 |
| 収録 | 30th CELEBRATION(2026年9月) | 熱風のアリーナ(2025年3月) |
| カード名 | ラプラス | カスミのラプラス(トレーナーのポケモン) |
| イラスト | 海を泳ぐラプラスとコダック(Amelicart) | カスミが同乗(Orca) |
| レギュレーション | J | H |
| 30周年ピカチュウマーク | あり(ほっぺが「3」「0」) | なし |
| 2026年9月時点の販売価格 | ¥748〜980 | ¥3,580 |
いちばん速い見分け方は、イラスト内の30周年ピカチュウマークです。30th CELEBRATION収録のカードには、ほっぺが数字の「3」と「0」になったピカチュウのマークが描き込まれています。ラプラス AR(106/103)も右側にこのマークがありますので、小さな出品写真でも判別できます。確実を期すなら、カード左下の型番「M6a 106/103」を確認してください。
価格差が3.6倍もある以上、型番を確認せずに買うと、安いほうを高値でつかむ事故が起こり得ます。逆に出品する側も、カスミのラプラス ARの相場を見て106/103に値付けしてしまうと、いつまでも売れません。
買い時・売り時とPSA鑑定の採算
| あなたの立場 | おすすめの動き方 |
|---|---|
| 引いたので売りたい | 単体では売らず、他のカードとまとめて買取店へ。販売980円・買取250円前後の帯で、1枚ずつフリマに出すと手数料と送料で手取りが消えます |
| 1枚だけ欲しい | いま買っても大きくは損をしません。980円という水準はすでに下限に近く、下げ余地は数百円です |
| AR20枠をコンプしたい | 580〜1,380円の帯ですので、20枠合計でも2万円弱で揃う計算です。開封が進む数か月後ならさらに下がる可能性があります |
| 長期で持ちたい | 状態の良い1枚を確保してスリーブ+ローダーで保管。カスミのラプラス ARがV字回復を見せた前例があり、時間をかけられるなら向くキャラです |
PSA鑑定は非推奨|損益分岐を計算すると合いません
判断軸はひとつだけです。「素体の現在価格+鑑定総コスト」がPSA10の成約価格を下回るかどうか。ラプラス ARで計算するとこうなります。
| 素体の実売 | ¥980 |
| 鑑定料(スタンダード・1枚) | ¥9,980 |
| 往復送料・保険料など | ¥2,000〜3,000 |
| 損益分岐点 | PSA10で ¥13,000〜14,000 以上 フリマ手数料10%を見込むなら売値 ¥14,500〜15,600 以上 |
ℹ️ PSAの料金・サービスレベルは2026年9月に改定されました。従来の低価格プラン(バリュー系4プラン)は受付停止が続いており、通常グレーディングで利用できる最安は新プラン「スタンダード」(1枚9,980円・予定納期100営業日・申告価格15万円以下)です。旧「レギュラー」は「プライオリティ」へ名称変更のうえ11,980円・80営業日、「エクスプレス」は29,980円・25営業日に改定されました。「レギュラー11,980円・60営業日」「エクスプレス22,980円」といった改定前の料金表を載せている記事が多く残っていますのでご注意ください。最新の料金はPSA Japan公式サイトでご確認ください。
比較対象はカスミのラプラス ARです。2026年9月時点のPSA10は、スニーカーダンクの出品最安が14,800円、カードラッシュの鑑定済み販売が8,280円(在庫切れ時点)で、出典によって開きがあります。発売から1年半を経て、ようやく損益分岐点に届くかどうかという水準です。素体が980円しかないラプラス AR(106/103)を、発売直後に鑑定へ出す経済合理性は見当たりません。
もう1点、鑑定を検討するうえで見落とされがちなのが母数です。カスミのラプラス ARはPSA10だけですでに5,726枚が市場に存在します(PSA10取得率75.5%・2026年6月時点の第三者集計)。鑑定の本当のリスクは「10が取れるかどうか」ではなく、「10になった枚数が増えすぎて希少性が薄まらないか」のほうです。発売直後は鑑定提出が集中するため、100営業日後に返却される頃には枚数が積み上がっています。
💬 鑑定を検討する前提として、縁の白かけの有無は必ずチェックしてください。1か所あるだけでPSA10は現実的でなくなります。もっとも、素体980円のカードに1万円台の鑑定費用をかける時点で、状態の良し悪し以前に採算が成立しないというのが結論です。
よくある質問
ラプラス AR(106/103)はいくらですか?
2026年9月時点のショップ販売価格は748〜980円です。カードラッシュ・ホビーステーション・カーナベルが980円で並び、ポケカくらぶが748円でした。買取はAR帯で250円前後が目安で、ラプラス単体を名指しで買取表に掲載している店舗は確認できていません。相場は日々動きますので、売買の前に各ショップの最新の販売ページ・買取表をご確認ください。
ラプラス ARは30周年パックの「当たり」ですか?
当たりではありません。AR20枠のなかでも中位で、パック全体で見ると下位の帯です。30th CELEBRATIONの当たり1位はミュウex FUR(135/103・販売33,800円)で、次いでミュウツーex FUR、ピカチュウex SAR(夜)が続きます。ARからはTOP15に1枚も入りませんでした。全体の序列は30th CELEBRATIONの当たりランキングで確認できます。
AR20枠でいちばん高いのはどのカードですか?
2026年9月時点の初動実売では、イッカネズミ AR(123/103)の1,380円が最高値です。次いでフリーザー(107)・ニャース(120)・ガラルニャース(117)・アローラニャース(115)が1,280円、サンダー(108)が1,080円と続きます。ラプラス(106)は980円で7〜10位相当です。ただし店舗によって序列は割れており、ポケカくらぶの価格表ではファイヤー・フリーザー・サンダーの3種が最上位でした。
ラプラス AR(106/103)はスタンダードで使えますか?
使えます。カード左下のレギュレーションマークがJで、2026年9月時点のスタンダードレギュレーション(H・I・J)に含まれます。混同しやすいのが、同じパックに収録される「歴史を象徴するカード30枚」の特別仕様再録(136〜165)です。こちらは公式が明言しているとおり現行のスタンダードでは使用できません。同じパックから出るカードでも扱いが違いますので、型番で確認してください。
ラプラス ARの封入率はどれくらいですか?
公式は封入率を公表していません。AR全20枠として、AR枠が1BOXに3枚入る想定なら1BOXでラプラス ARが出る確率は約14.3%(必要約6.7BOX)、4枚入る想定なら約18.5%(必要約5BOX)です。定価換算の自引きコストは3.6万〜4.8万円、BOX実勢価格17,300円で計算すると8.6万〜11.6万円かかります。シングル980円に対して37倍から88倍ですので、この1枚が目的ならシングル購入のほうが合理的です。
「カスミのラプラス AR」とは別のカードですか?
別のカードです。カスミのラプラス ARは2025年3月発売の「熱風のアリーナ」収録で、型番はSV9a 072/063、イラストレーターはOrca氏です。2026年9月時点の素体販売価格は3,580円と、ラプラス AR(106/103)の3.6倍で取引されています。一方のラプラス AR(M6a 106/103)はAmelicart氏による描き下ろしで、イラストにカスミは登場しません。イラスト内に30周年のピカチュウマーク(ほっぺが「3」「0」)があるかどうかで、写真だけでも見分けられます。
ラプラス ARはPSA鑑定に出すべきですか?
非推奨です。素体980円に対して鑑定総コストは最安のスタンダードでも12,000〜13,000円かかるため、PSA10が13,000〜14,000円以上で売れないと採算が合いません。先例のカスミのラプラス ARでも、PSA10の出品最安が14,800円に届いたのは発売から1年半後です。加えて同カードのPSA10はすでに5,726枚が存在しており、枚数が積み上がるリスクも考慮が必要です。
ラプラス ARはいつ買うのが安いですか?
すでに748〜980円まで下がっていますので、いま買っても大きくは損をしません。発売から数か月後に開封が進めば数百円は下がる可能性がありますが、下げ余地は限られます。先例のカスミのラプラス ARは初動約2,000円から8か月後に1,580円まで下げ、そこから3,580円まで戻すV字を描きました。長期で持つつもりなら、状態の良い1枚を早めに確保しておく選択も現実的です。最新の実勢価格はラプラス AR(M6a 106/103)のカードページで更新します。
まとめ
| この記事の要点(2026年9月時点・初動) |
|---|
・初動の販売価格は748〜980円:買取はAR帯で250円前後。1枚売りでは手数料と送料で手取りが残らない帯です
・AR20枠では中位:最高値はイッカネズミ(123)の1,380円。ラプラスは980円で7〜10位相当です
・発売前の中央予想1,800円は外れました:公式露出を重く見すぎたこと、AR枠が20種に増えたこと、BOX相場が発売前に6割下げたことが要因です
・ラプラスARにはV字回復の前例:カスミのラプラス AR(SV9a)は初動約2,000円から1,580円へ下げ、1年半後に3,580円まで戻しました
・古いラプラスARのほうが3.6倍高い:フリマでの型番取り違えに注意してください
・自引きは非効率:1BOXで出る確率は14.3〜18.5%。実勢BOX価格なら8.6万〜11.6万円かかり、シングルの88倍です
・PSA鑑定は非推奨:最安のスタンダード(9,980円)でも損益分岐はPSA10で13,000〜14,000円以上です
・レギュレーションはJ:特別仕様再録30種と違い、スタンダードで使用可能です
|
30th CELEBRATIONのARは、「ポケモンたちの一日」という共通テーマで20枠がゆるやかにつながる設計です。単体の投資対象として見れば980円のカードにすぎませんが、並べたときに時間の流れが見えてくる構成は、周年パックらしい仕掛けだと思います。ラプラスはその朝と夕方をつなぐ位置にいる1枚です。相場は相場として冷静に見つつ、揃える楽しさのほうも味わっていただければと思います。
📝 実勢価格はこちらで更新しています。
・ラプラス AR(M6a 106/103)の相場ページ
・30th CELEBRATION(M6a)収録カードの相場一覧
※本記事の価格はすべて2026年9月時点のショップ提示額です。販売価格はカードラッシュ・ホビーステーション・カーナベル・ポケカくらぶ、買取価格はカーナベル・シーガル米沢店・トレカショップ竜のしっぽ・ブレイズ/お宝創庫の各買取表、BOX相場はスニーカーダンクの表示価格を参照しました。カスミのラプラス AR(SV9a 072/063)の素体価格はカードラッシュ、PSA10相場はスニーカーダンクおよびカードラッシュ、PSA10総枚数・取得率は第三者集計サイトの掲載値(2026年6月時点)です。相場は日々変動し、店舗やカードの状態によっても異なります。封入率は公式非公表のため、当編集部の想定値です。本記事は情報提供を目的としており、特定のカードの購入・売却・投資を推奨するものではありません。









