2026年9月16日(水)に世界同時発売されるMEGA 拡張パック「30th CELEBRATION」に、2005年の拡張パック「ホロンの研究塔」に収録されたメタグロス δ-デルタ種が、当時のカードデザインのまま再登場します。型番はM6a 146/103、カード面のイラストレーター表記はMasakazu Fukuda氏。30年の歴史を象徴する特別仕様の再録カード30枚のうちの1枚です。
このカードを調べるうえで、最初に押さえてほしいことが1つあります。「ホロンの研究塔のメタグロス」は2種類あり、価格がケタ違いです。再録元にあたる040/086(δ-デルタ種)は状態Bで11,800円。もう一方のメタグロス☆(075/086)は状態Cでも198,000円です。フリマアプリで取り違えると数十万円の損失につながります。
この記事では、再録元の実勢価格を起点にM6a 146/103の初動価格をシナリオ別に予想し、あわせて2種類のメタグロスの見分け方を整理します。価格データはトレカジャパンの集計と各ショップ・相場サイトの公開価格(2026年9月11日時点)に基づいています。
ℹ️ 30th CELEBRATIONの発売日は2026年9月16日(水)で、本記事執筆時点では発売前(予約・抽選フェーズ)です。M6a 146/103の価格はすべて公式発表と実取引データに基づく予想であり、確定値ではありません。発売後は30th CELEBRATION 相場ページ(M6a)の実データで順次更新します。
目次
- メタグロス M6a 146/103の基本情報とカードデータ
- まず確認|「メタグロス☆ 075/086」と取り違えない
- δ-デルタ種とは?タイプが書き換わったポケモンたち
- デルタコントロールとクラッシュバーン|当時の性能
- 結論:初動価格の予想レンジ
- 根拠①:原作メタグロスδ(PCG6 040/086)の現在の相場
- 根拠②:価格を左右する4つの変数
- シナリオ別の価格予想
- 買い時・売り時の判断軸
- 入手方法とコストの比較
- メタグロスで高いカードはどれ?
- PSA鑑定に出す価値はあるか
- よくある質問
- まとめ
メタグロス M6a 146/103の基本情報とカードデータ

| カード名 | メタグロス δ-デルタ種 |
|---|---|
| 型番 | M6a 146/103 |
| 収録商品 | MEGA 拡張パック「30th CELEBRATION」 |
| 発売日 | 2026年9月16日(水)/世界同時発売 |
| 希望小売価格 | 1パック360円(税込)/1BOX 20パック 7,200円(税込)※BOX構成はトレカジャパン調べ |
| イラストレーター | Masakazu Fukuda ※カード面の表記 |
| カードデータ | 2進化(メタングから進化)/雷・鋼の2タイプ/HP100/ポケパワー「デルタコントロール」/ワザ「クラッシュバーン」(雷・鋼/30+)/弱点:炎/抵抗力:草 -30/にげる:3 |
| 原作 | ポケモンカードゲーム 拡張パック「ホロンの研究塔」(PCG6)040/086[★]/2005年10月24日先行・10月28日一般発売 |
| レアリティ | 公式未発表(30周年特別仕様の再録カード30枚のうち1枚) |
再録元は2005年「ホロンの研究塔」の040/086
ポケモンカードゲーム30周年特別サイトによれば、30th CELEBRATIONには30年の歴史を象徴するカード30枚が特別仕様で登場します。M6a 146/103はそのうちの1枚で、公式サイトは再録元を「2005年発売 拡張パック『ホロンの研究塔』」と明記しています。
ホロンの研究塔はPCGシリーズ第6弾にあたる全86種の拡張パックで、1パック11枚入り・315円(税込・当時の消費税は5%)という構成でした。このパックの最大の特徴はポケモンexが1枚も収録されていないことと、代わりに「ホロンのポケモン」と「δ-デルタ種」という2つの新カテゴリが導入されたことです。メタグロスδ(040/086)は、そのデルタ種の1枚として収録されました。
再現度は非常に高く、HP100、2進化、雷・鋼の2タイプ、ポケパワー「デルタコントロール」、ワザ「クラッシュバーン」、弱点:炎、抵抗力:草 -30、にげる3という当時のカード面がそのまま踏襲されています。イラストレーター表記もMasakazu Fukuda氏のままで、原作イラストをそのまま使った再録と見てよいでしょう。青く輝くメタグロスが塔を背に立つ構図も原作どおりです。
原作との見分け方は4か所
- 30周年記念のピカチュウマーク: M6a版はカード右側に、ほっぺが「3」「0」になったピカチュウのマークが入ります。原作にはありません
- 型番とセット記号: M6a版はカード左下に「M6a」と「146/103」。原作は「040/086」で、ホロンの研究塔をモチーフにしたエキスパンションマークが入ります
- 枠の仕様: M6a版は金色に星をちりばめた30周年専用の特別仕様枠です。原作はPCG期の標準的なキラ加工で、質感がはっきり異なります
- 著作権表記の年: M6a版は「©2026」。原作は発売年である2005年の表記です
原作の「ホロンの研究塔」は2005年発売で、裏面デザインは現行と同じです。裏返しても新旧の判別はできないため、フリマアプリなどで購入する際は必ず表面の左下の型番を確認してください。
ℹ️ 公式は、特別仕様で再登場したカードについて現行のスタンダードレギュレーションでは使用できないと明記しています(元となったカードが使えるレギュレーションでは使用可)。つまりこのカードの価格は、対戦需要が一切乗らない純粋なコレクション需要だけで決まります。
まず確認|「メタグロス☆ 075/086」と取り違えない
ここが本記事でいちばんお伝えしたい部分です。ホロンの研究塔には、メタグロスのカードが2種類収録されています。そして両者の価格には、ケタ2つ分の開きがあります。
| 項目 | メタグロス δ-デルタ種(再録元) | メタグロス☆ |
|---|---|---|
| 型番 | 040/086 | 075/086 |
| レアリティ表記 | ★(キラレア) | ◇(☆=スター) |
| カード名の表記 | 「δ-デルタ種」の表記あり | 表記なし |
| タイプ | 雷・鋼(デルタ種) | 鋼 |
| イラスト | 通常のメタグロス | 色違い(シャイニー)のメタグロス |
| 素体 販売 | 無印 15,800円(売切) 状態B 11,800円/状態C 4,980円 | 状態C(1ED) 198,000円 状態B(1ED) 328,000円 上位状態には60〜95万円の値付け履歴あり(売切) |
| 素体 買取 | 6,000円 | 85,000円 |
| 30周年で再録 | される(M6a 146/103) | されない |
販売価格はカードラッシュ、δの買取は駿河屋、☆の買取はもえたく!の公開価格(いずれも2026年9月11日時点)。メタグロス☆は1st Edition/アンリミテッドの別と状態で価格が大きく変わり、カードラッシュには最上位状態で948,000円という値付け履歴もあります(売切)。在庫と価格は日々変動します。
同じパックの同じポケモンでありながら、買取ベースで14倍、いちばん安い個体どうしで比べても40倍の差があります。そして30周年で再録されるのは040/086のほう(デルタ種)で、色違いの☆は今回の再録リストに入っていません。
見分け方はシンプルです。
- カード名の横に「δ-デルタ種」の表記があれば040/086(再録される側)
- メタグロスが色違い(シャイニー)で描かれていれば075/086(再録されない側)
- 型番を確認できるなら、それがいちばん確実です
⚠️ フリマアプリで「ホロンの研究塔 メタグロス」とだけ書かれた出品は、写真で型番とイラストを必ず確認してください。買う側は数十万円の取り違え、売る側は十数万円の機会損失につながります。30周年で注目が集まる時期は、こうした取り違えが起きやすくなります。
δ-デルタ種とは?タイプが書き換わったポケモンたち
「δ-デルタ種」は、PCGシリーズ後期に登場した特殊なポケモンカードのカテゴリです。「ホロン」と呼ばれる地域の特殊な環境の影響で、本来とは異なるタイプを持つようになったポケモンという設定で、カード名の横に「δ-デルタ種」と表記されます。進化マークの部分がδ(デルタ)の文字をかたどったデザインになっているのも特徴です。
メタグロスの本来のタイプは鋼(ゲーム内では、はがね・エスパー)ですが、このカードでは雷・鋼の2タイプとして扱われます。カード中央には「このポケモンは雷と鋼の2つのタイプを持つポケモンです」と明記され、ワザのエネルギー要求も雷+鋼という変則的な組み合わせになっています。
ここで押さえておきたいのが、ワザのエネルギーはデルタ種としてのタイプを参照するのに対し、弱点・抵抗力は本来のタイプを参照するというルールです。メタグロスδの弱点が炎、抵抗力が草になっているのは、元が鋼タイプだからです。
| 収録パック | 発売 | デルタ種の扱い |
|---|---|---|
| ホロンの研究塔(PCG6) | 2005年10月 | 初登場。収録カードの一部がデルタ種 |
| ホロンの幻影(PCG7) | 2006年1月 | ホロンのポワルンを除く全ポケモンがデルタ種 |
| きせきの結晶(PCG8) | 2006年3月 | 収録カードの一部がデルタ種 |
| さいはての攻防(PCG9) | 2006年6月 | ホロンのポワルンを除く全ポケモンがデルタ種 |
デルタ種が収録されたのはこの4弾だけで、以降のシリーズ商品では確認されていません。さいはての攻防はPCGシリーズ最後の拡張パックにあたるため、今回の再録はおよそ20年ぶりのデルタ種復活ということになります。リージョンフォームのように外見が変わるわけではなく、あくまでタイプだけが違うという控えめなギミックですが、当時を知る層にとっては象徴的なカテゴリでした。
✏️ デルタ種には高額カードも多く含まれます。さいはての攻防のリザードン☆ δ-デルタ種(052/068)は状態A-の1ED版で販売2,180,000円という水準です(カードラッシュ・2026年9月11日時点)。ただしこれは「☆(スター)」レアリティのカードで、キラレア(★)のメタグロスδとは別カテゴリです。「デルタ種だから高い」ではなく、レアリティとキャラクターで決まります。
デルタコントロールとクラッシュバーン|当時の性能
ポケパワー「デルタコントロール」は、自分の番に1回、山札の上から4枚を見て好きな1枚を手札に加え、残りを好きな順番に並べ替えて山札の下にもどすという効果です(このポケモンが特殊状態なら使用不可)。
ドローソースとしてだけでなく、山札の下に不要なカードを送り込める点が当時としては珍しい設計でした。2進化にたどり着かないと使えないという重さはあるものの、サーチと山札整理を1枚でこなせるカードです。
ワザ「クラッシュバーン」は雷・鋼の2エネルギーで30ダメージ。加えて、自分の場のエネルギーを好きなだけトラッシュして、トラッシュした枚数×20ダメージを追加できます。HP100・にげる3という重量級のスペックと合わせて、エネルギーを溜めて一撃を狙う設計になっていました。
ホロンの研究塔はポケモンexが1枚も入っていない拡張パックだったため、ex全盛期の当時の環境では主力になりきれませんでした。とはいえ、その「exがない」という構成こそが、いまホロンの研究塔を特別な弾にしているとも言えます。30周年の再録リストにこの弾から1枚が選ばれた背景には、PCG期を象徴するパックという位置づけがあると考えられます。
結論:初動価格の予想レンジ
原作の実勢価格と、30th CELEBRATIONの商品設計から逆算した予想が以下です。
| 時期 | 未鑑定・美品 | PSA10 |
|---|---|---|
| 発売週(9月中旬) | 4,000〜7,000円 | 鑑定品ほぼ流通なし |
| 発売1〜2か月後 | 2,800〜5,000円 | 12,000〜25,000円 |
| 発売半年後 | 3,000〜5,500円 | 12,000〜22,000円 |
トレカジャパン編集部予想(2026年9月11日時点)。未鑑定・美品はフリマ成約中央値ベース、ショップ買取価格はこの6〜8割が目安です。中央シナリオは発売2週間後の素体で4,500円前後と置いています。
ポイントは3つです。
- 再録30枚のなかでは下位グループ。 単独首位のリザードン(137/103・中央予想25,000円)やゲンガー(150/103・中央予想15,000円前後)には遠く及ばず、わるいバンギラス(144/103・中央予想3,500円)と同程度かやや上と見ています
- 原作の価格が天井として効く。 原作は最上位個体でも15,800円、買取は6,000円。「原作が高すぎて手に入らないから再録版で代替する」という需要が発生しにくい価格帯です。原作が数十万〜数百万円のリザードンやルギアとは構造が違います
- 海外のPSA10が跳ねているが、日本語版には波及していない。 英語版のPSA10は1年半で約5.4倍になりましたが、これは英語版固有の現象で、後述のとおり日本語版のPSA10とは10倍以上の開きがあります
根拠①:原作メタグロスδ(PCG6 040/086)の現在の相場
日本語版の素体は状態で3倍以上違う
| 区分 | 価格 | 出典 |
|---|---|---|
| 素体 販売(状態表記なし=最上位) | 15,800円(売切) | カードラッシュ |
| 素体 販売(状態A-) | 11,800円(売切) | カードラッシュ |
| 素体 販売(状態B) | 11,800円(在庫あり) | カードラッシュ |
| 素体 販売(状態C) | 4,980円(在庫あり) | カードラッシュ |
| 素体 買取 | 6,000円 | 駿河屋 |
| PSA10 販売 | 21,800円(売切) | カードラッシュ |
いずれも2026年9月11日時点の公開価格です。売切表示のものは過去の値付けで、現在は購入できません。
まず押さえておきたいのが、同じ「未鑑定」でも状態で3倍以上違うことです。最上位の無印が15,800円なのに対し、状態Cは4,980円。21年前のカードなので、実際に流通している個体の多くは中間から下の状態に集中します。「素体1万円」という一本値で自分の手持ちを評価するのは危険です。
そしてもうひとつ重要なのが、上位状態の在庫が市場から消えているという点です。カードラッシュで在庫が残っているのは状態BとCのみで、無印・状態A-はいずれも売切。30周年での再録が発表されて以降、美品から順に買われていったと見るのが自然でしょう。
売却を考えている方は、買取価格(駿河屋で6,000円)を基準にしてください。ただしこれはダメージのない完品を前提とした上限値で、状態が落ちれば査定は下がります。旧カードの買取は店舗差も大きいため、複数店舗の比較は必須です。
英語版PSA10は1年半で5.4倍|ただし日本語版とは10倍の開き
このカードの海外相場には、日本語版とはまったく違う動きが出ています。英語版(EX Delta Species 11/113)のグレード別データを見てください。
| グレード | 相場(USD) | 円換算(1ドル154円) |
|---|---|---|
| 未鑑定(Ungraded) | $49.30 | 約7,600円 |
| グレード8 | $129.91 | 約20,000円 |
| グレード9 | $301.84 | 約46,000円 |
| PSA10 | $1,825.00 | 約281,000円 |
PriceCharting集計(2026年9月11日時点・英語版 EX Delta Species 11/113)。為替は2026年9月10日の終値水準(1ドル154円前後)で換算しています。
未鑑定の約7,600円に対し、PSA10は約28万円。実に37倍です。しかもPSA10の取引頻度は年に3件程度しかなく、極端に薄い商いであることも分かります。
直近の落札推移を並べると、上昇のタイミングがはっきり見えます。
| 落札日 | PSA10 落札額(USD) | 円換算 |
|---|---|---|
| 2025年3月30日 | $340 | 約52,000円 |
| 2025年7月27日 | $530 | 約82,000円 |
| 2026年3月13日 | $1,275 | 約196,000円 |
| 2026年5月23日 | $3,000 | 約462,000円 |
| 2026年7月15日 | $3,250 | 約501,000円 |
| 2026年8月15日 | $1,825 | 約281,000円 |
PriceCharting掲載のeBay落札データ(2026年9月11日取得)。2025年3月の$340から2026年8月の$1,825まで、約1年半で5.4倍になっています。同じ期間、未鑑定は$40〜60台のレンジをほとんど動いていません。
この数字の読み方には、2つの注意点があります。
ひとつは取引が薄すぎることです。1件単位の取引が「相場」として記録される構造のため、$3,250と$1,825のように短期間で倍近い開きが出ます。またPriceChartingの集計にはホロとリバースホロの取引が混在している可能性があります。この価格帯では、表示されている相場より「そのとき出ている個体」を見るほうが実用的です。
もうひとつが、この数字をそのまま日本語版に当てはめられないことです。日本語版(040/086)のPSA10は流通が極端に薄く、カードラッシュに21,800円の販売履歴がある程度にとどまります(現在は売切)。英語版PSA10の約28万円とは10倍以上の開きです。
⚠️ 英語版と日本語版でPSA10の水準がここまで違う理由は、取引母数の少なさと、買い手の層が異なることにあると考えられます。「英語版PSA10が28万円だから日本語版も同水準」という読み方はしないでください。日本語版のPSA10を売買する際は、必ず直近の実出品を個別に確認してください。
この日英ギャップは、後半のPSA鑑定の採算を考えるうえでも重要になります。30周年版を鑑定に出す判断で参照すべきは、英語版の28万円ではなく日本語版の2万円台のほうです。
根拠②:価格を左右する4つの変数
変数1:封入率(影響度:最大)
最も価格を動かす要素でありながら、現時点で公式発表がありません。判明しているのは以下の構成です。
- 1パック6枚すべてがキラカード仕様、1BOX=20パック(BOX構成はトレカジャパン調べ)
- 6枚のうち基本エネルギー1枚と30周年ピカチュウ1枚が確定枠
- ランダム枠は実質4枚。ここに通常103種とAR・SAR・FUR・特別仕様再録30枚がすべて詰め込まれる
仮に「特別仕様の再録30枚が1BOXに1枚出る」設計だとすると、メタグロス146/103をピンポイントで狙う期待値は30BOX=216,000円分。予想シングル価格(4,000〜7,000円)の30〜50倍にあたる計算で、自引きを狙う合理性はほぼありません。封入率の仮定と計算の詳細は当たりランキングと封入率・BOX期待値の記事で開示しています。
変数2:再録30枚のなかでの序列
30枚という枠数は、1枚あたりの注目度を薄める方向に働きます。公開済みの再録カードを並べると、序列はおおよそ次のようになると考えています。
| 層 | 該当カードと原作の相場感 | 発売週の想定 |
|---|---|---|
| 第1層 | リザードン(137/103)。原作は数百万円クラス | 20,000〜35,000円 |
| 第2層 | ゲンガー(150/103)、ルギア(142/103)。原作が100万円超の水準 | 10,000〜22,000円 |
| 第3層 | ピカチュウ&ゼクロムGX(160/103)など、原作が数万円で買えるカード | 5,000〜11,000円 |
| 第4層 | メタグロス(146/103)、わるいバンギラス(144/103)など、原作素体が1万円前後のカード | 2,500〜7,000円 |
トレカジャパン編集部による分類です。メタグロスを第4層の上位に置いた理由は、原作素体が最上位でも15,800円、買取で6,000円という「買おうと思えば買える」水準に留まっている点にあります。再録版はしばしば「原作の代わり」として買われますが、代わりが必要ないほど原作が安ければ、再録版の価格も伸びません。
変数3:対戦需要がゼロであること
前述のとおり、このカードは現行スタンダードで使用できません。しかもメタグロスδの場合、原作が使えるレギュレーション自体が実質存在しない点に注意が必要です。公式のエクストラレギュレーションはBWシリーズ以降が対象で、2005年のPCGカードは対象外。殿堂レギュレーションなどの非公式・限定的な場を除けば、卓に出す機会はまずありません。
価格の下支えはコレクター需要のみになります。これは価格が下がるときに底が抜けやすい構造でもあります。
変数4:デルタ種というカテゴリへの再評価
上振れ側の要因として無視できないのが、デルタ種が約20年ぶりに公式商品へ復活するという点です。PCG後期の4弾でしか収録されなかったカテゴリで、一覧をコンプリートしようとするコレクターも一定数存在します。
ただし、30周年の再録リストでデルタ種はメタグロス1枚のみ。「デルタ種枠」としてまとまった注目が集まるというより、単発の再録として扱われる可能性のほうが高いと見ています。上振れシナリオでのみ効く材料という位置づけです。
シナリオ別の価格予想
| シナリオ | 前提 | 発売週の予想価格(未鑑定美品) |
|---|---|---|
| 強気 | 再録30枚がSAR/UR級の低封入率(数BOXに1枚)。デルタ種の約20年ぶり復活がコレクター需要を喚起し、再録枠のなかで独自の評価を得る | 8,000〜14,000円 |
| 中心(本命) | 再録30枚が1〜2BOXに1枚程度。メタグロスは30枚中の第4層上位として評価され、原作素体の価格が実質的な天井として機能する | 4,000〜7,000円 |
| 弱気 | 再録枠が1BOXに複数枚。年内に大規模再販。話題がFUR・SARとリザードン・ゲンガーに集中し、メタグロスが埋没 | 1,500〜2,500円 |
中心シナリオを本命に置く理由は2つあります。第一に、拡張パック本体に30枚まとめて収録される構造上、1枚あたりの供給量はプロモ枠の周年カードより多くなること。第二に、原作の美品が1.2〜1.6万円で買える以上、再録版がそれを大きく超える理由がないことです。
PSA10については、発売直後は鑑定品がほぼ存在せず、市場に出回り始めるのは発売1〜2か月後。この時期の価格は未鑑定美品の2.5〜5倍前後を目安に置いています。ただしこのレンジは鑑定費用(1枚あたり15,000〜17,000円)に大きく規定されており、素体が安いカードほどPSA10の価格は「素体+鑑定費用+わずかな上乗せ」に収束しやすくなります。原作の日本語版PSA10が21,800円という水準だったことも、この置き方の根拠です。
買い時・売り時の判断軸
買うなら:発売2〜6週間後を狙う
発売直後は品薄プレミアムが乗り、実力以上の価格がつきやすい局面です。開封が一巡し、出品数が増え始める発売2〜6週間後が、中心シナリオでは最も価格が緩みやすいタイミングと考えられます。
判断の目安は出品数の推移です。出品が増え続けているうちは供給過多で価格が下がりやすく、出品数が頭打ちになったタイミングが底のサインになります。発売後は30th CELEBRATIONの相場ページで出品件数と直近取引額の両方を確認してください。
売るなら:発売週か、10月の周年当日まで
自引きしたカードを短期で現金化するなら、値崩れ前の発売週から2週間以内が最有力です。ポケモンカードゲームの日本での第1弾発売は1996年10月で、2026年10月に30周年の節目を迎えます。9月の発売から10月にかけては関連商品とメディア露出が集中するため、この期間は相場が実力以上に押し上げられやすい一方、イベント通過後の反落リスクも同時に抱えます。
💬 数千円レンジのカードは、1枚だけを単体で売ると手数料と送料で手取りがほとんど消えます。他の再録カードやAR・RRとまとめて買取店に出すほうが、実質的な手取りは大きくなりやすいと覚えておいてください。
入手方法とコストの比較
| 方法 | コスト | 向いている人 |
|---|---|---|
| 抽選・予約でBOX購入 | 7,200円/BOX(定価) | 開封を楽しみたい人。ただし狙い撃ちはできない |
| 転売BOXを購入 | 定価を上回る想定 | 期待値では不利になりやすい |
| シングル購入 | 予想4,000〜7,000円 | メタグロス146/103だけが目的の人。最も確実で安い |
| 原作(040/086)を買う | 状態C 4,980円/状態B 11,800円 | 2005年当時のカードそのものが欲しい人 |
「30周年版のメタグロスが欲しい」という目的に限れば、答えははっきりしています。シングル購入が最も合理的です。自引きの期待コストはBOX数十箱分に達する可能性があり、これは予想シングル価格を大きく上回ります。
興味深いのは、状態を問わなければ原作と再録版の価格がほぼ並ぶことです。予想中央の4,500円に対し、原作の状態Cは4,980円。数百円の差で「2005年の本物」が買えるなら、そちらを選ぶコレクターも出てくるでしょう。これも再録版の価格が上がりにくい理由のひとつです。
なおポケモンセンターオンラインのBOX抽選では、プレイヤーズクラブの本人認証済み枠と未認証枠が設けられ、当選数の大半が本人認証済みの枠に割り当てられる方式が採られています。申込先やスケジュールは30th CELEBRATION 抽選はどこ?当選確率と応募方法で解説しています。
メタグロスで高いカードはどれ?
「ポケカのメタグロスで高いカードは何か」は検索でもよく見かける疑問です。2026年9月11日時点でカードラッシュが公開している販売価格をもとに、主要なメタグロスカードを並べました。
| カード | 収録 | 販売価格(素体) |
|---|---|---|
| メタグロス☆(1ED)075/086 | ホロンの研究塔 | 328,000円(状態B) |
| メタグロスex☆ 071/083 | PCG期 | 19,800円 |
| メタグロスex☆ 068/108 | ワールドチャンピオンズパック | 17,800円 |
| MメタグロスEX 102/XY-P | XYプロモ | 16,800円 |
| メタグロスδ-デルタ種 040/086 | ホロンの研究塔 | 11,800円(状態B) |
| メタグロスEX 101/XY-P | XYプロモ | 8,980円 |
| メタグロスGX HR 059/050 | アローラの月光 | 5,780円 |
| メタグロスGX SSR 234/150 | GXウルトラシャイニー | 3,980円 |
| メタグロス★ 044/082 | 蒼空の激突 | 3,480円(売切) |
| ダイゴのメタグロスex SAR 245/193 | MEGAドリームex | 3,280円 |
カードラッシュの公開価格(2026年9月11日時点・状態表記のあるものは併記)。同じカードでもショップにより価格差があるため、購入前には複数店舗の比較をおすすめします。在庫状況により表示は変わります。
並べてみると、メタグロスの高額帯は「☆(スター)」と「ex☆」に集中していることが分かります。いずれも2000年代の希少弾に収録された特別枠で、残存枚数が構造的に少ないカードです。一方、GX期以降のメタグロスは最上位レアリティでも数千円台に収まっています。
✏️ キャラクター人気やカテゴリ人気は、そのまま30周年版の価格になるわけではありません。M6a 146/103は大量に刷られる拡張パックの1枚であり、2000年代の希少弾とは供給量の桁が違います。高額なのはあくまで原作側の、しかも一部のレアリティだけだという点は切り分けて考えてください。
PSA鑑定に出す価値はあるか
M6a 146/103については、中心シナリオの価格では採算が合いません。
PSAジャパンは2026年に料金プランを改定し、低価格帯だったバリュー系のサービスは現在いずれも新規受付を停止しています。通常グレーディングで利用できる最も安いプランはレギュラー(1枚11,980円・申告価格25万円まで)で、これに往路送料・返送料・保険料・事務手数料が加わります。1枚だけ提出する場合、総額はおおむね15,000〜17,000円程度になります。
📝 損益分岐の計算式
「素体の現在成約価格 + 鑑定総コスト」 < 「PSA10の成約価格」
中心シナリオの素体4,500円に鑑定総コスト約16,000円を足すと約20,500円。PSA10予想12,000〜25,000円のレンジの上寄りに位置するため、PSA10が取れてもトントンかわずかな赤字、9止まりなら大幅な赤字という構造です。単体での鑑定提出は推奨できません。
判断の参考になるのが、原作の日本語版PSA10がカードラッシュで21,800円だったという事実です。21年前のカードで、しかもPSA10という最上位グレードでこの水準ということは、日本語版のメタグロスδというカード自体に、鑑定プレミアムを大きく乗せるだけの買い手がついていないことを意味します。英語版PSA10の28万円という数字に引っ張られて鑑定に出すと、期待外れになる可能性が高いでしょう。
そのうえで、鑑定を検討する余地があるのは次のようなケースです。
- 複数枚をまとめて提出し、1枚あたりの送料・手数料を下げられる場合
- 30周年特別仕様の金枠が白かけやセンタリングでグレードを落としやすいことが判明し、PSA10の希少性が実際に高く出た場合
- 短期売却ではなく、数年単位で保有する前提の場合
ℹ️ 鑑定料金と受付状況は改定が続いています。提出前に必ずPSAジャパン公式サイトで最新のサービスレベルと料金を確認してください。過去記事に載っている料金表をそのまま当てにするのは危険です。
よくある質問
メタグロス M6a 146/103はいくらになりますか?
発売週の未鑑定美品で4,000〜7,000円が本命の予想レンジです。封入率が低ければ8,000〜14,000円、逆に再録枠が出やすい設計なら1,500〜2,500円まで下がる可能性もあります。いずれも発売前の推定であり、実勢価格は30th CELEBRATIONの相場ページで発売後に更新します。
再録元のメタグロスはどのパックのカードですか?
2005年10月に発売された、ポケモンカードゲーム 拡張パック「ホロンの研究塔」(PCG6)に収録されたメタグロス δ-デルタ種(040/086・★)です。1パック11枚入り・315円(税込)、全86種の拡張パックで、先行発売が10月24日、一般発売が10月28日でした。ポケモンexが1枚も収録されていない珍しい構成のパックです。
δ-デルタ種とはどういう意味ですか?
「ホロン」という地域の特殊な環境の影響で、本来とは異なるタイプを持つようになったポケモンを指すカテゴリです。ホロンの研究塔(2005年10月)で初登場し、ホロンの幻影(2006年1月)・きせきの結晶(2006年3月)・さいはての攻防(2006年6月)の計4弾にのみ収録されました。ワザのエネルギーはデルタ種としてのタイプを参照しますが、弱点・抵抗力は本来のタイプを参照します。メタグロスδが雷・鋼の2タイプでありながら弱点が炎なのはそのためです。
「メタグロスδ」と「メタグロス☆」は何が違いますか?
どちらもホロンの研究塔に収録された別カードです。30周年で再録されるのはメタグロスδ-デルタ種(040/086・★)で、カード名の横に「δ-デルタ種」と表記されています。メタグロス☆(075/086・◇)は色違い(シャイニー)のメタグロスが描かれたスターレアで、こちらは再録されません。δが状態Bで11,800円・買取6,000円なのに対し、☆は1EDの状態Cでも販売198,000円、状態Bで328,000円、買取85,000円(カードラッシュ・駿河屋・もえたく!/2026年9月11日時点)。購入時は必ず型番とイラストを確認してください。
原作のメタグロスδはいくらで買えますか?
2026年9月11日時点のカードラッシュでは、最上位の無印が15,800円(売切)、状態Bが11,800円、状態Cが4,980円です。無印と状態A-はすでに売切で、在庫が残るのは状態B・Cのみ。買取は駿河屋で6,000円です。英語版(EX Delta Species 11/113)の未鑑定は約49ドル(約7,600円)で、日本語版の最上位個体より安い一方、状態Cよりは高い水準です。
原作のPSA10はいくらですか?
英語版のPSA10はPriceChartingの集計で1,825ドル(約281,000円・1ドル154円換算)です。2025年3月の340ドルから約1年半で5.4倍になりました。ただし取引頻度は年3件程度と少なく、1件の高値が相場として記録されやすい構造です。一方、日本語版(040/086)のPSA10はカードラッシュに21,800円の販売履歴がある程度で(現在は売切)、英語版とは10倍以上の開きがあります。英語版の水準をそのまま日本語版に当てはめることはできません。
メタグロス146/103は対戦で使えますか?
現行のスタンダードレギュレーションでは使用できません。ポケモンカードゲーム30周年特別サイトが、特別仕様で再登場したカードはスタンダードでは使えず、元となったカードが使用できるレギュレーションでのみ使用可能と案内しています。原作は2005年のPCGカードで、公式のエクストラレギュレーションはBWシリーズ以降が対象のため、公式イベントで使える場はほぼありません。
自引きとシングル購入はどちらが得ですか?
メタグロス146/103のみが目的ならシングル購入が有利です。仮に特別仕様の再録30枚が1BOXに1枚の設計だとすると、狙い撃ちの期待コストは30BOX分で216,000円相当となり、予想シングル価格(4,000〜7,000円)の30〜50倍になります。開封体験そのものを楽しみたい場合を除けば、シングルでの購入が合理的です。
30周年版が出ると原作の値段は下がりますか?
大きくは下がりにくいと考えています。再録版は型番・枠デザイン・著作権表記の年まで異なり、原作の代替にはならないためです。むしろ周年商品の発表は旧カードの注目度を上げる方向に働き、実際にカードラッシュでは上位状態の在庫がすでに売切になっています。ただし注目による上昇は反動を伴うのが常で、値上がりを見て慌てて追いかけるのは避けたいところです。
30th CELEBRATIONにメタグロスは他にも収録されますか?
2026年9月11日時点で公式サイトが公開している情報の範囲では、特別仕様の再録枠に146/103のメタグロスが確認できています。通常ナンバー帯(103番以内)は全カードが公開されていないため、追加の情報が出しだい30th CELEBRATIONのカード一覧で更新します。
まとめ
- メタグロス M6a 146/103は、2005年「ホロンの研究塔」のメタグロス δ-デルタ種(040/086)を当時のカード面のまま再現した30周年記念の再録カード。イラストレーター表記も原作と同じMasakazu Fukuda氏
- 同じパックの「メタグロス☆ 075/086」とは別物。☆は色違いのメタグロスが描かれたスターレアで、1EDの状態Cでも販売198,000円、状態Bで328,000円、買取85,000円。取り違えに要注意
- 発売週の予想は未鑑定美品で4,000〜7,000円、中央シナリオで4,500円前後。再録30枚のなかでは第4層の上位と位置づけ
- 再録元の素体はカードラッシュで最上位(無印)15,800円・状態B 11,800円・状態C 4,980円。無印と状態A-はすでに売切。買取は駿河屋で6,000円
- 英語版(EX Delta Species 11/113)のPSA10は1,825ドル(約281,000円)。2025年3月の340ドルから約5.4倍だが、未鑑定は約49ドルで横ばい
- ただし日本語版のPSA10は21,800円の販売履歴(売切)があるのみで、英語版とは10倍以上の開き。英語版の水準をそのまま日本語版に当てはめないこと
- δ-デルタ種はPCG後期の4弾にしか収録されなかったカテゴリで、今回が約20年ぶりの復活。上振れ材料だが、再録リストでのデルタ種は1枚のみ
- 短期の買い時は発売2〜6週間後。出品数の増加が止まったタイミングが目安
- PSA鑑定はレギュラー(11,980円/枚)が最安プランで、1枚提出の総コストは15,000〜17,000円。素体4,500円想定では採算が合わないため、単体提出は非推奨
30th CELEBRATION全体の当たりカードと相場は30th CELEBRATIONの当たりランキング・封入率まとめ、収録カードの一覧は拡張パック『30th CELEBRATION』のカード一覧、30周年商品のラインナップ全体はポケカ30周年 記念商品まとめから確認できます。
※商品情報の出典:ポケモンカードゲーム30周年特別サイト(BOX構成はトレカジャパン調べ)/原作の商品情報はポケモンカードゲーム 拡張パック「ホロンの研究塔」(2005年10月24日先行・10月28日一般発売・315円税込・1パック11枚入り・全86種)/価格データはトレカジャパン集計、カードラッシュ・駿河屋・もえたく!の公開価格、PriceChartingの海外相場集計(いずれも2026年9月11日時点)に基づきます。PriceChartingの集計はホロとリバースホロの取引が混在している可能性があります。為替は1ドル154円で換算。価格は変動します。本記事の予想は将来の価格を保証するものではありません。







