2026年9月16日に発売されたポケカ30周年パック「30th CELEBRATION」(30thセレブレーション)に収録されたミュウツーex SAR(M6a 128/103)。空き番だった128番の正体で、9月時点でも公式のカードリストには掲載されていないカードです。

結論から書きます。9月時点のショップ販売中央値は¥6,000、買取中央値は¥4,000です。当たりランキングでは12位、SAR10種の中では上から5番目です。本記事が発売前に出していた予想(販売¥25,000・買取¥17,500)は大きく外しました。その差がどこから生まれたのかも含めて、実測値に全面的に差し替えています。

ℹ️ 買取はカードラッシュ・おたちゅう秋葉原5号店・C-labo(宅配)・遊々亭(宅配)・スニダントレカ秋葉原店の5社、販売はカードラッシュ・トレコロ・スニーカーダンクの3社から集計した、いずれも9月時点の値です。実売と買取を見る|予想が外れた理由|他のミュウツーex SARとの見分け方|自引きコストを見る

ミュウツーex SAR(128/103)の実売価格と買取価格

ミュウツーex SAR(M6a 128/103)30th CELEBRATION

ミュウツーex SAR(M6a 128/103)。30周年仕様のピカチュウマークが右下に入ります

9月時点のショップ実売は次のとおりです。予想値ではなく、その金額で売り買いされている数字です。

区分金額内訳
販売(ネット3社中央値)¥6,000カードラッシュ・トレコロの税込表示価格と、スニーカーダンクの一般相場の中央値
買取(5社中央値)¥4,000提示レンジは¥3,800〜4,200で、5社中3社が¥4,000。店舗差がほとんどありません
買取÷販売の比率約67%当たりTOP15の比率は50〜81%の範囲で、67%は上位グループに入ります
当たりランキング12位TOP15中。SAR10種では上から5番目

価格は日々動きますので、売買の前に各ショップの最新ページをご確認ください。

発売直後からの動き|販売だけが下がり、買取は据え置き

発売日と9月時点を並べると、このカードの特徴がはっきり出ます。

区分発売日9月時点変化
販売中央値¥9,980¥6,000-40%
買取中央値¥4,000¥4,000±0%
買取÷販売約40%約67%スプレッド縮小

買取が動かないまま販売価格だけが¥3,980下がり、両者の差が縮みました。発売直後は「高く売り出してみて、売れ行きを見ながら下げる」段階でしたので、販売価格には手探りの上乗せが乗っています。その上乗せが剥がれた結果が¥6,000です。買取が¥4,000で維持されているのは、この水準ならショップが在庫を取りにいけると判断しているためで、下値はいったん固まったと読めます。

なお発売日の販売中央値はカードラッシュ・ホビーステーション・カーナベルの3社、9月時点はカードラッシュ・トレコロ・スニーカーダンクの3社から取っています。集計対象の店舗が入れ替わっているため、下落率は厳密な同一条件の比較ではありません。

SAR10種の中でどの位置か

同じパックに収録されたSAR10種を、買取中央値の高い順に並べます。ミュウツーexは上から5番目です。

カード(型番)販売中央値買取中央値当たり順位
ピカチュウex 夜(127)¥14,000¥9,0004位
ミュウex(129)¥13,000¥8,5005位
ピカチュウex 昼(126)¥11,000¥7,5007位
ゲンガーex(131)¥9,000¥6,00010位
ミュウツーex(128)
本記事のカード
¥6,000¥4,00012位
ニンフィアex(130)¥5,280¥3,30013位
ジラーチex(132)¥4,000¥2,50016位
ゲッコウガex(125)¥2,780¥1,500圏外
ボーマンダex(133)¥1,580¥1,000圏外
ホゲータex(124)¥1,480¥850圏外

上位のピカチュウex 夜と比べると、ミュウツーexは買取で2.3分の1の水準です。SAR10種の中でも、最上位と最下位で買取が約11倍、販売が約9倍開きました。価格を決めているのはレアリティではなくキャラクター人気という構図が、実売ではっきり出ています。

買取はSAR10種すべてに出そろいました

発売直後のショップは、仕入れ値を決められるだけの取引データが溜まるまで個別買取を止めるのが通常の運用です。発売日の時点ではピカチュウex 昼(126)・ミュウex(129)・ジラーチex(132)・ニンフィアex(130)の4種が買取停止中でした。

9月時点では、この4種を含めたSAR10種すべてに買取価格が付いています。売却先が限られる局面は終わり、どのSARも換金できる状態です。そのなかでミュウツーexの買取は¥4,000で、発売日から動いていません。停止明けのカードが下振れした水準で再開したのに対し、最初から値が付いていたミュウツーexは水準を保った形です。

加えて、このカードは店舗差がほとんど出ていません。提示レンジは¥3,800〜4,200で、5社中3社が¥4,000です。買取額が最大1.7倍ばらついているリザードン(137)やミュウツーex FUR(134)と違い、どの店に持ち込んでも金額はほぼ同じですので、査定の店回りに時間をかける必要は薄いカードです。

発売前予想はなぜ外れたのか

本記事は発売前日に中央値予想を出していました。実測と並べます。

項目発売前予想(中央値)発売日の実測9月時点の実測
販売¥25,000¥9,980¥6,000
買取¥17,500¥4,000¥4,000
当たり順位5位相当10位12位

下振れシナリオとして置いていた¥15,000すら下回りました。しかも予想はフリマの成約中央値ベース、実測はショップの販売価格ベースです。ショップ販売価格はフリマ成約より1.2〜1.5倍高く出るのが通例ですので、基準をそろえるとフリマ成約換算では¥4,000〜5,000程度になり、乖離はさらに開きます。

外した原因は2つです。

  • 先行流通(フラゲ)価格を過大評価しました: 発売前日のスニーカーダンクでは、ランクAが¥15,000・¥20,000・¥20,000・¥22,222の4件で成約していました。供給がほぼゼロの状態でついた値段であることは記事内でも注記していましたが、実勢がその4分の1前後に落ち着くところまでは織り込めていません

  • 再録30種の強さを読み違えました: 特別仕様再録は30枚に分散して1枚あたりの注目度が薄まると見ていましたが、実際にはリザードン(137)が買取¥25,000で1位、ルギア(142)が¥24,000で2位に入り、SARとFURの全種を上回りました。SAR枠が奪われる相手は、SAR同士だけではなかったということです

参考までに、発売前日に販売中だった出品は2件とも¥35,000で、うち1件はランクBでした。ランクAが¥20,000前後で成約している横で状態が1段下のカードに¥35,000の値が付いていたわけで、売り手の希望と買い手の支払い額の開きは発売後1週間ほどで埋まると書いていました。結果としては、埋まった位置が想定よりはるかに下だったことになります。

この価格になった4つの要因

① ミュウツー人気は価格の水準を作るが、供給がそれを上回った

ミュウツーは『赤・緑』から登場する初代の看板ポケモンで、SARでの実績も十分にあります。直近の2枚がこちらです。

カード素体買取PSA10
ロケット団のミュウツーex SAR
SV10 125/098(拡張パック)
¥40,000
2026年9月時点
¥112,000
取得率83.1%
ロケット団のミュウツーex SAR
M2a 237/193(ハイクラスパック)
¥11,000
2026年7月時点
¥42,800
取得率84.1%

参考:ポケカチ(カードラッシュ提携データ)。取得時点が約6週間ずれているため厳密な同時点比較ではありませんが、それを割り引いても差は大きく、拡張パック産が3倍以上の水準にあります。差を作っているのは供給量です。

ここが今回の読み違えにつながりました。30th CELEBRATIONは拡張パックですが、165種を収録する記念弾で、シークレット枠だけで62種あります。しかもSARは開封実績で1BOXに1枚出ることが確認されました。「拡張パックだから供給が絞られる」という前提が、この弾には当てはまりませんでした。キャラクター人気は¥6,000という水準そのものを作っていますが、供給の多さがそれ以上には伸ばさなかった、という読み方になります。

② 同じパックのミュウツーex FUR(134/103)に需要が集中した

30th CELEBRATIONには、同じミュウツーexがFUR(134/103)でも収録されています。9月時点の実売は販売¥12,000・買取¥7,750で、当たりランキング6位でした。

ミュウツーex販売買取順位
FUR(134/103)¥12,000¥7,7506位
SAR(128/103)¥6,000¥4,00012位
RR(055/103)¥280—圏外

FURとSARの価格差は販売で2.0倍、買取で1.9倍です。発売前は5.4倍まで開くと見ていましたので、実際にはFURも予想(¥135,000)ほど跳ねず、差が縮む形で両方が下に収まりました。FUR自体も発売日の販売¥27,800から¥12,000まで57%下げており、下落率ではSARの40%より大きくなっています。「ミュウツーの最上位カードが欲しい」という需要がまずFURに向かう構図は予想どおりでしたが、そのFURの水準が落ちたぶん、受け皿としてのSARの価格も上がりようがありませんでした。

とはいえ2倍という差は、「FURは手が届かないがミュウツーの30周年カードは欲しい」という層にとって現実的な選択肢を作ります。むしろ差が2倍まで縮んだことで、あと¥6,000足してFURを買うという判断も現実味を帯びてきました。SARを選ぶ理由は、価格よりもイラストの好みに移りつつあります。

③ SAR10種と再録30種で、注目度が想定以上に分散した

空き番だった128・129・131の3枠が埋まり、SARは10種で確定しました。通常弾のストームエメラルダ(M6)がSAR6種でしたので、記念弾のほうがSARの種類数は多いことになります。

型番カード公式カードリスト
124ホゲータex掲載あり
125ゲッコウガex掲載あり
126ピカチュウex(昼)掲載あり
127ピカチュウex(夜)掲載あり
128ミュウツーex未掲載
129ミュウex未掲載
130ニンフィアex掲載あり
131ゲンガーex未掲載
132ジラーチex掲載あり
133ボーマンダex掲載あり

128・129・131の3種は、9月時点でも30周年特別サイトの商品ページに掲載がありません。実物の流通と各ショップの商品登録で番号が確認できている状態です。

SARが10種ということは、SAR枠を引いたときに「ミュウツーexである確率」は10分の1になります。さらに今回は、その外側に特別仕様再録30種が控えていました。再録のリザードン(137・買取¥25,000)とルギア(142・買取¥24,000)はSARとFURの全種を上回り、ミュウツーex SARの6倍前後の水準にあります。SARという肩書きが価格の保証にならない弾だった、というのが実売の結論です。

ℹ️ 公式が一切発表していない「RGBミュウ」3種も、複数のショップが買取価格を提示する形で流通が確認されています。9月時点の買取は赤¥350,000〜550,000・青¥300,000〜480,000・緑¥250,000〜400,000、カードラッシュの販売は赤¥648,000・青¥598,000・緑¥498,000です。開封報告から推定される封入率は約100〜150BOXに1枚で、SARの100倍以上の希少度にあたります。公式の収録発表がないため確定情報として扱えませんが、シークレット枠がさらに増えれば1枚あたりの単価はもう一段下がる方向に働きます。

④ 周年ブーストは発表時点で織り込まれ、発売前に剥落した

これを示すいちばん近い実例が、ほかならぬロケット団のミュウツーex SAR(SV10 125/098)です。素体買取の推移を並べます。

時期素体買取背景
2025年10月¥34,000発売から半年
2026年5月¥70,00030周年の告知映像でミュウツーが登場し高騰
2026年8月¥45,000—
2026年9月時点¥40,000ピークから-43%

出典:ポケカチ・PRICE BASE情報局の各時点の掲載値。期待で買われた分は、発売が近づくと剥落します。「30周年でミュウツーが来る」という期待は5月にピークをつけ、そこから4か月で4割以上戻しました。

同じ構図は新カード側でも起きています。直近弾ストームエメラルダ(M6)の看板SARであるメガレックウザex SARは、発売から約6週間で販売¥118,000から¥49,800(-57.8%)まで下げました。30th CELEBRATIONのBOX相場も、8月下旬の¥47,000から発売日には¥17,300(スニーカーダンクの相場表示)まで63%下げています。発売前の期待値が剥落しきった状態で発売日を迎えたことが、シングルの価格にもそのまま出ました。

ただしBOXはその後に戻しています。9月時点の実勢は¥25,000前後で、販売中の最安が¥26,800、スニダントレカ秋葉原店のBOX買取が¥24,000です。再録の看板2枚とRGBミュウの上振れを狙う買いが戻った結果で、シングルのSARが横ばいのままBOXだけが上げたことになります。開封が進めば1BOXに1枚出るSARの供給は増え続けますので、この戻しがミュウツーex SARの下支えになるとは考えにくい状況です。

加えて30th CELEBRATIONはポケカ史上初の世界同時発売です。これまでは日本語版が数か月先行することで海外コレクターの需要が日本語版に集中していましたが、今回は英語版が同日に手に入るため、この集中が起きません。円安で海外バイヤーに割安感がある点は買い支えになりますが、先行プレミアムの消失を埋めるほどではありませんでした。

どのミュウツーex?型番での見分け方

「ミュウツーex SAR」で検索すると、まったく別のカードが複数ヒットします。フリマで買う場合も売る場合も、型番の確認が必須です。

カード名・型番収録・実売(9月時点)見分ける目印
ミュウツーex SAR
M6a 128/103
本記事のカード
30th CELEBRATION
¥6,000
ほっぺが「3」「0」の30周年ピカチュウマーク入り。紫からピンクの幾何学模様の背景
ミュウツーex FUR
M6a 134/103
30th CELEBRATION
¥12,000
レアリティ表記がFUR。YOSHIROTTEN氏イラスト。ピカチュウマークも色鮮やか仕様
ミュウツーex RR
M6a 055/103
30th CELEBRATION
¥280
通常イラスト枠。SARと性能は完全に同一
ロケット団のミュウツーex SAR
SV10 125/098
ロケット団の栄光
買取¥40,000
カード名に「ロケット団の」が付く。サカキが一緒に描かれている
ロケット団のミュウツーex SAR
M2a 237/193
MEGAドリームex
買取¥11,000
同じく「ロケット団の」付き。型番が237/193
💬 本記事のカードを確実に特定する方法は1つだけです。カード左下の「M6a 128/103 SAR」表記を見てください。フリマの出品写真で左下が切れている、または解像度が低くて読めない出品は、購入前に追加写真を依頼するのが安全です。128番は公式が画像を公開していないため、公式画像との照合による真贋確認ができない点にもご注意ください。

カードスペックと収録情報

項目内容
カード名ミュウツーex
型番・レアリティM6a 128/103・SAR
収録MEGA 拡張パック「30th CELEBRATION」
2026年9月16日(水)発売/世界同時発売
パック価格1パック360円(税込)・キラカード6枚入り
1BOX=20パック・7,200円は各販売店の商品情報に基づく値です
イラストレーターYano Keiji(カード表記)
タイプ・HP超・HP230・たねポケモン
ワザ1超超「フォトンバレット」
相手の「ポケモンex」全員に、それぞれ50ダメージ。(ベンチは弱点・抵抗力を計算しない。)
ワザ2超超超「サイキックフォース」230
次の自分の番、このポケモンはワザが使えない。
弱点・抵抗力・にげる悪×2/闘-30/無無
レギュレーションJマーク(スタンダードで使用可)

スペックはM6a 055/103のRR版とまったく同じです。SARはイラスト違いの上位レアリティにすぎません。「フォトンバレット」は相手のポケモンex全員に50ダメージを通すワザで、ベンチにex主体のデッキが並ぶ環境では地味に刺さります。とはいえ対戦で使うなら、実売¥280のRRを買うほうが合理的です。SARとRRの価格差は約21倍あります。

ℹ️ 特別仕様で再録された30枚(136〜165)は、公式発表のとおり現行のスタンダードレギュレーションでは使用できません。SAR・RRのミュウツーexはスタンダードで使用できます。コレクション需要と対戦需要の両方が乗る枠です。

封入率と自引きコスト|シングルとBOXの比較

ポケモンカード公式は封入率を公表していません。ただし発売後の開封データが集まったことで、各枠の出現率が見えてきました。SARは1BOXに1枚というのが実測値です。

項目試算値
SAR枠全体の出現率1BOXに1枚
開封実測値
特定1種(ミュウツーex SAR)を引くには10BOXに1枚
1BOXに1枚 × 10種
1BOXで出る確率10.0%
定価換算の期待コスト約¥72,000
10BOX × 7,200円
二次市場BOX(¥25,000)換算約¥250,000
シングル購入¥6,000

封入率は、カードショップ1店舗が発売日に開封した5カートン(60BOX)の集計にもとづきます。店舗の意向により店名は非公開で、公式発表ではありません。60BOXは同一時期の入荷分に偏るため、ロットや販路が違えば数字が動く可能性があります。

計算式は「特定1種を引くのに必要なBOX数 = 枠全体の封入率 × その枠の種類数」です。1BOXに1枚×10種=10BOXで、1BOX 7,200円なら約7.2万円という計算になります。発売前は「SAR級は3BOXに1枚」という他弾の観測値を当てはめて30BOX・約21.6万円と試算していましたが、実際のSARは通常弾より手厚く入っていました。

実売¥6,000と並べると答えは明確です。ミュウツーex SARが1枚欲しいだけなら、シングル購入が定価BOX換算で12倍効率的です。素体が下がったぶん差は縮みましたが、それでも桁が違います。BOXを開けて狙う理由は薄いままです。

ℹ️ BOXからは狙い以外のカードも出るため、他を売却して回収すれば実質負担は下がります。BOX全体での損得は当たりランキング記事のBOX期待値で判断してください。9月時点のBOX期待値は、ショップ販売価格で評価して約¥36,100(定価7,200円の5.0倍)、買取価格で換金した場合は約¥15,600(2.2倍)と試算されています。二次市場価格¥25,000で買って開けて売ると0.62倍です。

PSA鑑定に出すべきか|9月改定の新料金で再計算

先に前提を共有します。PSA Japanは2026年9月に料金・納期を再改定しました。現行体系はこうなっています。

サービスレベル料金・申告上限予定納期
スタンダード
9月15日受付開始
¥9,980
15万円以下
100営業日
プライオリティ
旧レギュラー
¥11,980
25万円以下
80営業日
60営業日から延長
エクスプレス¥29,980
¥22,980から値上げ
40万円以下
25営業日

出典:PSA Japan「サービスレベル変更のお知らせ」(2026年9月時点で確認)。バリュー系プラン(バリュー・バリューバルク・バリュープラス・バリューマックス)は受付停止が続いています。「ウォーク・スルー」は「プレミア」に名称変更されました。改定日時より前に申し込み済みの注文には、申込時点の料金と予定納期が適用されます。「バリューで3,980円」「レギュラーで60営業日」といった古い料金表を掲載している記事が多く残っているのでご注意ください。

この新体系で採算を計算します。判断軸は1つ、「素体の実勢 + 鑑定総コスト」が「PSA10の想定価格」を下回れば経済的メリットがあるという不等式です。

項目スタンダードで出す場合
素体(9月時点の実売)¥6,000
鑑定総コスト
¥9,980+往復送料・保険料・資材費
¥12,000〜15,000
合計¥18,000〜21,000
採算が取れるPSA10価格素体の3.0〜3.5倍以上

結論は「非推奨」です。素体が¥6,000まで下がったことで、鑑定コストが素体の2倍を超えました。合計¥18,000〜21,000を回収するには、PSA10が素体の3.0〜3.5倍で売れる必要があります。発売日時点の試算(2.2〜2.5倍)より条件は厳しくなっています。

現行世代のSARで、その倍率は現実的ではありません。前作のニンフィアex SAR(SV8a)では、PSA10と素体の倍率が2026年4月の2.0倍から9月には1.3倍まで縮みました。PSA10取得率が9割前後あるため、提出したカードのほとんどが10になって市場に積み上がるためです。直近のミュウツーex SAR 2種も取得率83〜84%でした。

加えて、発売直後の鑑定には固有のリスクがあります。

  • 納期が伸びました: 最安のスタンダードで100営業日、プライオリティでも80営業日です。5か月近い資金拘束のあいだに素体相場が下がれば、採算はさらに悪化します

  • Populationが急増します: 発売後3〜6か月は提出が集中します。返ってくる頃には鑑定済みの枚数が積み上がっており、PSA10と素体の倍率は縮む方向です

  • PSA10が取れるとは限りません: 白かけやセンタリングで9止まりになると、価格差は大きく縮みます

申告価格は15万円を大きく下回りますので、プライオリティ以上を選ぶ理由は納期短縮だけです。鑑定済み枚数の実数はPSA Population Reportでご確認いただけます。

売り時・買い時のガイダンス

フェーズ時期想定される動き
初動高値期発売月販売¥6,000・買取¥4,000で推移。買取は発売日から横ばい
イベント下支え期10月10月16日のカードセット発売と10月20日の30周年当日で話題が続く。売却の第1候補
調整期11月〜翌春下支え材料が切れ、関心は次弾へ。開封分の供給も出そろう
長期再評価期1年以降人気キャラのSAR以上は緩やかに回復。記念弾は絶版後に切り上がる傾向

発売月のうちに販売価格が4割下げた一方、10月は30周年の関連商品とイベントが続くため、相場は下げきらずに横ばいから小幅な戻しになりやすいと見ています。下落が本格化するとすれば11月以降です。直近弾M6の下落率(6週間で5〜7割)をそのまま当てはめると、11月以降のミュウツーex SARは販売¥2,000〜3,000台という計算になります。あくまで他弾の実績を当てはめた目安です。

売るなら10月末まで、買うなら年末以降という判断が基本線です。ただし買取は¥4,000で下げ止まっており、絶対額としての下落余地は小さくなっています。いま慌てて売る理由も、急いで買う理由も強くありません。手放すか持ち続けるかは、値動きより保有目的で決めるほうが納得のいく判断になります。

売却チャネル|買取とフリマの差が縮みました

発売日から、メルカリでは「30th CELEBRATION」の未開封パック・BOXおよびカードセット全9種の出品が禁止されました。ただし開封済みのシングルカードは対象外で、ミュウツーex SAR単体は従来どおり出品できます。

チャネル手数料特徴
買取業者なし(買取額に含む)提示額¥4,000がそのまま手取り。店舗差が¥3,800〜4,200と小さく、店選びの手間が要りません
メルカリ販売価格の10%
送料は出品者負担
シングルは出品可。¥5,000で売れても手取りは¥4,300前後
ヤフオク落札価格の一律10%
2024年6月の改定で優遇料率は廃止
オークション形式のため想定以上の高値がつく場合がある
スニーカーダンク会員ランクに応じて変動真贋鑑定料は無料。個人間の指値がショップを上回ることがある

出典:メルカリ「9月16日より『ポケモンカードゲーム 30th CELEBRATION』関連商品の出品を禁止」、各社公式ヘルプ(いずれも2026年9月時点で確認)。手数料や送料は変更される場合がありますので、売却前に各社の最新情報をご確認ください。

注目したいのは、買取とフリマの手取り差がほぼ消えた点です。発売日は買取¥4,000に対しフリマで¥8,000前後が狙える状態でしたが、ショップ販売が¥6,000まで下りてきたことで、フリマの想定成約も¥5,000前後になりました。手数料10%と送料を引けば手取りは¥4,300前後で、買取¥4,000との差は¥300程度です。個人間取引には偽物クレーム・すり替え返品・取引キャンセルのリスクが伴いますので、この価格帯なら買取業者のほうが手間とリスクに見合います。

ℹ️ 買取業者を利用する際は、古物営業法にもとづき、運転免許証などによる本人確認が求められます。未成年の方が売却する場合は、民法第5条により法定代理人(保護者)の同意が必要で、同意のない契約は取り消される場合があります。フリマアプリでも利用規約で年齢制限が設けられている場合がありますので、事前にご確認ください。
📝 売り時を判断するチェックリスト
・保有目的はどちらですか。コレクション目的なら売る必要はありません
・カードの状態はどうですか。保管環境に不安があるなら劣化前の売却も選択肢になります
・再販リスクはどうですか。受注生産・追加生産の公式発表を定期的に確認してください
・売却チャネルはどこにしますか。手数料と送料を引いた手取り額で比較してください
📝 ミュウツーex SARを高く売るなら、まず相場を知ることから。
トレカジャパンは、snkrdunk・mercariなど複数サイトのリアルタイム相場を一括比較できます。
ミュウツーex SAR(128/103)の最新相場を見る →|BOX相場

よくある質問

ミュウツーex SAR(128/103)はいくらですか?

9月時点のショップ販売中央値は¥6,000、買取中央値は¥4,000です。販売はカードラッシュ・トレコロ・スニーカーダンクの3社、買取はカードラッシュ・おたちゅう秋葉原5号店・C-labo・遊々亭・スニダントレカ秋葉原店の5社から集計しました。買取の提示レンジは¥3,800〜4,200と狭く、店舗による差はほとんどありません。当たりランキングでは12位、SAR10種の中では上から5番目です。価格は日々動きますので、売買の前に各ショップの最新ページをご確認ください。

発売日から価格はどう動きましたか?

販売中央値は¥9,980から¥6,000へ40%下がり、買取中央値は¥4,000のまま動いていません。発売直後の販売価格には売れ行きを見ながら調整する前提の上乗せが乗っていたため、その分が剥がれた形です。結果として買取÷販売の比率は40%から67%へ上がりました。比率が高いのはショップが在庫を取りにいっているサインですので、買取側の下値はいったん固まったと読めます。

発売前の予想と実際の価格はどれくらい違いましたか?

本記事は発売前日に販売¥25,000・買取¥17,500と予想していましたが、9月時点の実測は販売¥6,000・買取¥4,000です。下振れシナリオの¥15,000も大きく下回りました。予想はフリマの成約中央値ベース、実測はショップ販売価格ベースですので、基準をそろえるとフリマ成約換算で¥4,000〜5,000程度となり、差はさらに開きます。主な原因は、先行流通(フラゲ)価格を過大評価したことと、特別仕様再録30種の強さを読み違えたことの2点です。

ミュウツーex SARとFURはどちらが高いですか?

FUR(M6a 134/103)のほうが高く、9月時点の販売はFURが¥12,000、SARが¥6,000で2.0倍の差です。買取では¥7,750対¥4,000で1.9倍です。発売日は2.8倍の差がありましたが、FURのほうが下落率が大きかったため縮みました。FURはポケカ史上初の新レアリティで、パックから引けるのはミュウex(135/103)とミュウツーex(134/103)の2種のみです。一方SARは10種あり、希少性の水準がそもそも違います。見分け方は、カード左下のレアリティ表記が「FUR」か「SAR」か、および型番が134か128かで判別できます。

30th CELEBRATIONのSARは何種類ですか?

10種です。ホゲータex(124)・ゲッコウガex(125)・ピカチュウex昼(126)・ピカチュウex夜(127)・ミュウツーex(128)・ミュウex(129)・ニンフィアex(130)・ゲンガーex(131)・ジラーチex(132)・ボーマンダex(133)で、SR(スーパーレア)枠は収録されていません。このうち128・129・131の3種は9月時点でも30周年特別サイトの商品ページに未掲載で、実物の流通と各ショップの商品登録で確認されているものです。通常弾のストームエメラルダ(SAR6種)を上回る種類数のため、「記念弾だからSARが希少」という前提は成立しませんでした。実売もピカチュウex 夜の販売¥14,000からホゲータexの¥1,480まで、約9倍の開きが出ています。

1BOXでミュウツーex SARが出る確率はどれくらいですか?

SAR枠は1BOXに1枚という開封実測値があり、SARが10種なので特定1種は10BOXに1枚、1BOXあたり10.0%という計算になります。1BOX 7,200円で換算すると期待コストは約7.2万円です。実売¥6,000と比べると、シングル購入のほうが12倍効率的という結論になります。封入率はカードショップ1店舗が発売日に開封した5カートン(60BOX)の集計値で、公式発表ではありません。また公式が発表しているのは1パック360円・キラカード6枚入りまでで、BOX構成は各販売店の商品情報に基づく数値である点にもご注意ください。

ミュウツーex SARはPSA鑑定に出すべきですか?

非推奨です。PSA Japanは2026年9月に料金・納期を改定し、最安のスタンダードが1枚9,980円・申告価格15万円以下・予定納期100営業日、プライオリティ(旧レギュラー)が11,980円・80営業日となりました。素体¥6,000にスタンダードの総コスト¥12,000〜15,000を足すと¥18,000〜21,000となり、採算が取れるにはPSA10が素体の3.0〜3.5倍で売れる必要があります。現行世代のSARはPSA10取得率が高く、PSA10と素体の倍率は1.3〜2.0倍程度まで縮んでいるため、この条件は現実的ではありません。100営業日の資金拘束のあいだに素体相場が下がれば、さらに不利になります。

買取が「停止中」のカードがあると聞きました。ミュウツーex SARはどうですか?

9月時点では、SAR10種すべてに買取価格が付いています。発売日に停止していたのはピカチュウex 昼(126)・ミュウex(129)・ジラーチex(132)・ニンフィアex(130)の4種で、いずれも再開済みです。発売直後の買取停止は値崩れのサインではなく、仕入れ値を決められるだけの取引データが溜まるまでの一時措置ですので、多くは数日から1週間ほどで再開します。ミュウツーex SARは発売日から一貫して¥4,000の買取が出ており、水準も変わっていません。

対戦で使いたい場合もSARを買うべきですか?

いいえ、RR(M6a 055/103)を買ってください。SARとRRはカードとしての性能がまったく同じで、SARはイラスト違いの上位レアリティにすぎません。RRの実売は¥280で、SARとは約21倍の差があります。飾りたい・集めたいならSAR、デッキに入れたいならRR、という線引きをしておくと初動の高値に振り回されずに済みます。特別仕様で再録された30枚(136〜165)と違い、ミュウツーexはSAR・RRともにスタンダードレギュレーションで使用できます。

ロケット団のミュウツーex SARとは別のカードですか?

別のカードです。「ロケット団のミュウツーex SAR」はSV10「ロケット団の栄光」の125/098と、M2a「MEGAドリームex」の237/193の2種類があり、いずれもカード名に「ロケット団の」が付き、サカキが一緒に描かれています。本記事のミュウツーex SAR(M6a 128/103)は30th CELEBRATION収録で、ほっぺが「3」「0」になった30周年記念のピカチュウマークが入っているのが目印です。128番は公式が画像を公開していないため、フリマで購入する際はカード左下の型番表記を必ず確認してください。

30周年で古いミュウツーのカードも上がりますか?

すでに上がって、すでに下がっています。ロケット団のミュウツーex SAR(SV10 125/098)の素体買取は、2025年10月の¥34,000から30周年の告知を受けて2026年5月に¥70,000まで買われましたが、2026年9月時点では¥40,000です。ピークから4割以上の調整に入っています。周年記念による相場の押し上げは商品の発表時点でほぼ織り込まれ、発売が近づくと「新商品に資金が移る」「過去のカードを売って軍資金にする」という売り圧力に変わります。長期のコレクション目的なら調整局面は買い場になりますが、短期の値上がりを狙うタイミングとしては旬を過ぎています。

まとめ

・9月時点の実売は販売¥6,000/買取¥4,000: 当たりランキング12位、SAR10種では上から5番目
・販売だけが40%下げ、買取は横ばい: 買取÷販売の比率は40%から67%へ。下値はいったん固まりました
・発売前予想(¥25,000)を大きく下回りました: 下振れシナリオの¥15,000も割り込み、フラゲ価格の過大評価と再録30種の強さの読み違えが原因
・FUR(134/103)との差は2.0倍: 予想の5.4倍から縮んだのは、FUR自体が¥12,000まで下げたため
・再録のリザードン・ルギアが上位を独占: 買取¥25,000・¥24,000で、SAR・FURの全種を上回りました
・買取はSAR10種すべてに出そろいました: 店舗差も¥3,800〜4,200と小さく、店選びの手間は要りません
・自引きはシングルの12倍のコスト: SARは1BOXに1枚の実測で、特定1種は10BOXに1枚、定価換算で約7.2万円
・PSA鑑定は非推奨: 素体¥6,000に対し鑑定総コストが¥12,000〜15,000。採算にはPSA10が素体の3.0〜3.5倍必要

ミュウツーex SAR(M6a 128/103)は、FURには手が届かない層の受け皿になるカードという位置づけ自体は変わりませんでした。ただしその受け皿の水準が、SAR10種と再録30種の供給に押されて¥6,000まで下りています。FURとの差が2倍まで縮んだぶん「あと少し足して上位を買う」判断もしやすくなり、対戦用のRRとは21倍の開きが残りました。コレクション目的で買うのか、対戦で使うのか、換金するのか。どの目的で持つかを先に決めておくと、判断はしやすくなります。

本記事は情報提供を目的としており、特定のカードの購入・売却・投資を推奨するものではありません。相場は日々変動するため、売買の判断は最新の実勢価格をご確認のうえ、ご自身の責任で行ってください。本記事は2026年9月時点の情報に基づいており、市場データの更新に応じて随時改訂します。

🎉 ポケカ30周年「30th CELEBRATION」関連記事
当たり当たりランキングTOP15・封入率・BOX期待値/描き下ろしピカチュウ30種/基本エネルギー8種
RGBミュウ 赤(R/RGB)・ミュウ 緑(G/RGB)・ミュウ 青(B/RGB)
FURミュウツーex(134)・ミュウex(135)/ピカチュウex(131/M-P)・ピカチュウex(132/M-P)(FUTURISTIC BOX限定)
SARホゲータex(124)・ゲッコウガex(125)・ピカチュウex 昼(126)・ピカチュウex 夜(127)・ミュウツーex(128)・ミュウex(129)・ニンフィアex(130)・ゲンガーex(131)・ジラーチex(132)・ボーマンダex(133)
再録
136〜150
かじるピカチュウ(136)・リザードン(137)・カスミ(138)・エリカのプリン(139)・ニューラ(140)・ひかるセレビィ(141)・ルギア(142)・エネコロロ(143)・わるいバンギラス(144)・ハッサムex(145)・メタグロスδ(146)・パルキアLV.X(147)・ユクシー(148)・クロバットG(149)・ゲンガー(150)
再録
151〜165
ダークライ&クレセリアLEGEND(151・152)・N(153)・レックウザEX(154)・ゲノセクトEX(155)・MサーナイトEX(156)・ゲッコウガBREAK(157)・ソルガレオGX(158)・マッシブーンGX(159)・ピカチュウ&ゼクロムGX(160)・ザシアンV(161)・ライコウ(162)・ミュウVMAX(163)・アルセウスVSTAR(164)・コイキング(165)
ARファイヤー(105)・ラプラス(106)・フリーザー(107)・サンダー(108)
プロモ・
別商品
ゲッコウガex(151/M-P)・ニンフィアex(153/M-P)・ジムバトル配布ガイド/エーフィex・ブラッキーex(デッキセット)
ガイド記念商品まとめ・発売日・予約・抽選申込・抽選攻略・FUTURISTIC BOXは買うべき?・デッキセットは買うべき?/M6a 相場ページ・BOX相場