2026年9月16日(水)に世界同時発売されたMEGA 拡張パック「30th CELEBRATION」に、2013年の拡張パック「メガロキャノン」に収録されたゲノセクトEX[プラズマ団]が当時のカードデザインのまま再登場しました。型番はM6a 155/103、カード面のイラストレーター表記はEske Yoshinob。30年の歴史を象徴する特別仕様の再録カード30枚のうちの1枚です。
発売日の実売価格は販売¥1,980。再録30枚のうち14枚が横並びになった価格帯で、当たりランキングTOP15は圏外でした。このカードの見どころは価格の高さではなく、「当時いちばん強かったカードが、当時のまま帰ってくる」という一点にあります。特性「レッドシグナル」と専用どうぐ「Gブースター」の組み合わせは、2013〜2014年の環境を代表するコンボでした。この記事では、初動の実売価格と、なぜこの水準に落ち着いたのかを原作の相場から整理します。
ℹ️ 本記事は発売日の実売価格に差し替えた初動版です(2026年9月時点)。価格は発売直後のもので、数週間で大きく動く前提でお読みください。最新の実勢は30th CELEBRATION 相場ページ(M6a)で更新しています。
目次
- ゲノセクトEX M6a 155/103の基本情報とカードデータ
- 特性「レッドシグナル」とは?プラズマエネルギーで相手を引きずり出す
- 結論:初動の実売価格は¥1,980
- 理由①:原作ゲノセクトEX(BW9)の現在の相場
- 理由②:ゲノセクトというキャラクターの相場の天井
- 理由③:価格を左右した4つの変数を実測で検証する
- 発売前予想との答え合わせ
- エクストラで「使える」再録カードという特異点
- 買い時・売り時の判断軸
- 入手方法とコストの比較
- 「ゲノセクトex」と間違えないための型番チェック
- PSA鑑定に出す価値はあるか
- よくある質問
- まとめ
ゲノセクトEX M6a 155/103の基本情報とカードデータ

| カード名 | ゲノセクトEX[プラズマ団] |
|---|---|
| 型番 | M6a 155/103 |
| レアリティ | 特別仕様の再録カード(30枚のうち1枚/136〜165の枠) |
| 収録商品 | MEGA 拡張パック「30th CELEBRATION」 |
| 発売日 | 2026年9月16日(水)/世界同時発売 |
| 希望小売価格 | 1パック360円(税込)/1BOX 20パック 7,200円(税込)※BOX構成は公式サイトに記載がなく、販売店の商品情報に基づきます |
| 初動の実売(販売) | ¥1,980(発売日・ショップ販売中央値) |
| イラストレーター | Eske Yoshinob ※カード面の表記 |
| カードデータ | たね/草/HP170/特性「レッドシグナル」/ワザ「メガロキャノン」(草・草・無/100)/弱点:炎×2/抵抗力:なし/にげる:無1 |
| 原作 | ポケモンカードゲームBW 拡張パック「メガロキャノン」 BW9 010/076(2013年3月15日発売) |
2013年のカード面をそのまま再現している
ポケモンカードゲーム30周年特別サイトによれば、30th CELEBRATIONには30年の歴史を象徴するカード30枚が特別仕様で登場します。M6a 155/103はそのうちの1枚で、モチーフは2013年3月15日発売の拡張パック「メガロキャノン」に収録されたゲノセクトEX(010/076・R)です。
再現度は高く、HP170、たねポケモン、草タイプ、特性「レッドシグナル」、ワザ「メガロキャノン」100、弱点:炎×2、抵抗力なし、にげる1という当時のカード面がそのまま踏襲されています。カード右上にはプラズマ団のマークも当時どおり入っており、イラストレーター表記もEske Yoshinob氏のまま。原作イラストをそのまま使った再録と見てよいでしょう。
ℹ️ ここで重要なのは、再録のベースになっているのがSR(078/076・フルアート)ではなくR(010/076)だという点です。イラスト枠の中に絵が収まった通常レイアウトで、後述するとおり、この2枚は原作の提示価格が約18倍違います。初動が¥1,980に収まった理由も、ほぼここに集約されます。
型番155番の位置づけ|BW期枠の最後尾
再録30枚の型番は136〜165です。並びを見ると、153がN(BW期のサポート)、154がレックウザEX、155がゲノセクトEX、156がMサーナイトEX(XY期)となっています。番号が発売年順に並んでいるとすれば、155番はBW期に割り当てられた枠の最後尾ということになります。ただしこれはトレカジャパンによる推定で、公式発表ではありません。
ここから読み取れることが1つあります。BWシリーズは2010年から2013年まで十数弾にわたるボリュームがありながら、30枚のリストに用意された椅子はごく少数だという点です。150〜152がLEGEND期(2010年)、156以降がXY期に移ることを踏まえると、BW期の枠は数枠しかありません。そこにN(153)と並んで選ばれたことは、当時の環境におけるこのカードの存在感を示しています。
ℹ️ 154番のレックウザEXについては、どの弾のカードを再録したものかが2026年9月時点でも特定できていません。レックウザEXは複数の弾・プロモで登場しているため、判明しだい追記します(未確認)。
原作との見分け方は5か所
- 30周年記念のピカチュウマーク: M6a版はカード右側に、ほっぺが「3」「0」になったピカチュウのマークが入ります。原作にはありません
- 型番の位置: M6a版はカード左下に「M6a」と「155/103」。原作は右下に「010/076 R」と「BW9」のマークが入ります
- 枠の仕様: M6a版はカード外周に白銀の結晶状の加工を施した30周年専用枠です。原作Rはイラスト外周が細い金枠で、外側の装飾枠がありません。イラストそのものは同一です
- 著作権表記の年: M6a版は「©2026」。原作は発売年である2013年の表記です
- 1ED表記: 原作には左下に1ED(1エディション)の刻印が入った版があります。M6a版にこの刻印はありません
原作の「メガロキャノン」は2013年発売で、すでに現行と同じ裏面デザインです。裏返しても新旧の判別はできないため、フリマアプリなどで購入する際は必ず表面の型番と右側のピカチュウマークを確認してください。
ℹ️ 公式は、特別仕様で再登場したカードについて現行のスタンダードレギュレーションでは使用できないと明記しています(元となったカードが使えるレギュレーションでは使用可)。ただしこのカードは、後述するとおりエクストラレギュレーションとの関係が他の再録カードとは事情が異なります。
特性「レッドシグナル」とは?プラズマエネルギーで相手を引きずり出す
ゲノセクトEXの特性「レッドシグナル」は、自分の手札から「プラズマエネルギー」をこのポケモンにつけるたび、1回使えるという条件つきの効果です。発動すると、相手のベンチポケモンを1匹選んでバトルポケモンと入れ替えられます。
現代のポケモンカードで言えば「ボスの指令」や「ポケモンキャッチャー」に近い、相手のベンチを引きずり出す効果です。ただしサポート権もグッズの使用回数も消費しない点が決定的に違いました。エネルギーを手張りするという通常の動きの副産物として、毎ターン相手の場を動かせる。これが当時としては破格でした。
ワザ「メガロキャノン」(草・草・無)は100ダメージに加え、相手のベンチポケモン1匹にも20ダメージを与えます(ベンチへのダメージは弱点・抵抗力の計算をしない)。レッドシグナルで倒しやすい相手を呼び出し、メガロキャノンで倒しながらベンチも削る。この2つが1枚のカードで完結していました。
Gブースターとの組み合わせ|ACE SPECで一撃200ダメージ
同じ「メガロキャノン」には、ゲノセクトEX専用のポケモンのどうぐ「Gブースター」(BW9 075/076・ACE SPEC)が収録されていました。効果はシンプルです。
このカードをつけている「ゲノセクトEX」は、このカードに書かれているワザを使える。[ワザを使うためのエネルギーは必要。]
ワザ「Gブースター」200 — このポケモンについているエネルギーを2個選び、トラッシュする。このワザのダメージは、相手のバトルポケモンにかかっている効果の計算をしない。
HPが170〜180程度だったEX時代において、効果を無視して通る200ダメージはほぼ全てのポケモンを一撃で倒せる火力でした。ダメージ軽減やバリア系の特性をすべて貫通するため、対策のしようがありません。ACE SPECはデッキに1枚しか入れられないという制約がありましたが、その1枚を切る価値が十分にあるカードでした。
同弾にはもう1枚、ゲノセクトEX専用のACE SPEC「Gスコープ」(BW9 074/076)も収録されていました。こちらはワザ「Gスコープ」で相手のベンチポケモン1匹に100ダメージを与えるもので、弱点・抵抗力の計算をしません。ACE SPECはデッキに1枚しか入れられないため、この2枚はどちらか一方しか採用できない排他関係にありました。専用のACE SPECが2枚も用意されたポケモンは他にほとんどなく、パック全体がゲノセクトEXを中心に設計されていたことがわかります。パック名の「メガロキャノン」自体、このカードのワザ名です。
ゲノビリジ|2013〜2014年環境を代表したデッキ
ゲノセクトEXは同弾のビリジオンEXと組み合わせた「ゲノビリジ」というデッキ名で広く知られています。ビリジオンEXのワザ「エメラルドスラッシュ」で場の草エネルギーを加速し、ゲノセクトEXにつないでメガロキャノンを連打する。決め手が必要な場面ではGブースターで200ダメージを通す、という構造でした。
このデッキはBW終盤からXY初期にかけて、当時の環境を代表するアーキタイプの一つとして広く使われました。プラズマエネルギーをレッドシグナルのトリガーとして採用しつつ、攻撃自体は基本草エネルギーで賄うという構成が特徴です。ゲノセクトEXとビリジオンEXを各3〜4枚、ACE SPEC枠にGブースター1枚、という骨格が当時のデッキリストに共通して見られます。
💬 再録リストにゲノセクトEXが選ばれた理由は、キャラクター人気だけでは説明できません。「30年の歴史を象徴するカード」という選定基準に、環境で勝ったカードという軸が含まれていると読むのが自然でしょう。同じ枠にN(153)が入っているのも、当時のゲームを決定づけたカードという文脈で理解できます。そして後述するとおり、この「強かった記憶」こそが初動¥1,980の下値を支えている要素です。
結論:初動の実売価格は¥1,980
発売日のショップ実売は次のとおりです。
| 区分 | 価格 | 備考 |
|---|---|---|
| 販売(未鑑定) | ¥1,980 | ショップ3社の販売中央値。再録30枚中14枚が同額で横並び |
| 買取(未鑑定) | 未確認 | 個別の買取表に掲載がなく取得できていません。再録30種の買取中央値の平均は¥1,620 |
| PSA10 | 未流通 | 発売直後のため鑑定品の流通なし |
| 当たりランキング | 圏外 | TOP15の最下段は15位コイキング¥5,980 |
出典:30th CELEBRATION 当たりランキングTOP15(トレカジャパン編集部がショップ3社の販売・4社の買取を集計/2026年9月時点)。価格は発売直後のもので、以降は日次で動きます。
ポイントは3つです。
- 再録30枚の最下層グループに着地しました。 ¥1,980はエネコロロ・わるいバンギラス・ハッサムex・メタグロス・パルキアLV.X・ユクシー・クロバットG・MサーナイトEX・ゲッコウガBREAK・ソルガレオGX・マッシブーンGX・ザシアンV・アルセウスVSTARと同額です。突出した数枚と、¥1,980で止まる大多数への二極化が起きました
- 再録元がR版(780円)であることが上値を抑えました。 「原作が高すぎて手が出ないから再録版を買う」という代替需要が、このカードにはほとんど発生しません。原作のR版は状態Bなら580円で買えてしまいます
- 下値は環境カードとしての記憶が支えています。 ゲノビリジを回していた層、Gブースターの200ダメージを覚えている層は確実に存在します。BW期の枠が数枠しかない構造とあわせて、ここから数百円まで沈むシナリオは考えにくいと見ています
✏️ ¥1,980という数字の読み方には注意が必要です。これは14枚が同額で並んだ「発売初日の仮置き価格」であり、カードごとの実力が反映された値ではありません。開封が進んで在庫が積み上がると、この帯の中でも需要のある枚が残り、ない枚が下抜けます。ゲノセクトEXがどちらに振れるかは、発売2〜4週間後の出品数と在庫数で見えてきます。
理由①:原作ゲノセクトEX(BW9)の現在の相場
このカードの相場を読むうえで、原作にはR(010/076)とSR(078/076)という価格帯のまったく違う2枚が存在します。まず数字を並べます。
| 区分 | 価格 | 出典 |
|---|---|---|
| R 010/076 素体 販売(状態表記なし) | 780円 ※品切れ | カードラッシュ(2026年9月時点) |
| R 010/076 素体 販売(状態A-/状態B) | 730円/580円 ※いずれも品切れ | カードラッシュ(2026年9月時点) |
| R 010/076 素体 販売(状態C) | 320円(在庫1枚) | カードラッシュ(2026年9月時点) |
| SR 078/076 素体 販売 | 13,800円 ※品切れ/状態A- 10,400円・状態B 6,980円 | カードラッシュ(ポケカチ掲載/在庫は2026年9月時点) |
| SR 078/076 素体 買取 | 6,000〜11,000円 | もえたく!6,000円/オルタ8,000円/カードラッシュ10,000円/トレコロ(美品強化)11,000円 |
| SR 078/076 メルカリ相場 | 13,100〜14,900円 | ポケカチ集計(2026年9月時点) |
同じカード名・同じイラストレーターでありながら、RとSRで提示価格は約18倍違います。そして30周年版が再現しているのは、安いほうのRです。
✏️ 上の販売価格はショップの提示価格であり、在庫がある価格とは限りません。2026年9月時点のカードラッシュでは、R版・SR版とも状態表記なしの在庫は品切れで、実際に買えるのはR版の状態C(320円・1枚)のみでした。13年前のカードなので、流通しているのは中間から下の状態が中心です。購入を検討する際は、提示価格ではなく「いま出ている個体の状態と価格」で判断してください。
ℹ️ 買取価格の店舗差は約1.8倍あります。同じSRでも、もえたく!が6,000円、トレコロの美品強化買取が11,000円。1万円クラスのカードで5,000円の差がつくため、売却を考えている方は必ず複数店舗を比較してください。この店舗差は30周年の新規カードでも同様で、当たりランキングの集計では同じカードの買取に最大3.5倍の開きが出ています。
SRは13年で約10倍|ただし直近半年は横ばい
SR 078/076の値動きで注目したいのは、発売日初動の買取価格が1,000円だったという点です。メルカリ相場も900〜1,000円でした(ポケカチ集計)。それが現在は買取10,000円・販売13,800円。13年半かけて約10倍になっています。
| 時点 | 買取価格 | 販売価格 |
|---|---|---|
| 2013年3月15日(発売日初動) | 1,000円 | - |
| 2025年11月 | 9,000円 | 12,800円 |
| 2026年3月 | 10,000円 | 13,800円 |
| 2026年9月時点 | 10,000円 | 13,800円 |
ポケカチ集計(カードラッシュの販売買取価格)。2026年3月中旬に9,000円から10,000円へ動いて以降、半年間まったく変わっていません。30周年の発表があった2026年6月以降も、再録が判明したあとも、発売日を迎えたあとも、SRの相場は動いていないことになります。
💬 これは再録が原作の価格を押し下げていないという好材料でもあり、同時に再録が原作への注目を呼んでいないという事実でもあります。25周年カードが30周年の発表で一斉に買われ、その後PSA10が二桁の調整に入ったような動きは、少なくともこのカードでは起きていません。M6a版の初動が¥1,980にとどまった背景とも整合します。
再録元はR版(010/076)|素体780円という現実
再録版の価格を考えるとき、比較対象になるのは13,800円のSRではなく、780円のRです。理由は単純で、M6a 155/103が再現しているイラストとレイアウトはR版のものだからです。
ここが、同じ再録枠のリザードン(137/103・初動¥14,800)やルギア(142/103・同¥17,800)と決定的に違うところです。あちらは「原作が数十万円〜数百万円で手が出ないから、数万円で同じデザインを持てる再録版に乗り換える」という代替需要が明確に存在します。ゲンガー(150/103・同¥8,980)も、原作の素体が状態次第で8万〜16万円という価格帯でした。
ゲノセクトEXの場合、原作の提示価格が780円です。状態Bで580円、他店ではキズあり425円(トレコロ)という値付けもあり、状態にこだわらなければ1,000円を大きく下回ります。「当時のデザインを手元に置きたい」という目的なら、再録版を待つ必要がそもそもありませんでした。
したがってM6a版の価値は、原作の代替ではなく「30周年の特別仕様枠である」こと自体にほぼ集約されます。これが価格の天井を低くした一方で、下落したときに底が近いという意味でもあります。原作R版が780円である以上、再録版がそこを大きく下回る理由もないからです。
理由②:ゲノセクトというキャラクターの相場の天井
再録枠の価格は、レアリティではなくキャラクター人気で決まります。初動でルギアとリザードンがSARの大半を上回ったことが、それをそのまま示しました。では、ゲノセクトというポケモンの相場の天井はどこにあるのか。ポケカチが集計しているゲノセクト関連カードの素体買取ランキングを見ると、答えははっきりしています。
| カード | 素体 買取 | PSA10相場 |
|---|---|---|
| ゲノセクトEX SR(BW9 078/076)=本記事の原作と同弾 | 10,000円 | 集計データなし |
| ゲノセクトEX SR(XY10 083/078) | 9,000円 | 集計データなし |
| ひかるゲノセクト(sm3 010/072) | 4,000円 | 26,000円 |
| ゲノセクトex SAR(SV11B 172/086) | 900〜2,700円 | 約7,566円(12か月平均) |
| ゲノセクトV SA(S8 109/100) | 2,000円 | 9,400円 |
素体買取はポケカチ集計(カードラッシュ・2026年9月時点)、ゲノセクトex SARの買取下限はもえたく!(900円)、PSA10の12か月平均はトレカジャパン集計。
ゲノセクトというキャラクターの素体買取の最高額は、本記事で扱う原作と同弾のSRで10,000円です。リザードンやゲンガーが100万円超のカードを複数抱えているのとは、桁が2つ違います。
再録枠は「キャラクター人気 × 30周年プレミアム」で値がつきますが、片方の係数が小さければ積は伸びません。初動でルギアが4位・リザードンが6位に入り、ゲノセクトEXが¥1,980に沈んだのは、まさにこの係数の差がそのまま出た結果です。
✏️ ただし、ゲノセクトには他のポケモンにない特徴が1つあります。「強かったカード」としての記憶がキャラクター人気を補っている点です。ひかるゲノセクトのPSA10が26,000円、ゲノセクトV SAが9,400円と、キャラ人気の割に一定の水準を保っているのは、この層が継続的に買っているためと考えられます。¥1,980の横並びから抜け出せるとすれば、この層が動いたときです。
理由③:価格を左右した4つの変数を実測で検証する
変数1:封入率(いまも非公表のまま)
最も価格を動かす要素でありながら、発売日を迎えても公式発表はありません。判明しているのは以下の構成です。
- 1パック6枚すべてがキラカード仕様、1BOX=20パック(BOX構成は販売店の商品情報に基づきます)
- 6枚のうち基本エネルギー1枚と30周年ピカチュウ1枚が確定枠。ランダム枠は実質4枚
- 収録構成は確定しました。SARは10種(124〜133)、FURは2種(134・135)、特別仕様再録は30種(136〜165)。SR枠の収録はありません
当たりランキング記事の中央シナリオでは、特別仕様の再録枠は1BOXに1枚という仮定を置いています。30種に分散するため、ゲノセクトEX 155/103をピンポイントで狙う期待値は30BOX=定価換算216,000円分、1BOXで出る確率は約3.3%。シングルの¥1,980と比べると約109倍です。自引きを狙う意味はありません。封入率とBOX期待値の詳しい試算は当たりランキング記事にまとめています。
変数2:再録30枚のなかでの序列(実測)
30枚という枠数は、1枚あたりの注目度を薄める方向に働きました。発売日の実売で並べると、序列は次のようになります。
| 層 | 該当カード | 発売日の販売 |
|---|---|---|
| 第1層 | ルギア(142)、リザードン(137) | ¥17,800/¥14,800 |
| 第2層 | ダークライ&クレセリアLEGEND(151・152)、ゲンガー(150)、かじるピカチュウ(136) | ¥12,000/¥8,980/¥6,980 |
| 第3層 | コイキング(165)、ひかるセレビィ(141)、レックウザEX(154) | いずれも¥5,980 |
| 第4層 (14枚横並び) | エネコロロ・わるいバンギラス・ハッサムex・メタグロス・パルキアLV.X・ユクシー・クロバットG・ゲノセクトEX(155)・MサーナイトEX・ゲッコウガBREAK・ソルガレオGX・マッシブーンGX・ザシアンV・アルセウスVSTAR | ¥1,980 |
出典:当たりランキングTOP15(2026年9月時点)。カスミ(138)・エリカのプリン(139)・ニューラ(140)・N(153)・ピカチュウ&ゼクロムGX(160)・ライコウ(162)・ミュウVMAX(163)の7枚は、発売日時点で販売中央値を取得できていません(未確認)。
再録30枚のうち、半数近い14枚が¥1,980で横並びになりました。ゲノセクトEXはこのグループの1枚です。発売初日は各ショップがカードごとの実力を測りきれず、同じレアリティ帯をまとめて同額で出す傾向があります。実力差が値段に出るのは、開封が進んで在庫が偏り始めてからです。
変数3:プラズマ団という「枠」の希少性
再録30枚がすべて判明した2026年9月時点で見ても、プラズマ団のマークが入ったカードはゲノセクトEX 155/103だけです。プラズマ団はBW後期を象徴するカテゴリで、専用のエネルギー・グッズ・サポートを持つ独立したギミックでした。
「プラズマ団デッキを組んでいた」層にとって、30周年のリストでこのカテゴリを代表する1枚がゲノセクトEXになったことには意味があります。コレクション単位で見ると、「BW期プラズマ団枠」という椅子を独占しているのは価格の下支えになります。
ただし、これは大きな押し上げ要因ではありませんでした。プラズマ団を懐かしむ層の絶対数は、初代やジョウト世代と比べれば限られます。実際、初動でこの希少性がプレミアムとして価格に乗ることはありませんでした。
変数4:世界同時発売という初めての条件
30th CELEBRATIONは史上初の世界同時発売です。これまでは日本語版が数か月先行することで「英語版を待てない海外層」の需要が日本語版に集中していましたが、今回は英語版が同日に手に入ります。日本語版への需要集中度は下がる構造で、これは弾全体の初動価格を押し下げる方向に働きました。BOX相場が発売前の3週間で約6割下げ、発売日に¥17,300まで落ちたのもこの流れです。
一方でこのカードは海外での知名度が高い1枚でもあります。英語版は「Plasma Blast」に収録され、Genesect EX(Team Plasma)として当時の環境で広く使われました。Gブースター=G Booster、レッドシグナル=Red Signalという名称で記憶している海外プレイヤーは多く、英語版の再録が現地で話題になれば日本語版にも波及する余地はあります。
発売前予想との答え合わせ
トレカジャパンは発売前に価格予想を出していました。実測との差を隠さず載せておきます。
| 項目 | 発売前の予想 | 初動の実測 |
|---|---|---|
| 発売週の素体 | 2,000〜4,500円(中心シナリオ) | ¥1,980(予想レンジをわずかに下回る) |
| 当たりランキング | 16位前後 | 圏外(16位相当は¥5,980) |
| 再録30枚での序列 | 第3層(2,000〜11,000円) | 最下層(¥1,980の14枚) |
| 再録枠全体の傾向 | 30枚に分散して注目度が薄まる | 分散は当たったが、ルギア・リザードンが想定以上に強かった |
外れた原因ははっきりしています。「環境で強かったカードという評価軸が、初動の値付けにはほとんど効かなかった」ことです。発売初日にショップが値を付ける基準はキャラクターの知名度と見た目のインパクトで、当時の対戦実績は価格に反映されません。この軸が効いてくるとすれば、開封が一巡してコレクター需要が動き始めてからです。
逆に、原作R版が780円であることを上値抑制要因とした見立ては機能しました。同じ再録枠でも、原作が高額なリザードン・ルギア・ゲンガーは上位に入り、原作が数百円のゲノセクトEXは最下層に沈んでいます。
ℹ️ PSA10については、発売直後のため鑑定品がほぼ流通していません。素体が¥1,980に着地したことで、発売前に置いていた6,000〜12,000円という予想レンジは上振れすぎており、下方修正が必要と見ています。現時点の編集部予想は4,000〜8,000円ですが、取引実績が出るまでは未確認として扱ってください。
エクストラで「使える」再録カードという特異点
特別仕様の再録カードについて、公式は現行のスタンダードレギュレーションでは使用できない/元となったカードが使用できるレギュレーションでは使うことができると案内しています。
ここで多くの再録カードは行き止まりになります。公式のエクストラレギュレーションが対象としているのは「BW」シリーズ以降のため、2002年のルギアや2004年のわるいバンギラス、2010年のゲンガーは対象外。価値の源泉がコレクション需要一本になります。
ところがゲノセクトEXの原作はBW9(2013年)=エクストラの対象範囲内です。公式の案内をそのまま読めば、M6a 155/103もエクストラレギュレーションで使用できることになります。再録30枚のなかで、対戦での実用価値が残る数少ない枠です。
| レギュレーション | M6a 155/103の扱い |
|---|---|
| スタンダード | 使用不可(公式明記) |
| エクストラ | 原作BW9版が対象範囲内のため使用できる見込み |
✏️ エクストラでの具体的な取り扱いは、公式の案内および各イベント主催者の判断に従ってください。大会に持ち込む予定がある場合は、事前に確認することをおすすめします。本記事の記述は公式の一般的な案内に基づく解釈です。
ただし、この「使える」は初動価格にはまったく乗りませんでした。エクストラは公認自主イベントが中心で、スタンダードほどの競技人口はありません。実用需要が価格を押し上げるというより、下値を支える要素と考えるのが適切です。実用目的なら、エクストラで同じく使える原作R版(580〜780円)のほうが安く済みます。
買い時・売り時の判断軸
買うなら:焦る必要はありません
発売直後は品薄プレミアムが乗り、実力以上の価格がつきやすい局面です。とはいえゲノセクトEXはすでに¥1,980の最下層にいるため、プレミアムがほとんど乗っていない状態と言えます。ここから大きく下げる余地も、原作R版が780円であることを考えると限られます。
それでも安く拾いたいなら、開封が一巡して出品数が増える発売2〜6週間後が最も緩みやすいタイミングです。判断の目安は出品数の推移で、出品が増え続けているうちは供給過多、頭打ちになったところが底のサインになります。発売後は30th CELEBRATIONの相場ページで出品件数と直近取引額の両方を確認してください。
💬 弾全体では、直近弾「ストームエメラルダ」(M6)が発売から約6週間で5〜7割下げています。ただしそれは初動で数万円がついた高額枠の話で、すでに¥1,980まで下がっているカードに同じ下落率は当てはまりません。この帯のカードは「下がる」より「動かなくなる」ほうが現実的です。
売るなら:この価格帯なら「まとめて」が原則
¥1,980という価格帯は、1枚ずつフリマで売ると手数料と送料で手取りが大きく削られるゾーンです。メルカリなら販売手数料10%と送料(約210円〜)がかかるため、¥1,980で売れても手取りは1,570円前後。1枚あたり400円強が消えます。
この帯のカードは、他の開封分とまとめて買取店に持ち込むほうが効率的です。まとめ売りで買取額が上がるキャンペーンを実施している店舗もあります。当たりランキングの集計では、買取価格は販売価格の43〜67%に収まっていました。¥1,980なら買取は数百円台になる計算で、単体売却の手間に見合いません。
ℹ️ メルカリは2026年9月16日0時から、30th CELEBRATIONの未開封パック・BOXおよびカードセット全9種の出品を禁止しています。ただし開封済みのシングルカードは従来どおり出品可能ですので、ゲノセクトEX 155/103の売買には影響しません。BOXごと手放したい場合のみ、スニーカーダンク・ヤフオク・買取店が出口になります。
単体で売り抜けたい場合は、値崩れ前の発売週から2週間以内が最有力です。ポケモンカードゲームの日本での第1弾発売は1996年10月で、2026年10月に30周年の節目を迎えます。10月16日にはカードセット全9種の発売も控えており、関連商品とメディア露出が集中するこの期間は相場が実力以上に押し上げられやすい一方、イベント通過後の反落リスクも同時に抱えます。
入手方法とコストの比較
| 方法 | コスト | 向いている人 |
|---|---|---|
| 抽選・予約でBOX購入 | 7,200円/BOX(定価) | 開封を楽しみたい人。狙い撃ちはできない |
| 二次市場でBOX購入 | 約17,300円/BOX | このカード狙いでは期待値が大きく不利 |
| シングル購入 | ¥1,980 | ゲノセクトEX 155/103だけが目的の人。最も確実で安い |
| 原作BW9版で代用 | R版 580〜780円/SR版 13,800円 | 当時のカードそのものが欲しい人。エクストラでも使える |
中央シナリオの封入率(再録枠が1BOXに1枚)で計算すると、このカードを自引きするには定価BOXで約30箱=216,000円分、二次市場価格なら約519,000円分が必要です。シングルの¥1,980と比べて109倍から262倍ですので、狙い撃ちでBOXを買う理由はありません。
このカードに限っては、選択肢に「原作を買う」が現実的に入ってくる点が他の再録カードと違います。R版なら1,000円以下で当時のカードそのものが手に入り、しかもエクストラで使えます。「30周年の記念仕様が欲しいのか、当時のカードが欲しいのか」を先に決めておくと、判断が早くなります。
「ゲノセクトex」と間違えないための型番チェック
フリマアプリで「ゲノセクト」を検索すると、まったく別のカードが複数ヒットします。特に混同が起きやすいのが、2025年6月発売の拡張パック「ブラックボルト」に収録されたゲノセクトexです。
| カード名 | 型番 | 見分けるポイント |
|---|---|---|
| ゲノセクトEX(本記事) | M6a 155/103 | 草タイプ/EXは大文字/プラズマ団マーク/30周年ピカチュウマーク |
| ゲノセクトEX(原作R) | BW9 010/076 | 草タイプ/プラズマ団マークあり/30周年マークなし |
| ゲノセクトEX(原作SR) | BW9 078/076 | 草タイプ/フルアート仕様 |
| ゲノセクトex SAR | SV11B 172/086 | 鋼タイプ/exは小文字/特性「メタルシグナル」 |
| ゲノセクトex SR | SV11B 164/086 | 鋼タイプ/exは小文字 |
いちばん確実な見分け方はタイプと表記です。本記事のゲノセクトEXは草タイプで「EX」が大文字、ブラックボルトのゲノセクトexは鋼タイプで「ex」が小文字。同じポケモンでもタイプが違うため、カード上部のエネルギーマークを見れば一目で判別できます。
💬 相場を調べるときも同じ注意が必要です。「ゲノセクトex 買取」で検索して出てくる900〜2,700円という数字は、鋼タイプのブラックボルト版の価格です。本記事のカードとは別物なので、必ず型番まで確認してください。
PSA鑑定に出す価値はあるか
M6a 155/103については、初動の実売価格では採算が合いません。
ℹ️ PSAの料金・サービスレベルは2026年9月に改定されました。従来の低価格プラン(バリュー・バリューバルク・バリュープラス・バリューマックス)は受付停止が続いていますが、新プラン「スタンダード」(1枚9,980円・予定納期100営業日・申告価格15万円以下)の受付が始まり、通常グレーディングの最安はこちらになりました。あわせて「レギュラー」は「プライオリティ」(11,980円・80営業日・25万円以下)へ名称変更のうえ納期が延び、「エクスプレス」は29,980円へ値上げされています。「レギュラー11,980円・60営業日」「エクスプレス22,980円」といった改定前の料金表を載せている記事が多く残っているのでご注意ください。
| サービスレベル | 料金(1枚) | 予定納期/申告価格 |
|---|---|---|
| スタンダード | 9,980円 | 100営業日/15万円以下 |
| プライオリティ(旧レギュラー) | 11,980円 | 80営業日/25万円以下 |
| エクスプレス | 29,980円 | -/40万円以下 |
| バリュー系4プラン | 受付停止中 | |
出典:PSA Japan「サービスレベル変更のお知らせ[2026年9月]」。改定日時より前に申し込み済みの注文には、申込時点の料金・予定納期が適用されます。これに往路送料・返送料・保険料などが別途かかるため、スタンダードでも1枚あたりの総額は1万円台前半になります。
📝 損益分岐の計算式
「素体の現在成約価格 + 鑑定総コスト」 < 「PSA10の成約価格」
素体¥1,980に、スタンダードの鑑定総コスト約13,000円を足すと約15,000円。PSA10の編集部予想レンジ4,000〜8,000円を大きく上回るため、単体提出では確実に赤字になります。PSA10が取れても、9止まりでも、結論は変わりません。
鑑定を検討する余地があるとすれば、次のようなケースに限られます。
- 同じBOX・同じ開封で出た高額カード(FURやSAR)とまとめて提出し、1枚あたりの送料・手数料を圧縮できる場合
- 売却目的ではなく、長期保管でコンディション劣化リスクを固定したい場合
- 発売直後に提出し、Populationが極端に少ない時期の「初期スラブ」としての価値を狙う場合(投機性が高く、再現性は低い)
ℹ️ 最安のスタンダードは予定納期100営業日(約5か月)です。返却される頃には市場の状況が変わっている前提で判断してください。鑑定料金と受付状況は改定が続いているため、提出前に必ずPSAジャパン公式サイトで最新のサービスレベルと料金を確認してください。なお、鑑定で減点されやすい白かけは、30周年の特別仕様枠のような加工の凝ったカードほど目立ちやすい傾向があります。鑑定済み枚数はPSA Population Reportでご確認ください。
よくある質問
ゲノセクトEX M6a 155/103はいくらですか?
発売日のショップ販売中央値は¥1,980です(2026年9月時点)。特別仕様の再録30枚のうち14枚がこの価格で横並びになっており、当たりランキングTOP15は圏外でした。買取価格は個別の買取表に掲載がなく、現時点では取得できていません(未確認)。最新の実勢は30th CELEBRATIONの相場ページで更新しています。
なぜ他の再録カードより安いのですか?
理由は大きく2つです。ひとつは再録元がSR(078/076・13,800円)ではなくR版(010/076・780円)であること。原作が安いため、「原作が高くて買えないから再録版を買う」という代替需要が発生しません。もうひとつはゲノセクトというキャラクターの素体買取の天井が1万円台であることです。初動でルギアが¥17,800、リザードンが¥14,800と上位に入ったのは、いずれも原作が数十万円以上でキャラ人気も厚いためです。
再録元のゲノセクトEXはどのパックのカードですか?
2013年3月15日に発売された、ポケモンカードゲームBW 拡張パック「メガロキャノン」(BW9)に収録されたゲノセクトEX(010/076・R)です。1パック5枚入り・158円(税込)、全76種+SR・URという構成のパックで、パック名の「メガロキャノン」はこのカードのワザ名から取られています。
特性「レッドシグナル」はどんな効果ですか?
自分の手札から「プラズマエネルギー」をこのポケモンにつけるたび、1回使える特性です。発動すると相手のベンチポケモンを1匹選び、バトルポケモンと入れ替えられます。サポート権もグッズの使用回数も消費せず、エネルギーを手張りするだけで相手の場を動かせる点が、当時としては破格の性能でした。
「Gブースター」とは何ですか?
同じ「メガロキャノン」に収録されたゲノセクトEX専用のポケモンのどうぐ(BW9 075/076・ACE SPEC)です。つけているゲノセクトEXがワザ「Gブースター」200ダメージを使えるようになり、このダメージは相手のバトルポケモンにかかっている効果の計算をしません。使用時にエネルギーを2個トラッシュします。ACE SPECのためデッキに1枚しか入れられませんが、EX時代のHP水準では一撃必殺の火力でした。
ゲノセクトEX 155/103は対戦で使えますか?
現行のスタンダードレギュレーションでは使用できません。ポケモンカードゲーム30周年特別サイトが、特別仕様で再登場したカードはスタンダードでは使えず、元となったカードが使用できるレギュレーションでのみ使用可能と案内しています。ただし原作のBW9版はエクストラレギュレーションの対象範囲内のため、エクストラでは使用できる見込みです。再録30枚の多くはBW以前のカードでエクストラの対象外ですので、この点は数少ない例外にあたります。大会に持ち込む場合は事前に主催者へ確認してください。
原作のBW9版は今いくらですか?
R版(010/076)はカードラッシュの提示価格で780円、状態A-が730円、状態Bが580円です。ただし2026年9月時点ではこれらは品切れで、在庫があったのは状態C(320円)のみでした。SR版(078/076)は提示13,800円・買取10,000円で、メルカリ相場は13,100〜14,900円(ポケカチ集計)。買取は店舗差が大きく、もえたく!6,000円からトレコロの美品強化買取11,000円まで約1.8倍の開きがあります。
30周年版が出て原作の値段は下がりましたか?
下がっていません。SR版の買取価格は2026年3月中旬に10,000円へ上がって以降、30周年パックの情報が出た6月以降も、発売日を迎えたあとも変わっていません(ポケカチ集計・2026年9月時点)。再録版は型番・枠デザイン・著作権表記の年まで異なり、原作の代替にはならないためと考えられます。ただし同時に、再録が原作への買いを呼んでもいない点は押さえておきたいところです。
「ゲノセクトex」との違いは何ですか?
まったく別のカードです。本記事のゲノセクトEXは草タイプで「EX」が大文字、2013年のBW期のカード。拡張パック「ブラックボルト」(2025年)のゲノセクトexは鋼タイプで「ex」が小文字、特性は「メタルシグナル」です。カード上部のエネルギーマークを見れば一目で判別できます。フリマで購入する際は必ず型番まで確認してください。
自引きとシングル購入はどちらが得ですか?
シングル購入が圧倒的に有利です。特別仕様の再録30枚が1BOXに1枚という中央シナリオの仮定では、狙い撃ちの期待コストは30BOX分。定価換算で216,000円、二次市場のBOX価格(約17,300円)なら約519,000円相当で、シングルの¥1,980の109倍から262倍になります。開封体験そのものを楽しみたい場合を除けば、シングルでの購入が合理的です。
PSA鑑定に出したほうがいいですか?
推奨しません。2026年9月の改定後、通常グレーディングの最安はスタンダード(1枚9,980円)で、送料・手数料を加えた1枚提出の総コストは1万円台前半です。素体¥1,980に足すと約15,000円で、PSA10の編集部予想レンジ4,000〜8,000円を大きく上回ります。高額カードとまとめて提出して送料を圧縮できる場合を除き、素体のまま保管するのが現実的です。
メルカリで売れますか?
売れます。メルカリは2026年9月16日0時から30th CELEBRATIONの未開封パック・BOXとカードセット全9種の出品を禁止していますが、開封済みのシングルカードは対象外です。ただし¥1,980の価格帯では、手数料10%と送料(約210円〜)で手取りが1,570円前後まで落ちます。他の開封分とまとめて買取店に持ち込むほうが効率的です。
まとめ
- ゲノセクトEX M6a 155/103の初動実売は販売¥1,980。特別仕様の再録30枚のうち14枚が同額で横並びになった最下層グループに着地し、当たりランキングTOP15は圏外でした(2026年9月時点)
- 2013年「メガロキャノン」(BW9)のゲノセクトEX[プラズマ団]を当時のカード面のまま再現した1枚。イラストレーター表記も原作と同じEske Yoshinob氏
- 再録元はSRではなくR版(010/076)。原作の素体が780円(状態Bなら580円)で買えるため、リザードンやルギアで働いた「代替需要」がほぼ発生しませんでした
- 同弾のSR版(078/076)は販売13,800円・買取10,000円。発売日初動の買取1,000円から13年半で約10倍になりましたが、2026年3月中旬以降は半年間まったく動いていません
- ゲノセクトというキャラクターの素体買取の天井は1万円台。リザードンやゲンガーとは桁が2つ違い、これが上値を構造的に抑えました
- 下値を支えるのは環境カードとしての記憶。特性「レッドシグナル」+ACE SPEC「Gブースター」(200ダメージ・効果貫通)の組み合わせは、2013〜2014年を代表するコンボでした
- 再録30枚のなかでは珍しく、エクストラレギュレーションで使える見込みの1枚。原作BW9がエクストラの対象範囲内のためです。ただし初動価格には反映されませんでした
- 自引きは非現実的。中央シナリオでは30BOX=定価換算216,000円分が必要で、シングル¥1,980の109倍になります
- PSA鑑定は非推奨。2026年9月改定後の最安スタンダードでも1枚提出の総コストは1万円台前半で、素体を足すと約15,000円。PSA10の予想4,000〜8,000円を大きく上回ります
- 「ゲノセクトex」(SV11B・鋼タイプ・ex小文字)とは別物。購入・売却時は型番とタイプを必ず確認してください
30th CELEBRATION全体の当たりカードと相場は30th CELEBRATIONの当たり・高騰カードまとめ、収録カードの一覧は拡張パック『30th CELEBRATION』のカード一覧、記念商品のラインナップはポケカ30周年 記念商品まとめから確認できます。
※商品情報の出典:ポケモンカードゲーム30周年特別サイト(BOX構成は各販売店の商品情報に基づきます)/原作の商品情報はポケモンカードゲームBW 拡張パック「メガロキャノン」(2013年3月15日発売・158円税込・1パック5枚入り・全76種)およびポケモンカードゲーム公式ホームページのカード詳細(Gブースター BW9 075/076)/ワザ・特性の効果はポケモンカードゲーム公式ホームページのカード詳細(Gブースター BW9 075/076/Gスコープ BW9 074/076)/M6a 155/103の実売価格はトレカジャパン編集部によるショップ実売集計/原作の価格データはカードラッシュ・もえたく!・オルタ・トレコロの公開価格、ポケカチの集計、トレカジャパン集計に基づきます(いずれも2026年9月時点)。価格は日々変動しますので、売買の際は各ショップの最新の販売・買取ページをご確認ください。本記事は情報提供を目的としており、特定のカードの購入・売却・投資を推奨するものではありません。







