2026年9月16日(水)発売のポケモンカードゲーム MEGA 拡張パック「30th CELEBRATION」(M6a)に、ボーマンダex SAR(133/103)が収録されます。気球が舞う祝祭の街を、大きく翼を広げて飛び回る一枚。タツベイからコモルーを経てたどり着いた「空を飛びたい」という願いの終着点が、そのまま30周年の風景に重なるイラストです。
この記事では、発売前の現時点で判明している情報と、過去のボーマンダex SARの実測データをもとに、発売直後・1ヶ月後・半年後の価格を3シナリオで予想します。素体(未鑑定)とPSA10を明確に分けて扱い、PSA鑑定に出す採算ラインまで数字で検証しました。
※本記事の価格はすべて発売前の予想値です(記事作成日:2026年9月8日)。実売データではありません。発売後は実測値に随時更新します。参考にした各社の予想値・実測値は出典と取得日を明記しています。
目次
- ボーマンダex SAR(M6a 133/103)の基本情報
- 【結論】価格予想:発売直後・1ヶ月後・半年後
- 根拠① SARの種類数と封入率のねじれ
- 根拠② バトルパートナーズ版ボーマンダex SARの実績
- 根拠③ 30周年パックの供給サイクルと25周年の教訓
- イラスト考察|村山竜大が描いた「叶った夢」
- 対戦評価|とどろくよびごえは環境で使えるのか
- PSA鑑定に出す価値はある?採算ラインを計算
- 買い時・売り時ガイド
- よくある質問
ボーマンダex SAR(M6a 133/103)の基本情報

まずはカード自体のスペックを整理します。以下はカード実物の記載に基づく情報です。
| カード名 | ボーマンダex |
|---|---|
| 型番 | M6a 133/103 |
| レアリティ | SAR(スペシャルアートレア) |
| 収録商品 | MEGA 拡張パック「30th CELEBRATION」 |
| 発売日 | 2026年9月16日(水)/世界同時発売 |
| タイプ/HP | 竜/330 |
| 進化 | 2進化(コモルーから進化) |
| ワザ1 | [無]とどろくよびごえ 自分のトラッシュから[竜]ポケモンを3枚まで選び、ベンチに出す。 |
| ワザ2 | [炎][水]りゅうのはどう 240 自分の山札を上から2枚トラッシュする。 |
| 弱点/抵抗力/にげる | なし/なし/[無][無] |
| イラストレーター | Ryota Murayama(村山竜大) |
まず確認|似た名前のカードが3枚あります
購入・売却で最も事故が起きやすいポイントです。「ボーマンダex」という名前のカードは、この30th CELEBRATIONだけで2種類、直近の弾を含めると3種類あります。価格は10倍以上違います。
| カード | 型番 | 見分け方 |
|---|---|---|
| 本記事の対象 ボーマンダex SAR | M6a 133/103 | イラストがカード全面に広がる。気球とパレードの街並みが描かれている |
| ボーマンダex RR (同じ30th CELEBRATION収録) | M6a(低番号帯) | 通常のイラスト枠。買取予想は100円と、SARとは桁が違う |
| ボーマンダex SAR (バトルパートナーズ収録) | SV9 129/100 | 2025年1月発売の別カード。炎を背にしたイラストで、街並みは描かれていない |
RRの買取予想は攻略大百科(2026年9月7日時点)。フリマアプリで検索する際は、カード名だけでなく必ず型番(133/103)を添えてください。発売直後はSV9版の画像を流用した出品や、RRをSARと誤記した出品が増えます。
収録パック「30th CELEBRATION」の仕様
価格を読むうえで、パック側の仕様は前提として押さえておく必要があります。30th CELEBRATIONは通常の拡張パックとかなり異なる構成です。
- 希望小売価格:1パック360円(税込)/内容物はキラカード6枚入り
- 1BOX=20パック入り。定価換算で1BOX 7,200円(税込)
- 1パックにつき、ピカチュウのカードと30周年仕様の基本エネルギーがそれぞれ1枚ずつ確定封入
- 新レアリティFUR(フューチャリスティックレア)が初登場(ミュウex/ミュウツーex)
- 30人のイラストレーターによるピカチュウのキラカードが30種類収録
- 30年の歴史を象徴する再録カード30枚が特別仕様で収録(※特別仕様の再録カードは現行スタンダードでは使用不可)
出典:ポケモンカードゲーム30周年特別サイト「30th CELEBRATION」商品ページ(2026年9月8日確認)。BOX価格は1パック360円×20パックからの定価換算です。
【結論】価格予想:発売直後・1ヶ月後・半年後
先に結論から示します。ここでは「弱気/中心/強気」の3シナリオで、素体(未鑑定・状態良好)とPSA10を分けて予想します。販売価格(ショップの店頭・通販価格)を基準とし、買取価格は別途下段で示します。
素体(未鑑定)の販売価格予想
| 時期 | 弱気 | 中心 | 強気 |
|---|---|---|---|
| 発売直後(9/16〜9/22) | 5,000円 | 9,000円 | 16,000円 |
| 1ヶ月後(10月中旬) | 4,000円 | 6,500円 | 12,000円 |
| 半年後(2027年3月頃) | 3,000円 | 5,500円 | 10,000円 |
※販売価格の予想です。買取価格は販売価格のおおむね55〜70%に落ち着く傾向があり(バトルパートナーズ版の実測では販売5,535円に対し買取3,237円=約58%)、中心シナリオでの初動買取は5,000〜6,300円前後が目安になります。この水準は、攻略大百科が公開しているボーマンダex SARの買取価格予想「6,000円」(2026年9月7日時点)ともおおむね一致します。
PSA10の価格予想
| 時期 | 弱気 | 中心 | 強気 |
|---|---|---|---|
| 鑑定品が出回り始める頃(11〜12月) | 14,000円 | 22,000円 | 38,000円 |
| 半年後(2027年3月頃) | 12,000円 | 18,000円 | 32,000円 |
※PSA10は素体との価格差が、PSA鑑定の実費(後述)と鑑定待ちの期間リスクを織り込んで形成されます。なお2026年6月3日からPSA Japanのバリュー系プランが受付停止となっており、鑑定の最低コストが上がっています。これがPSA10の初期流通量にどう影響するかは、発売後の実データを見て判断する必要があります。
結論の要約:ボーマンダex SARは、30th CELEBRATIONのSAR枠のなかでは「価格上位ではないが底が堅い」ポジションになると見ています。ピカチュウex・ゲッコウガex・ニンフィアexといったキャラ人気の高いSARが上位を占めるため、初動の話題性では劣後します。一方で、ボーマンダは過去のSARが1年半以上にわたり3,000〜6,000円台の帯にとどまり続けており、極端に崩れにくいカードです。
根拠① SARの種類数と封入率のねじれ
SARは何種類あるのか|型番から読み解く
30th CELEBRATIONのSARの種類数は、2026年9月8日時点で公式発表がありません。ただし型番の並びから、ある程度の推定はできます。
- AR帯の最後:ヒスイ ゾロア=122
- SAR帯の最初:ピカチュウex=126(ポケカチも「間にカードが3種類しかない」と指摘)
- FUR:ミュウツーex=134/ミュウex=135(公式サイトの画像ファイル名で確認)
- ボーマンダex=133(FURの直前)
つまりSARは126〜133の8枠という並びが最も自然です。判明済みのSARは7種(ピカチュウex 昼・夜、ゲッコウガex、ニンフィアex、ジラーチex、ホゲータex、ボーマンダex)なので、残りは1枠という計算になります。
一方で、攻略大百科は「全10種?」という予想を出しています。123〜125の3枠がSRになるのかSARになるのかがまだ確定していないためで、ポケカチも「30th CELEBRATIONのSR収録は2026年9月7日現在決まっていない」としています。本記事では8種を基準に、10種の場合も併記して計算します。
同弾SARの買取価格予想比較(他社予想値)
| カード | 買取価格予想 | 位置づけ |
|---|---|---|
| ピカチュウex SAR(夜) | 70,000円 | SAR最上位 |
| ピカチュウex SAR(昼) | 60,000円 | SAR上位 |
| ゲッコウガex SAR | 30,000円 | 人気+対戦需要 |
| ニンフィアex SAR | 20,000円 | ブイズ需要 |
| ジラーチex SAR | 15,000円 | 幻ポケモン人気 |
| ホゲータex SAR | 8,000円 | 中位 |
| ボーマンダex SAR | 6,000円 | 判明分では下位 |
出典:攻略大百科「30th セレブレーションの当たりカードと買取価格予想」(2026年9月7日時点の予想値)。あくまで発売前の予想であり、実売価格ではありません。
SARの種類が多いほど、1枚あたりの需要は分散します。同時に「狙って引く」難易度は上がるため、封入率の低さが価格を押し上げる方向にも働きます。この2つの力の綱引きが、ボーマンダex SARの価格帯を決めます。判明分のなかでボーマンダexが最下位に置かれているのは、ピカチュウ・ゲッコウガ・ニンフィアといったキャラ人気の壁があるためです。
封入率予想と価格予想は整合しているか
ここでひとつ、発売前の予想値どうしを突き合わせておきます。多くのメディアが出しているSARの封入率予想は「3BOXに約1枚」です。これはSARというレアリティ全体の話なので、SARの種類数で割ると次のようになります。
SAR全体:1枚 ÷ 3BOX
SARが8種の場合:特定の1種は 1枚 ÷ 24BOX = 約172,800円(定価7,200円換算)
SARが10種の場合:特定の1種は 1枚 ÷ 30BOX = 約216,000円(同上)
つまり「定価でBOXを買い続けてボーマンダex SARを1枚引き当てる」までにかかる期待コストは、控えめに見ても17万円超という計算になります。これは中心シナリオの予想価格9,000円とあまりに乖離しています。
この乖離の解釈は2通りあります。①封入率予想(3BOXに1枚)が保守的すぎて、実際のSARはもっと出やすいか、②SARの実売価格が予想を上回るか。
補強材料として、ポケカチは「SRが収録されない場合、1BOXに1枚確定で収録される枠は、SRからSARや復刻カードになる」と予想しています。これが的中すればSARは1BOXに約1枚となり、「3BOXに1枚」という予想は3倍ほど保守的だったことになります。とはいえ②の余地もゼロではありません。少なくとも、ボーマンダex SARの価格予想には下振れより上振れの余地が大きいと読むのが妥当です。強気シナリオを16,000円まで置いているのはこの理由によります。
根拠② バトルパートナーズ版ボーマンダex SARの実績
今回の133/103は「ボーマンダのSAR」としては2枚目にあたります。1枚目は2025年1月24日発売の拡張パック「バトルパートナーズ」に収録されたボーマンダex SAR(SV9 129/100)。この1枚の値動きが、今回の価格を読むうえで最も参考になる実測データです。
| 時点 | ボーマンダex SAR(SV9 129/100)の買取価格 |
|---|---|
| 2025年1月24日(発売) | 初動 約6,500円(これが現時点までの最高値) |
| 2025年5月 | 約2,800円 |
| 2026年6月 | 約4,700円 |
| 2026年7月中旬 | 約4,500円 |
| 2026年8月15日 | 約4,000円 |
| PSA10相場 | 約12,300円(2026年8月12日の取引相場) |
| PSA10総枚数/取得率 | 6,182枚/92.1% |
出典:ポケカチ(altema)ボーマンダex SARの買取価格ページ、カードラッシュ買取価格を参照。なお販売相場は別調査で5,535円・買取3,237円という数値もあり(pokeka-atari調べ/2026年8月下旬)、店舗によって数千円の幅があります。
ここから読み取れることは3つです。
1. 初動がピークで、その後4ヶ月足らずで半値以下まで沈んだ。6,500円 → 2,800円という下落幅は、SARとしては珍しくない典型的な値動きです。裏を返せば、初動で売り抜けた人が最も得をした形になります。
2. その後1年かけて4,000〜4,700円台まで戻したが、直近は再び軟化している。2026年6月の4,700円をピークに、7月4,500円、8月4,000円と下げてきており、「戻して安定した」というより「戻したあと、また緩やかに下げている」のが実態です。絶版になっていないパックのカードは、供給が続く限りこうした波を繰り返します。それでも初動の3分の2程度の水準は保っており、崩壊はしていません。
3. PSA10取得率が92.1%と非常に高い。これは重要な数字です。10枚出せば9枚がPSA10になる水準であり、「PSA10であること」に希少価値がほとんどありません。この点は後述のPSA採算計算に直結します。
注意:SV9版とM6a版はまったく別のカードです。イラストも型番もワザも異なり、価格も連動しません。上の数値はあくまで「ボーマンダというポケモンのSARがどう動いたか」の参考であり、M6a版の価格を保証するものではありません。
根拠③ 30周年パックの供給サイクルと25周年の教訓
周年記念パックの相場は、通常の拡張パックとは異なる時間軸で動きます。参考になるのが5年前の「25th ANNIVERSARY COLLECTION」(2021年10月22日発売/1BOX 16パック・定価4,752円)です。
このパックは発売当初、比較的購入しやすい商品でした。しかし生産が終了して絶版になったあと、未開封BOXの相場は右肩上がりに上昇し、2026年8月時点で定価の13〜15倍という水準に達しています。収録カードでもミュウ URが約38,900円(2026年8月時点)で取引されています。
つまり周年記念パックは、「発売直後の熱狂 → 供給が追いついて下落 → 絶版後にじわじわ上昇」という3段階を辿るのが基本形です。30th CELEBRATIONも同じ経路を通る可能性があり、そうであれば本当の勝負は発売から数年後ということになります。
※25周年の数値は買取調査サイト各社(pokeka-atari、cardchusen等/2026年8月時点)の集計値です。公式発表ではありません。
発売前のBOX相場が示す「異常な熱量」
発売前の時点で、30th CELEBRATIONの未開封BOXは約42,000円という相場が形成されています(PRICE BASE独自調査/2026年9月時点)。定価7,200円に対して約5.8倍です。
ただしこの42,000円は発売前の予約・転売市場で付いている値であり、実際に商品が流通したあとの実売相場ではありません。過去のパックでも、発売前に高騰した予約相場が発売直後に大きく下がる例は珍しくありません。参考値として扱ってください。
この数字は諸刃の剣です。
- 強気材料:BOX価格が高いほど、開封して1枚あたりに乗せなければ採算が合わないため、SARの初動価格は押し上げられます。42,000円のBOXから出るカードが合計6,000円にしかならないなら、誰も開封しません。
- 弱気材料:ポケモンカードは近年、人気パックほど再販が繰り返される傾向にあります。再販が始まればBOX相場は急速に定価へ近づき、それに引きずられてSARの価格も下がります。
この記事の中心シナリオ(初動9,000円)は、「発売から数週間はBOXが高値を維持するが、10月以降に段階的な再販が入る」という前提で置いています。もし再販が想定より早ければ弱気シナリオ、逆に世界同時発売で日本国内の割当が薄ければ強気シナリオに寄ります。
イラスト考察|村山竜大が描いた「叶った夢」
価格の話をひととおり終えたところで、このカードの一番の見どころに触れます。
担当は村山竜大|トドロクツキexを描いた作家
イラストを担当したのはRyota Murayama(村山竜大)。ポケモンWikiの作品一覧によれば、レックウザEX(XY6)、カイオーガEX/グラードンEX(XY5)、コライドンex(SV1S)など、大型ポケモンを迫力ある構図で描いてきたイラストレーターです。25周年のピカチュウV-UNION(S8a)にも、25名の合作の1人として参加しています。
そして、ボーマンダファンにとって見逃せない事実がひとつ。村山竜大は、トドロクツキex(SV4K)のイラストも手がけています。
トドロクツキは、ボーマンダの古代の姿とされるパラドックスポケモンです。ボーマンダの「もうひとつの姿」を描いた作家が、30周年という節目にボーマンダ本体を描いた——この巡り合わせを知っているかどうかで、カードの見え方はかなり変わるはずです。SV9版とM6a版を並べるコレクションもよく見かけますが、ここにトドロクツキexを加えた3枚並びには、また別の文脈が生まれます。
構図に仕込まれた二重の意味
描かれているのは、色とりどりの熱気球が浮かぶ街の上空。中央にはピカチュウの形をした「30」の気球が浮かび、眼下ではパレードのような賑わいが広がっています。その祝祭の空を、ボーマンダが翼を広げて悠々と横切っていく——という構図です。
ここに二重の意味が読み取れます。
ひとつは、ボーマンダというポケモン自身の物語です。進化前のタツベイは「空を飛びたい」と願い続け、崖から飛び降りては失敗を繰り返す——という設定を持つポケモンです。その願いが叶ってボーマンダになる。翼を得たボーマンダが、人間が作った気球という「空を飛ぶ道具」の群れと同じ空を共有している構図は、その物語をそのまま絵にしたものと言えます。
もうひとつは、30周年という文脈です。気球とパレードは「祝祭」の記号であり、そこに大空を飛ぶドラゴンを配置することで、「これまでの30年」と「これからの空」を1枚に同居させています。30th CELEBRATIONのキーコピー「ポケモンカードと、これまでも、これからも。」と、まっすぐ響き合う一枚です。
ディテールの見どころ:拡大して確認したい箇所が3つあります。①左下の街並みに描き込まれた露店とパレードの人だかり、②ボーマンダの翼の裏側にかかる光のグラデーション、③右下に浮かぶ水色の風船が、ボーマンダの胴体の色と呼応している点。SARのテクスチャ加工との相性がよく、光に当てたときの表情の変化が大きいタイプのイラストです。
対戦評価|とどろくよびごえは環境で使えるのか
SARの価格は「コレクション需要」と「対戦需要」の合算で決まります。ボーマンダex(M6a)の対戦面を冷静に見ておきます。
評価できる点
- 「とどろくよびごえ」がエネルギー1個で撃てる。自分のトラッシュから[竜]ポケモンを3枚までベンチに出す効果は、消耗戦での復帰力として非常に強力です。
- 「りゅうのはどう」の240ダメージ。エネルギー2個で240は効率が良く、デメリットは山札2枚トラッシュのみです。
- 弱点なし。2進化exでHP330かつ弱点を持たないため、ワンパンされにくい耐久性があります。
- 2つのワザのシナジー。「りゅうのはどう」で山札を削り、トラッシュに落ちた[竜]ポケモンを「とどろくよびごえ」で拾い直す、という自己完結した循環が組めます。
厳しい点
- 2進化という重さ。タツベイ→コモルー→ボーマンダと2段階を踏む必要があり、メガシンカexが中心の高速環境では立ち上がりが間に合わない場面が想定されます。
- 「りゅうのはどう」が炎+水の2色要求。デッキのエネルギー基盤を歪めるコストがあります。
- 「とどろくよびごえ」を撃つターンは打点が出ない。盤面を作り直すターンを1回使うため、テンポで押し切られるリスクがあります。
総合すると、環境の中心を張るカードというより、[竜]タイプを軸にしたデッキの受け皿という評価が妥当です。ただし、メガレックウザexをはじめとする[竜]デッキが今後強化された場合、「トラッシュから竜を3体ベンチに並べる」という効果が刺さる展開はあり得ます。対戦需要は現時点では限定的ですが、将来的な高騰トリガーとして頭に入れておく価値はあります。
※本セクションは発売前時点の考察です。実際の環境評価は発売後の大会結果を反映して更新します。
PSA鑑定に出す価値はある?採算ラインを計算
「自引きしたから鑑定に出そうか」と考える方向けに、数字で検証します。結論から言うと、利益目的の鑑定はおすすめできません。
2026年9月時点のPSA鑑定コスト
PSA Japanは2026年6月3日からバリュー系プランの新規受付を停止しています。現在、通常グレーディングで利用できる最も安いプランは「レギュラー」で1枚あたり11,980円(税込/申告価格25万円まで)です。これに加えて往路送料、返送料・保険料、事務手数料が別途発生します。
| 項目 | 金額の目安 |
|---|---|
| 素体の取得コスト(中心シナリオ・初動) | 9,000円 |
| PSA鑑定料(レギュラー) | 11,980円 |
| 往路送料・返送料・保険料・事務手数料 | 2,000〜3,000円 |
| 合計(1枚あたり) | 約23,000〜24,000円 |
※鑑定料はPSA Japan公式の料金表に基づく実額です。送料・返送料・保険料・事務手数料の「2,000〜3,000円」は、1枚提出を想定した編集部の試算値であり、公式の固定金額ではありません。実際の金額は配送方法・補償内容・提出枚数によって変動します。複数枚をまとめて提出すれば1枚あたりの負担は下がります。
対して、PSA10の中心シナリオは22,000円(11〜12月)→18,000円(半年後)です。コストのほうが上回るか、良くてトントンという計算になります。
さらに、PSA10になっても希少ではない
前述のとおり、SV9版ボーマンダex SARのPSA10取得率は92.1%です。現代のSARは印刷品質が安定しており、状態の良い個体を提出すればほぼPSA10が付きます。つまり「PSA10」というラベル自体に希少性のプレミアムが乗りにくいのです。
加えて、鑑定に出すとレギュラープランでも納期が数十営業日かかります。この間に相場が下がるリスクを負うことになります。周年パックの相場が「発売直後がピーク → 数ヶ月かけて下落」という形を取りやすいことを踏まえると、鑑定期間中に価格が下がる方向のリスクのほうが大きいと考えられます。
PSA鑑定の判断まとめ:利益目的なら見送りが無難です。「自分のコレクションを長期保管したい」「傷を気にせず保存したい」という保管目的であれば、コストを納得したうえで出す価値はあります。なお、鑑定に出さずスリーブ+マグネットローダーで保管するだけでも、状態維持の効果は十分に得られます。
買い時・売り時ガイド
売りたい人向け
| タイミング | 評価 |
|---|---|
| 発売日〜1週間 | ◎ 最有力。SV9版が初動6,500円を最高値として以降その水準に戻していないことを踏まえると、換金目的なら初動が有力です。 |
| 発売2週目〜1ヶ月 | ○ まだ高値圏。ただし供給が増え始める時期なので、日単位で買取価格を確認したいところ。 |
| 発売2〜6ヶ月 | △ 安くなりやすい期間。急ぎでなければ売らない選択肢もあり。 |
| 絶版後(数年後) | ○ 25周年パックの前例からは、長期保有が報われる可能性があります。ただし数年単位の話です。 |
買いたい人向け
コレクション目的で確実に1枚欲しいなら、発売から数ヶ月後(2026年11月〜2027年1月頃)を狙うのが基本方針になります。
根拠は、SV9版が発売時6,500円 → 約3ヶ月半後の2025年5月時点で2,800円と、短期間で半値以下まで下げた実績です。ただし注意点として、公開されている数値は点データであり、2025年5月がこのカードの最安値だったと断定できるわけではありません。「発売から数ヶ月かけて大きく下がった」という傾向として受け取ってください。
逆に、発売直後にどうしても欲しい場合は、「初動価格には数千円のプレミアムが乗っている」と割り切って買う必要があります。相場が落ち着くのを待てるなら、待ったほうが有利です。
価格を比較するときのチェックポイント
- 型番で検索する。「ボーマンダex SAR」だけでは、SV9 129/100版や同弾のRR版と混ざります。必ず「133/103」または「M6a」を付けて検索してください。
- 出品価格と成約価格を混同しない。フリマアプリの検索結果に出るのは「出品価格」です。実際にいくらで売れたのかは、売り切れた出品(SOLD)の価格を確認する必要があります。
- 素体とPSA10を分けて見る。PSA10の価格を素体の相場だと勘違いすると、判断を大きく誤ります。
- 複数店舗の買取価格を比較する。SV9版でも、同じ時期に買取3,237円と4,000円という差が出ています。1店舗の提示額だけで判断しないでください。
よくある質問
Q. ボーマンダex SAR(133/103)はいくらになりますか?
発売前の予想では、素体の販売価格で5,000〜16,000円、中心予想は9,000円前後と見ています。買取価格の中心予想は5,000〜6,300円です。ただしこれは実売データではなく予想値です。発売後は実測価格へ更新します。
Q. バトルパートナーズのボーマンダex SARとは別のカードですか?
はい、まったく別のカードです。バトルパートナーズ版はSV9 129/100、30th CELEBRATION版はM6a 133/103で、イラストもワザも異なります。価格も連動しません。さらに30th CELEBRATIONにはボーマンダex のRR版も別途収録されており、こちらは買取予想100円と桁が違います。購入・売却時は型番で必ず確認してください。
Q. 30th CELEBRATIONのSARは何種類で、封入率はどのくらいですか?
どちらも公式発表はありません。型番の並び(AR最終が122、SAR最初が126、FURが134・135)から推定するとSARは126〜133の8種が最も自然で、判明済みは7種です。ただし123〜125の扱いが未確定のため、攻略大百科は「全10種?」という予想を出しています。封入率は各メディアの予想でSAR全体が3BOXに約1枚とされていますが、SRが収録されない場合はSARが1BOX1枚確定枠になるという見方もあり、実際にはもっと出やすい可能性があります。
Q. ボーマンダex SARはPSA鑑定に出したほうが得ですか?
利益目的ならおすすめしません。2026年9月時点でPSA Japanの最安プランは1枚11,980円(レギュラー)で、送料等の試算を含めると素体代と合わせて約23,000〜24,000円かかります。PSA10の予想価格を上回るか同水準です。加えてSV9版のPSA10取得率が92.1%と高く、PSA10であること自体の希少価値も限定的です。
Q. ボーマンダex(M6a)は対戦で使えるカードですか?
HP330・弱点なし・エネルギー2個で240ダメージと素のスペックは高いものの、2進化という重さがネックです。現在のメガシンカex中心の高速環境では、環境上位に食い込むのは難しいと見ています。ただし「とどろくよびごえ」でトラッシュから[竜]ポケモンを3枚並べられる効果は独自性が高く、[竜]デッキが強化された際に評価が変わる可能性があります。
Q. ボーマンダex SAR(133/103)のイラストレーターは誰ですか?
Ryota Murayama(村山竜大)です。ポケモンWikiの作品一覧によれば、レックウザEX(XY6)、カイオーガEX/グラードンEX(XY5)、コライドンex(SV1S)、そしてトドロクツキex(SV4K)などを手がけています。25周年のピカチュウV-UNION(S8a)には、25名のイラストレーターによる合作の1人として参加しました。トドロクツキはボーマンダの古代の姿とされるポケモンであり、同じ作家が30周年でボーマンダ本体を描いたことになります。
Q. ボーマンダex SARはいつ買うのが一番安いですか?
断定はできませんが、過去のSARの値動きからは発売から数ヶ月後(2026年11月〜2027年1月頃)が安くなりやすいと考えられます。バトルパートナーズ版は発売から約3ヶ月半後の時点で、初動6,500円の半値以下となる2,800円まで下がっていました。
Q. 30th CELEBRATIONのBOXは定価で買えますか?
希望小売価格は1パック360円(税込)で、1BOX 20パックなら定価換算7,200円です。ただし発売前の予約・転売市場では未開封BOXが約42,000円という相場になっています(PRICE BASE独自調査/2026年9月時点)。定価での購入は、家電量販店やオンラインストアの抽選・先着販売を狙う形が現実的です。
まとめ
- ボーマンダex SAR(M6a 133/103)の素体販売価格は、中心予想で初動9,000円前後。1ヶ月後6,500円、半年後5,500円と緩やかに下げる見通し。
- PSA10の中心予想は22,000円(初期)→18,000円(半年後)。鑑定コスト約23,000〜24,000円を回収できない可能性が高い。
- SARは型番帯から8種前後と推定。同弾では価格上位ではないが、ボーマンダの根強い需要により極端には崩れにくい。
- SV9版の実績(初動6,500円→3ヶ月半で2,800円→現在4,000円)が、値動きの最良の参考データ。
- 売るなら初動、買うなら発売から数ヶ月後が基本戦略。
- 同弾にはボーマンダex RR(買取予想100円)も収録。型番の確認は必須。
数字の話を長々としてきましたが、最後にひとつだけ。このカードは、空を飛びたいと願い続けたタツベイが、30周年の祝祭の空を悠々と飛んでいる絵です。しかもそれを描いたのは、ボーマンダの古代の姿であるトドロクツキを描いた作家。相場がどう動こうと、その巡り合わせの価値は変わりません。自引きできた方は、ぜひ一度光に当ててじっくり眺めてみてください。
※本記事の価格はすべて2026年9月8日時点の情報に基づく予想値です。発売後の実測データが揃い次第、順次更新します。実際の売買にあたっては、各ショップ・フリマアプリで最新の価格をご確認ください。






