2026年9月16日(水)に世界同時発売されたMEGA 拡張パック「30th CELEBRATION」に、1996年の第1弾拡張パックに収録されたリザードン(LV.76)が当時のカードデザインのまま再登場しました。型番はM6a 137/103、イラストは有田満弘氏です。発売5日目・週明け時点のショップ販売価格は中央値35,800円、買取は25,000円で、パックから引けるカードの当たりランキングでは1位に立っています。
発売日に14,800円まで下げた販売価格が、週明けには35,800円まで戻しました。買取も発売翌日の11,000円から25,000円へ2.3倍です。この記事では週明けの実売価格を起点に、リザードン M6a 137/103の現在地と今後の動き方をまとめます。発売前の予想がどこまで当たり、どこが外れたのかもあわせて記載しています。価格はすべて2026年9月時点のものです。
ℹ️ 本記事の価格は、買取価格を公開している5〜7社(カードラッシュ、スニダントレカ秋葉原店、C-labo宅配買取、遊々亭宅配買取、おたちゅう秋葉原5号店ほか)の提示額と、ネットショップ3社(カードラッシュ、トレコロ、スニーカーダンクの一般相場)の販売価格、スニーカーダンクの成約価格に基づく2026年9月時点の数値です。相場は日々動きますので、売買の前に最新の実勢価格をご確認ください。/週明けの実売価格を見る|PSA鑑定の採算を見る
リザードン M6a 137/103の基本情報とカードデータ

| カード名 | リザードン LV.76 |
|---|---|
| 型番 | M6a 137/103 |
| 収録商品 | MEGA 拡張パック「30th CELEBRATION」 |
| 発売日 | 2026年9月16日(水)/世界同時発売 |
| 希望小売価格 | 1パック360円(税込)/1BOX 20パック 7,200円(税込) |
| イラストレーター | 有田満弘(Mitsuhiro Arita) |
| カードデータ | 2進化/炎/HP120/特殊能力「エナジーバーン」/ワザ「ほのおのうず」(炎4・100ダメージ)/弱点:水/抵抗力:闘 -30/にげる:3 |
| レアリティ | 30周年特別仕様の再録カード30種(136〜165)のうちの1枚。公式のレアリティ表記はありません |
| 直近の実売 | 販売35,800円/買取25,000円(2026年9月時点・当たりランキング1位) |
「復刻」ではなく「当時のカードそのもの」の再現
ポケモンカードゲーム30周年特別サイトによれば、30th CELEBRATIONには30年の歴史を象徴するカード30枚が特別仕様で登場します。M6a 137/103はそのうちの1枚で、1996年発売の第1弾拡張パックのリザードンがモチーフです。
注目したいのは再現度です。HP120、ワザ「ほのおのうず」100ダメージ、にげる3、弱点:水、抵抗力:闘 -30、さらに「モンスターカードに重ねて使います。」という当時の表記まで、1996年版のカード面をそのまま再現しています。20周年のCP6版がHP150・ワザ200ダメージと現代仕様にアレンジされていたのとは対照的で、この点が今回の価格形成でも効きました。
1996年版との見分け方も明快です。M6a版はイラスト右下に30周年記念のピカチュウマークが入り、型番は「M6a 137/103」です。当時のカードとは裏面も異なるため、判別に迷うことはありません。
なお公式は、これら特別仕様の再録カードについて現行のスタンダードレギュレーションでは使用できないと明記しています(元となったカードが使えるレギュレーションでは使用可)。さらに公式のエクストラレギュレーションは「BW」シリーズ以降が対象ですので、1996年のリザードンは公認フォーマットでも実質的に使いどころがありません。このカードの価格は、対戦需要が一切乗らない純粋なコレクション需要だけで決まります。その条件でパック産の1位に立った点が、今回いちばん意外だった部分です。
結論:週明けの実売価格と当たり順位
週明け時点で確認できた価格は次のとおりです。
| 区分 | 価格 | 内訳・出典 |
|---|---|---|
| ショップ販売(中央値) | 35,800円 | カードラッシュ、トレコロ、スニーカーダンクの一般相場の3社 |
| ショップ買取(中央値) | 25,000円 | 買取表を公開した7店の中央値。販売価格に対する比率は約70% |
| 買取の店舗レンジ | 20,000〜30,000円 | 最高はスニダントレカ秋葉原店30,000円、カードラッシュ28,000円。最安はカードショップスパイラル20,000円で、開きは1.5倍 |
| フリマ実勢(状態A) | 34,800〜76,000円 | スニーカーダンクの成約。76,000円は1件だけの突出値で、参考扱いとしています |
| PSA10 | 流通なし | 鑑定品が市場に出るのは早くても発売1〜2か月後です |
ℹ️ いずれも2026年9月時点の数値です。ショップ価格は各社の販売ページと買取表、フリマ価格はスニーカーダンクの成約履歴を参照しています。カード状態による価格差がありますので、実際の売買では各ショップの状態表記をご確認ください。
発売日に半値、週明けに2倍超の往復
このカードの値動きは5日間で大きく振れました。時点ごとに並べると次のようになります。
| 時点 | 販売 | 買取 |
|---|---|---|
| 発売前日(フラゲ) | 27,000円前後 フリマ実勢 |
― |
| 発売日〜翌日 | 14,800円 | 6,000〜11,000円 |
| 週明け | 35,800円 | 25,000円 |
発売日に14,800円まで下げたあと、週末をはさんで販売が2.4倍、買取が2.3倍になりました。同じ期間にFUR・SARはほぼ横ばいでしたので、上げたのは特別仕様再録の看板2枚だけです。ミュウex FURは買取11,000円から12,500円(14%高)、ピカチュウex SAR夜は9,000円で変わらず、ミュウツーex FURはむしろ14%下げています。
パック産では1位、再録30種でも最高値
30th CELEBRATIONの当たりランキングで、リザードン137/103は1位です。発売翌日はミュウex FURと11,000〜12,000円で並んでいましたが、週明けにはそのミュウex FURの2倍の水準になりました。
| 順位 | カード | 買取中央値 | 販売中央値 |
|---|---|---|---|
| 1位 | リザードン 再録(137/103) | 25,000円 | 35,800円 |
| 2位 | ルギア 再録(142/103) | 24,000円 | 29,800円 |
| 3位 | ミュウex FUR(135/103) | 12,500円 | 17,800円 |
| 4位 | ピカチュウex SAR 夜(127/103) | 9,000円 | 14,000円 |
| 5位 | ミュウex SAR(129/103) | 8,500円 | 13,000円 |
| 6位 | ミュウツーex FUR(134/103) | 7,750円 | 12,000円 |
| 9位 | ゲンガー 再録(150/103) | 6,500円 | 9,000円 |
ℹ️ 順位は買取中央値で付けられており、差が10%以内の場合は販売中央値が高いほうが上位です。なおランキングとは別枠で、公式が収録を発表していない「RGBミュウ」3種が買取35〜55万円で取引されています。収録が未確定のため順位表には入っていませんが、金額では実質の最上位です。ここでの「1位」は、公式に収録が確認できているカードのなかでの順位を指します。
特別仕様再録30種のうちTOP15に入ったのは7枚で、リザードンとルギアがその筆頭です。一方で30種のうち14枚は発売日に販売1,980円で横並びになり、週明けにはそのうち13枚が販売680円、買取100〜300円まで下げました。同じ再録枠で50倍以上の差がついた形です。「再録枠は安い」という一般的な前提は、この2枚に限っては完全に崩れています。スタンダードで使えない枠が、コレクション需要だけで新レアリティFURの2倍の値を付けている構図です。
発売前の予想と実際の着地
本記事は発売前に、未鑑定美品で20,000〜35,000円という本命レンジを提示していました。週明けの販売中央値は35,800円で、本命レンジの上限にほぼ一致する着地になりました。ただし一本調子で到達したわけではありません。発売日にはいったん14,800円まで落ち、レンジ下限を26%下回っていました。
発売日に下振れた理由は3つです。
- BOX相場が発売前に崩れた。2026年8月下旬に47,000円前後だったBOX相場は、発売日時点で17,300円まで下落しました。抽選結果が出そろい、供給が現実化した局面です。
- SARが10種と多かった。通常弾のストームエメラルダ(SAR6種)を上回る構成で、高額帯の注目が分散しました。
- 売却チャネルが1つ減った。メルカリが2026年9月16日0時から30th CELEBRATIONの未開封パック・BOX・カードセットの出品を禁止しました。シングルカードは出品できますが、BOXの流動性が落ちたぶん、開封を前提とした強気の値付けがしにくくなりました。
そこから週明けにかけて切り返した理由も3つあります。
- 封入率が実測で判明した。特別仕様再録は1BOXに2枚出るものの30種に分散するため、特定の1枚は15BOXに1枚です。2種しかないFURの12BOXより遠く、全枠のなかで特定1枚がいちばん引きにくい枠だと数字で示されました。
- 開封が進んでも供給が増えなかった。1BOXに1枚出るSARと6BOXに1枚のFURが売られ続けるなかで、買いが再録の看板2枚に集中しました。
- BOX相場が戻した。発売日の17,300円から週明けには25,000円へ戻し、直近7日間では40.4%の上昇になりました。
予想が当たっていた部分もあります。再録30種が「突出した数枚と横並びの大多数」に二極化するという読みはそのとおりになり、リザードンはその突出側の先頭に立ちました。
20周年・25周年リザードンの現在地
今後を考えるうえで参考になるのが、同じ「初代リザードン × 周年記念」という組み合わせのカードたちです。いずれも2026年9月時点の水準です。
| カード | 収録 | 直近の水準 |
|---|---|---|
| リザードン R(20周年) | CP6 011/087(2016年9月) | PSA10 39,800円/未鑑定(状態A)29,800円 magi通販の販売価格。1ED個体は別水準で、ヤフオクの落札履歴には19万円台の事例も残っています |
| リザードン(25周年) | S8a-P 001/025(2021年10月) | PSA10 101,000円/素体買取 55,000円 ポケカチ(カードラッシュ基準)。ヤフオクの過去120日の落札は約384件・平均約97,000円 |
| リザードン(30周年) | M6a 137/103(2026年9月) | 未鑑定 35,800円/PSA10は未流通 |
20周年(CP6):発売日が10年前の同じ月日
20周年記念パック「20th Anniversary」の発売日は2016年9月16日でした。30th CELEBRATIONは、ちょうど10年後の同じ月日に発売されたことになります。
このパックのリザードンR(CP6 011/087)は、通常版のPSA10がmagi通販で39,800円、未鑑定の状態Aが29,800円という水準です。Rレアリティ、つまりパック内では最高レアではないカードが、10年を経て未鑑定でも3万円弱で取引されている点は、30周年版を考えるうえで重要な前例になります。初版(1ED)個体はさらに上の水準で、版の違いが価格を大きく分ける点もこのカードの特徴です。
注意しておきたいのは、30周年版の初動35,800円が、20周年版の10年後の未鑑定価格(29,800円)をすでに上回っていることです。CP6が10年かけて到達した水準を発売5日で超えたことになります。この価格が定着するかどうかはまだ判断できません。
25周年(S8a-P):30周年発表後の高値からは調整局面
2021年10月発売のプロモカードパック「25th ANNIVERSARY edition」のリザードン(S8a-P 001/025)は、ポケカチの集計でPSA10が101,000円、素体の買取が55,000円です。いずれも1か月前と比べて下がっており、PSA10は130,000円から約22%の下落となっています。ヤフオクでも過去120日の落札が約384件・平均約97,000円で、10万円前後が実取引の中心です。
ここで押さえておきたいのは、周年ブーストは商品の発表時点でほぼ織り込まれるという点です。25周年リザードンは30周年の情報が出た2026年前半に大きく買われましたが、発売が近づくにつれて「新商品に資金が移る」「過去の周年カードを売って軍資金にする」という動きが出て、いまは調整局面に入っています。
もう1つの示唆が、PSA10と素体の価格差です。25周年リザードンはPSA10が大量に市場に出た結果、鑑定プレミアムが希薄化しました。新弾カードはパック開封直後の状態が良く、PSA10が取れやすいぶん枚数が増えて、倍率が縮むという構図は、30周年版にもそのまま当てはまる可能性が高いといえます。
価格を決めた4つの要因
要因1:封入率が実測で判明した
公式は封入率を一切公表していません。ただし発売後の開封データがまとまったことで、各枠の出現率が実測値として見えてきました。カードショップ1店舗が発売日に開封した60BOX(5カートン)の集計によると、1BOXあたりの出現枚数は次のとおりです。
| 枠 | 1BOXあたり | 種類数 | 特定1種を引くのに必要なBOX数 |
|---|---|---|---|
| 特別仕様再録 | 2枚 | 30種 | 15BOX(約108,000円) |
| SAR | 1枚 | 10種 | 10BOX(約72,000円) |
| FUR | 約6BOXに1枚 | 2種 | 12BOX(約86,400円) |
| AR | 4枚 | 20種 | 5BOX(約36,000円) |
| ピカチュウ(確定枠) | 20枚 | 30種 | 約2BOX(約14,600円) |
1パック6枚はすべてキラカード仕様で、1BOXは20パックです。6枚のうち基本エネルギー1枚と30周年ピカチュウ1枚が確定枠のため、抽選枠は実質4枚です。収録は通常枠103種とシークレット枠62種(AR20種・SAR10種・FUR2種・特別仕様再録30種)です。
ここでいちばん重要なのが、再録枠は枚数が多いのに、特定の1枚はいちばん引きにくいという逆転です。1BOXに2枚も出るのに30種に分散するため、リザードン1枚を狙うと15BOXが必要になります。2種しかないFURの12BOXより遠く、全枠のなかで最も遠い数字です。この構造が週明けの価格上昇を裏づけました。
💬 封入率の数字が動いても、計算式は変わりません。「特定1種を引くのに必要なBOX数 = 枠全体の封入率 × その枠の種類数」です。再録枠が1BOXに2枚で30種なら15BOX、1枚なら30BOXになります。開封データが増えたら、この式にあてはめて引き直してください。
ℹ️ 上の封入率はカードショップ1店舗の実開封60BOXに基づく数値で、公式発表ではありません。60BOXは同一時期の入荷分に偏るため、ロットや販路が違えば数字が動く可能性があります。FURの「約6BOXに1枚」は観測10枚前後からの推定です。
要因2:BOX相場の急落と、週明けの戻し
周年記念パックは再販頻度が低く、絶版化しやすい傾向があります。20周年のCP6も25th ANNIVERSARY COLLECTIONも、BOXは現在いずれも定価を大きく上回る水準です。
30th CELEBRATIONのBOX相場は、発売前後で往復しました。2026年8月下旬の47,000円前後から発売日には17,300円まで、およそ6割下げています。ところが週明けには25,000円へ戻し、直近7日間では40.4%の上昇になりました。リザードンとルギアの買取が2倍になり、1BOXに2枚しか出ない再録枠の上振れが意識された局面です。
| 時点 | BOX相場(シュリンク付き) |
|---|---|
| 2026年8月下旬 | 47,000円前後 |
| 発売日 | 17,300円 |
| 週明け | 25,000円(取引レンジ20,000〜27,500円) |
8月比では依然として47%安で、「周年だから品薄」という前提が成立しているわけではありません。年内の再販有無が、中期の相場を大きく左右します。
要因3:対戦需要がゼロであること
前述のとおり、このカードは現行スタンダードで使用できず、公式のエクストラレギュレーションの対象でもありません。デッキ用の実需が発生しないため、価格を支えるのはコレクター需要のみです。価格が下がるときに底が抜けやすい構造ともいえます。
もっとも、20周年・25周年のリザードンも同様にプレイ需要が乏しいまま高値を維持してきました。リザードンというIPの強さがそれを補っているのが実態で、対戦で1枚も使えない枠がパック産の1位に立ったこと自体がその証拠になっています。
要因4:30周年イヤーというカレンダー効果
ポケモンカードゲームの日本での第1弾発売は1996年10月です。2026年10月に節目を迎えるため、9月の発売から10月にかけては関連商品とメディア露出が集中します。
| 日付 | 内容 |
|---|---|
| 10月16日(金) | 30th CELEBRATION カードセット全9種 発売(各1,200円) |
| 10月20日(火) | ポケモンカードゲーム 30周年当日 |
| 10月25日(日) | 30th CELEBRATION EVENT 千葉会場(幕張メッセ) |
| 10月31日(土)〜11月1日(日) | 30th CELEBRATION EVENT 大阪会場(インテックス大阪) |
この期間は相場が実力以上に押し上げられやすい一方、イベント通過後に反落するリスクも同時に抱えます。25周年カードで起きたことを踏まえると、話題が次弾に移る11月以降が本当の下落局面になりやすいと考えられます。
ここからの価格シナリオ
発売から週明けまでの値動きが出そろいましたので、ここからは下落幅の想定に論点が移ります。基準にできるのは、2026年7月31日に発売された直近弾「ストームエメラルダ」(M6)の実績です。M6の高額カードは発売から約6週間で、販売価格ベースで46.9%から75.7%下落しました。
| 時期 | 未鑑定・美品(販売) | PSA10 |
|---|---|---|
| 週明け(実測) | 35,800円 | 鑑定品の流通なし |
| 発売1〜2か月後 | 14,000〜28,000円 | 20,000〜45,000円 |
| 発売半年後 | 12,000〜30,000円 | 18,000〜50,000円 |
ℹ️ 1〜2か月後以降は試算値です。M6の下落率(6週間で46.9〜75.7%)を機械的に当てはめると10月末で8,700〜19,000円という計算になりますが、M6の対象はいずれも対戦需要を含むSAR・MURで、発売後は一本調子で下げました。リザードンは発売後にむしろ2倍へ上げており、同じ軌道を前提にはできません。10月はイベントが連続して下支え材料が残ること、25周年・20周年の前例が下値を支えることを見込み、幅を上に置いています。実測値ではありませんので、開封が進んだ時点の実勢価格でご判断ください。
PSA10については、鑑定品が市場に出るのが発売1〜2か月後になります。25周年リザードンのように鑑定品が潤沢に出ると倍率は縮みますので、素体の1.3〜2.0倍あたりを見ておくのが現実的です。
注意したいのは、週明けの35,800円が買い手の少ない板の上で付いた価格である可能性です。買取の店舗差が20,000〜30,000円と1.5倍開いており、「週明けの高値を追うか、一段落を待つか」で店の見立てが割れています。全店が同じ方向を向いている局面ではありません。
中長期の見方は発売前から変えていません。20周年・25周年のリザードンはいずれも発売から年数を重ねて価格を伸ばしており、短期は調整、長期は再評価というリズムをたどる可能性があります。25周年パックはすでに生産終了となり、未開封BOXは1パック297円だった商品が5年で大きく水準を切り上げました。
買い時・売り時の判断軸
買うなら:いまは高値圏、11月以降が狙い目
発売日の14,800円から週明けに35,800円へ2.4倍になった直後で、いま買うのは高値づかみのリスクを伴います。発売直後の品薄プレミアムに、再録枠の希少性が再評価された分が乗った水準です。
10月はカードセットの発売と30周年当日、各地のイベントが続き、話題が価格を支えやすい1か月になります。下支え材料が消えるのは11月に入ってからで、開封分の供給だけが残る11月以降が最も価格の緩みやすい局面だと考えられます。
判断の目安は出品数の推移です。出品が増え続けているうちは供給過多で価格が下がりやすく、出品数が頭打ちになったタイミングが底のサインになります。相場ページで出品件数と直近取引額の両方をご確認ください。
売るなら:いまが高値圏の第1候補
自引きしたカードを現金化するなら、週明けの水準は売却の第1候補です。買取が発売翌日から2.3倍に上げており、FUR・SARが横ばいのなかで再録の看板2枚だけが評価を上げている局面だからです。10月いっぱいは話題が続きますが、売り切るつもりなら10月末が現実的な期限になります。
💬 いちばん損をしやすいのは、高値圏で売り渋って調整期に慌てて手放すパターンです。売ると決めたなら早めに動くほうが結果は安定します。
今回とくに効くのが、どの店に持ち込むかで買取が最大1.5倍、金額にして10,000円変わるという点です。高いのはスニダントレカ秋葉原店の30,000円とカードラッシュの28,000円、低いのはカードショップスパイラルの20,000円とトレジャーハンターの20,500円でした。1社だけを見て売る判断は避けてください。ルギアも同時に売るなら、2枚で14,500円の差が出る計算になります。
売り先による手取りの違いも整理しておきます。シングルカードはメルカリでも出品でき、35,800円で成約した場合は手数料10%と送料で手取りが約32,000円です。ショップ買取なら25,000円が提示額そのまま手取りになります。スニーカーダンクの成約は34,800〜76,000円で、フリマのほうが高く出る傾向が続いています。手取り額を優先するならフリマ、確実性と手間の少なさを優先するなら買取店という整理になります。
💬 買取25,000円は販売35,800円の約70%です。30th CELEBRATIONのTOP15は買取比率が50〜81%に散らばっており、リザードンは高いほうに入ります。比率が高いカードほど、ショップが「もっと上がる」と見て在庫を取りにいっているという読み方ができます。
入手方法とコストの比較
| 方法 | コスト | 向いている人 |
|---|---|---|
| 定価でBOX購入 | 7,200円/BOX 137を狙うなら約15BOX=約108,000円 |
開封を楽しみたい人。狙い撃ちはできません |
| 二次市場でBOX購入 | 25,000円/BOX 137を狙うなら約375,000円 |
期待値では大きく不利です。BOX相場自体も週明けに4割ほど戻した直後にあります |
| シングル購入 | 35,800円 | リザードンだけが目的の人。最も確実で安い方法です |
「リザードン137/103が欲しい」という目的に限れば、答えははっきりしています。シングル購入が定価BOXでの自引きより約3分の1で済むという計算です。開封体験そのものに価値を感じる場合を除けば、シングルでの購入が合理的といえます。
発売日の14,800円だった頃は自引きとの差が7倍以上ありましたので、シングルが値上がりしたぶん差は縮みました。それでも二次市場でBOXを買って狙う場合は約375,000円になり、こちらは引き続き選択肢に入りません。
未開封のBOXやパックはメルカリでは出品も購入もできません。BOXを二次市場で買う場合は、スニーカーダンク、ヤフオク、ショップ通販が選択肢になります。抽選・予約の情報は30th CELEBRATION 抽選攻略ガイド、商品ラインナップ全体はポケカ30周年 記念商品まとめで解説しています。
PSA鑑定に出す価値はあるか
結論から言うと、素体35,800円のリザードン137/103は、条件がそろえば鑑定を検討できる水準に入ってきました。素体が14,800円だった発売日には採算が合わない計算でしたが、2倍以上に上げたことで前提が変わっています。まずPSAの料金体系を確認します。
ℹ️ PSAの料金・サービスレベルは2026年9月に改定されました。従来の低価格プラン(バリュー系4プラン)は受付停止が続いており、通常グレーディングの最安は新プラン「スタンダード」です。「レギュラー」は「プライオリティ」へ名称変更のうえ予定納期が60営業日から80営業日に延び、「エクスプレス」も値上げされています。「レギュラー11,980円・60営業日」「エクスプレス22,980円」といった改定前の料金表を載せている記事が多く残っているためご注意ください。
| サービスレベル | 料金(1枚) | 予定納期/申告価格 |
|---|---|---|
| スタンダード | 9,980円 | 100営業日/15万円以下 |
| プライオリティ 旧レギュラー |
11,980円 | 80営業日/25万円以下 |
| エクスプレス | 29,980円 | 25営業日/40万円以下 |
| バリュー系4プラン | 受付停止中 | |
出典:PSA Japan「サービスレベル変更のお知らせ」(2026年9月)。これに往路送料・返送料・保険料が別途かかるため、スタンダードでも1枚あたりの総額は1万円台前半になります。改定日より前に申し込み済みの注文には、申込時点の料金と予定納期が適用されます。
この数字を当てはめると、収支は次のようになります。
- 素体35,800円+鑑定総額 約11,000円=原価 約46,800円
- 25周年の前例(PSA10が素体の1.3〜2.0倍)を当てると、PSA10の想定は46,500〜71,600円
- メルカリで売却すると手数料10%が引かれるため、手取りは約41,900〜64,400円という計算になります
- つまり上振れれば利益が残り、下限に近ければ原価割れという、判断の分かれる水準です
ただし、納期の問題が残ります。最安のスタンダードは予定納期が100営業日、およそ5か月です。上の試算は素体35,800円が維持される前提ですが、素体が半値になれば想定PSA10も一緒に下がり、原価だけが残ります。納期を80営業日に縮めるにはプライオリティ、それ以上ならエクスプレスが必要で、急ぐほど採算は悪化します。
もう1つ、特別仕様再録は素体のコンディションが良く、PSA10取得率が高い枠だと見られます。取得しやすいということは市場に出回る枚数も増えやすいということで、鑑定プレミアムは時間とともに縮みます。前作のニンフィアex SAR(SV8a)では、PSA10と素体の倍率が2026年4月の2.0倍から9月には1.3倍まで縮みました。
✏️ 30th CELEBRATIONは初期傷の報告が出ています。一部のショップは商品説明で「本パック収録のカードには印刷過程で付いた初期傷がある」と告知したうえで販売しています。センタリングやエッジだけでなく、開封時点の表面状態がPSA10の可否を分ける可能性がありますので、提出前にルーペなどで入念にご確認ください。
そのうえで、鑑定を検討する価値があるのは次のようなケースです。
- 複数枚を確保でき、まとめて提出して送料などの固定費を分散できる場合
- 短期売却ではなく、数年単位で保有する前提の場合(鑑定品はコンディション劣化リスクを固定できます)
- センタリング・エッジ・表面に明確な問題がなく、PSA10取得の見込みが高い個体
逆に1枚だけを短期利益目的で鑑定に出すのは、鑑定費用と往復送料、5か月の待機中に起きる相場変動を踏まえると、依然として割に合いにくい選択です。鑑定済み枚数の推移はPSA Population Reportでご確認いただけます。
よくある質問
リザードン M6a 137/103はいくらですか?
2026年9月時点で、ショップ販売価格の中央値が35,800円、買取の中央値が25,000円です。フリマ(スニーカーダンクの状態A成約)は34,800〜76,000円で、ショップ価格より高く出ています。発売日にはいったん販売14,800円まで下げましたが、週明けに2.4倍へ戻しました。買取は店舗によって20,000〜30,000円と1.5倍の差があります。売却時は複数店の比較をおすすめします。最新の実勢価格は相場ページで毎日更新しています。
リザードン137/103は当たりカードですか?
パックから引けるカードのなかで1位です。買取中央値25,000円は2位のルギア(142/103・24,000円)をわずかに上回り、3位のミュウex FUR(135/103・12,500円)の2倍にあたります。発売翌日まではミュウex FURと11,000〜12,000円で並んでいましたが、週末をはさんで再録の看板2枚だけが2倍に上げました。なお順位表の外に、公式が収録を発表していないRGBミュウ3種(買取35〜55万円)があります。同じ再録枠でも13枚は販売680円まで下げており、この枠は上位数枚と大多数に二極化しました。ランキング全体は30th CELEBRATIONの当たり・高騰カードまとめでご確認いただけます。
なぜ発売日から2倍以上に上がったのですか?
開封データで封入率が判明したことが最大の理由です。特別仕様再録は1BOXに2枚出ますが30種に分散するため、特定の1枚は15BOXに1枚になります。2種しかないFURの12BOXより遠く、全枠のなかでいちばん引きにくい数字でした。1BOXに1枚出るSARと6BOXに1枚のFURが開封のたびに市場へ出続けるなかで、買いが再録の看板2枚に集中した形です。同じ期間にBOX相場も17,300円から25,000円へ40%戻しています。
リザードン137/103のレアリティは何ですか?
公式からレアリティ表記は発表されていません。判明しているのは、30周年を記念した特別仕様の再録カード30種(136〜165)のうちの1枚であることと、通し番号が103番を超えるシークレット帯に置かれていることです。ショップの商品ページでは「30th特別仕様」「ホイル」などの表記で扱われています。
30周年のリザードンは対戦で使えますか?
現行のスタンダードレギュレーションでは使用できません。ポケモンカードゲーム30周年特別サイトが、特別仕様で再登場したカードはスタンダードでは使えず、元となったカードが使用できるレギュレーションでのみ使用可能と案内しています。公式のエクストラレギュレーションは「BW」シリーズ以降が対象ですので、1996年のリザードンは公認フォーマットでも実質的に使いどころがありません。
20周年・25周年のリザードンと何が違いますか?
20周年のCP6版はHP150・ワザ200ダメージと現代仕様にアレンジされていましたが、30周年版はHP120・ほのおのうず100ダメージという1996年当時のカード面をそのまま再現しています。また25周年版は拡張パック本体ではなく別枠のプロモカードパックに収録されていましたが、30周年版は拡張パック本体に収録される点も異なります。供給量は30周年版のほうが構造的に多くなります。
自引きとシングル購入はどちらが得ですか?
シングル購入が有利です。開封データで判明した封入率は特別仕様再録が1BOXに2枚ですが、30種に分散するため特定の1枚を狙う期待コストは約15BOX分、定価換算で約108,000円になります。シングルの35,800円と比べて約3倍の差です。BOXを二次市場の25,000円で買う場合は約375,000円になり、差はさらに広がります。1BOXに2枚出る枠なのに特定1枚はいちばん引きにくいという逆転が起きており、狙い撃ちにはまったく向きません。開封体験そのものを楽しみたい場合を除けば、シングルでの購入が合理的です。
メルカリで売れますか?
開封済みのシングルカードは出品できます。2026年9月16日0時から、メルカリは30th CELEBRATIONの未開封パック・BOXと、10月16日発売のカードセット全9種(開封・未開封を問わず)の出品を禁止していますが、この措置はシングルカードを対象としていません。スニーカーダンクの成約は34,800〜76,000円で、ショップ買取の中央値25,000円を上回る水準が続いています。ただし高額カードは偽物のクレームや配送事故のリスクを伴いますので、手間と確実性を優先する場合は買取店も選択肢になります。
未成年でもカードを売却できますか?
民法第5条により、未成年者が単独で行った契約は取り消される場合があるため、原則として親権者の同意が必要です。加えて古物営業法は古物商に本人確認義務を課しているため、多くの買取業者が未成年者との取引で保護者の同意書や身分証の提示を求めています。なおPSAの鑑定申込は利用規約により成年者に限られます。
まとめ
- リザードン M6a 137/103は、1996年第1弾拡張パックのカード面を忠実に再現した30周年記念の再録カードです
- 2026年9月時点の実売はショップ販売中央値35,800円、買取中央値25,000円で、パックから引けるカードの当たりランキング1位です
- 発売日にいったん販売14,800円まで下げたあと、週明けに2.4倍へ戻しました。買取も発売翌日の11,000円から25,000円へ2.3倍です
- 上げたのは特別仕様再録の看板2枚だけで、FUR・SARは同じ期間に横ばいでした
- 再録枠は1BOXに2枚出るのに30種へ分散するため、特定の1枚は15BOXに1枚と全枠中いちばん遠い数字です。これが価格上昇の裏づけになりました
- 買取は店舗によって20,000〜30,000円と1.5倍、金額にして10,000円の差があります。複数店の比較が欠かせません
- 自引きの期待コストは定価BOXでも約108,000円で、シングル購入なら約3分の1で済みます
- PSA鑑定は、素体35,800円+鑑定総額約11,000円に対してPSA10の想定が46,500〜71,600円で、条件次第で検討できる水準に入りました。ただし予定納期100営業日のあいだに素体が動くリスクは残ります
- 20周年(PSA10 39,800円)・25周年(PSA10 101,000円)の前例から、中長期の上値余地は残っています
30th CELEBRATION全体の当たりカードと相場は30th CELEBRATIONの当たり・高騰カードまとめ、収録カードの一覧は拡張パック『30th CELEBRATION』のカード一覧、リザードン全カードの相場はリザードンのPSA10一覧・価格相場から確認できます。
※商品情報の出典:ポケモンカードゲーム30周年特別サイト、ポケモンセンターオンライン商品ページ。価格の出典:カードラッシュ、スニダントレカ秋葉原店、カーナベル、ホビーステーション、C-labo宅配買取、遊々亭宅配買取、おたちゅう秋葉原5号店、トレジャーハンター、カードショップスパイラルの買取表、カードラッシュ・トレコロの販売ページ、スニーカーダンクの成約・相場表示(いずれも2026年9月時点)、攻略大百科の発売前フリマ価格集計、ポケカチ(25周年リザードンの相場)、magi通販(CP6リザードンの販売価格)、ヤフオク落札履歴。封入率は発売日に60BOXを開封したカードショップ1店舗の集計で、公式発表ではありません。鑑定料金の出典:PSA Japan。価格は変動しますので、売買の判断は最新の実勢価格をご確認のうえ、ご自身の責任で行ってください。本記事は特定のカードの購入・売却・投資を推奨するものではありません。








