ポケモンカード30周年の「30th CELEBRATION カードセット ツタージャ・ポカブ・ミジュマル」が、2026年10月16日(金)に1,200円(税込)で発売されます。このセットに1枚だけ入っているのが、フルイラスト仕様のキラプロモ「ツタージャ(113/M-P)」です。

知りたいのは「で、これいくらになるの?」でしょう。発売前なので確定した相場はまだありません。ただ、イッシュ御三家3匹の人気差は、すでに市場に出ているカードの価格ではっきり測れます。本記事はその数字と、定価1,200円の中身を分解した計算から、価格レンジを予想します。

📌 この記事の結論
・素体(未鑑定)の発売直後は1,000〜2,500円あたりが中心
・PSA10なら5,000〜10,000円あたりが中心
・イッシュ御三家の序列はミジュマル > ポカブ ≧ ツタージャ。カントーの「炎が一番高い」とは並び方が違う
・つまりツタージャは3枚のなかで最も安く拾える可能性が高い
・同梱の拡張パック2個だけで二次流通では定価1,200円を上回る
・PSA鑑定は利益目的なら見送りが妥当(最安のスタンダードでも1枚9,980円、損益分岐は約13,500〜15,500円)
・ポケセンオンラインは9種セット(10,800円)で2回の抽選を実施済み。追加抽選分の発送は発売日から11月上旬まで続く

🔗 30周年記事のナビ
・商品ラインナップ・定価の全体像は:ポケカ30周年 記念商品まとめ
・店舗別の予約・抽選申込一覧は:ポケカ30周年 予約・抽選申込ガイド
・当選確率・応募手順は:30th CELEBRATION 抽選ガイド
・拡張パックの当たりカード・BOX相場は:30th CELEBRATION 相場・当たりカード(M6a)
・他の8地方の御三家プロモ(全9種27枚)の価格予想は:記事末尾の全9地方一覧から

ツタージャ プロモ(113/M-P)はいくらになる?価格予想レンジ

ツタージャ プロモ(113/M-P)

生産数が公表されていないので、ひとつの数字に決め打ちはしません。下振れ・中央値・上振れの3シナリオで、前提とセットで出します。発売後に「店頭に残っているか」を見れば、どのシナリオに寄ったか読者自身で判断できるはずです。

項目 予想レンジ(下振れ/中央値/上振れ)
素体・発売直後 下振れ:500〜1,000円
中央値:1,000〜2,500円
上振れ:3,000〜6,000円
素体・3ヶ月後 下振れ:400〜700円
中央値:700〜1,500円
上振れ:2,000〜4,500円
PSA10 下振れ:3,000〜5,000円
中央値:5,000〜10,000円
上振れ:11,000〜20,000円
シナリオ 前提
下振れ店頭在庫が残り、追加抽選分の発送(11月上旬まで)で供給がだぶつく
中央値初動は品薄、発送が一巡する数ヶ月後に供給が追いつく
上振れ30周年全体の過熱が続き、店頭在庫がほぼ出回らない。BW世代の需要がイッシュ版に集中する

※トレカジャパン編集部による予想値です。実勢価格を保証するものではありません。発売後は実取引データをもとに随時更新します。

未開封セット(3枚入りの商品そのもの)はいくらになる?

プロモ単体より先に動くのがセットの価格です。定価1,200円に対して、発売直後は4,000〜7,000円を中心に見ています。中央値シナリオの数字を積み上げると、こうなります。

内訳(発売直後・中央値シナリオ) 想定額
ツタージャ プロモ約1,500円
ポカブ プロモ(ツタージャの約1.2倍)約1,800円
ミジュマル プロモ(ツタージャの約2倍)約3,000円
拡張パック2個(二次流通の相場で換算)約2,400円
= バラ売りしたときの合計(理論上限)約8,700円

ただし未開封セットは、バラす手間・売却手数料・売れ残りリスクのぶんだけ割り引かれて取引されるのが普通です。だから理論上限8,000円台に対して、実勢は4,000〜7,000円という置き方をしています。

拡張パックの評価額が大きいのは、先行発売された拡張パック「30th CELEBRATION」のBOXが二次流通で定価(7,200円)の3倍超で取引されているためです。1パックあたりに割り戻すと約1,200円で、同梱の2パックだけでセット定価を上回ります。

なお全9種のなかで最も高値がつきやすいのは初代御三家(フシギダネ・ヒトカゲ・ゼニガメ)のセットです。イッシュ版はその次の集団、という位置づけで見ておくのが現実的でしょう。

イッシュ御三家3枚のうち、ツタージャは何番手?

先に答えを言うと、ミジュマルが頭ひとつ抜けて高く、ポカブとツタージャはほぼ横並びで、わずかにポカブが上と見ています。これは印象ではなく、次章で見る既存カードの価格で実際に起きている序列です。

カントー御三家に慣れていると「炎(ヒトカゲ枠)が一番高いはず」と考えたくなりますが、イッシュでは炎のポカブがトップではありません。ここが、この記事でいちばんお伝えしたいポイントです。

そしてツタージャ狙いの人にとって、3番手という位置はむしろ朗報です。一番人気じゃない=相対的に安く拾えるということですから。

同じ3枚を別の立場から見た記事もあります。ミジュマル(115/M-P)はイッシュ最上位としてどこまで伸びるか、ポカブ(114/M-P)は中間ポジションの読み方を軸に解説しています。

そもそもツタージャ プロモってどんなカード?

カードのスペックとイラストレーター

カード全面にイラストが広がるフルイラスト仕様のキラプロモです。背景にはヒウンシティを思わせる高層ビル群や吊り橋の主塔が描かれ、ソフトクリームやジムバッジ風のモチーフがコラージュ状に散りばめられています。右側には「3」と「0」がほっぺになった30周年仕様のピカチュウも描き込まれています。

型番113/M-P(PROMO/レギュレーションマークJ)
カード種別たねポケモン/草タイプ/HP60
ワザつるのムチ(無色エネルギー1個)/20ダメージ
弱点/抵抗力/にげる炎×2/なし/無色1個
イラストレーターSaboteri(サボテリ)

※ポケモンカードゲーム30周年特別サイトの公式公開カード画像から読み取った情報です。

✍️ 相場を読むうえで見逃せないポイント
公式で公開されたカード画像を確認したところ、ツタージャ(113/M-P)・ポカブ(114/M-P)・ミジュマル(115/M-P)の3枚とも Saboteri 氏が担当しています。同じ作家・同じ仕様・同じ商品に同数封入——つまりイラストの当たり外れという変数が消え、純粋なポケモン人気の差がそのまま価格差になって出る組み合わせです。相場を読むうえでは、むしろ予想しやすい条件が揃っています。

また、3枚は作風とデザイン言語こそ共通していますが、それぞれが独立した構図です。観覧車はミジュマル、飛行機はポカブのカードに描かれているなど、背景のモチーフも1枚ごとに違います。並べて飾ったときに1枚の絵として繋がるタイプの構成ではないので、「3枚セットでないと絵が完成しない」という心配は不要です。単体で買っても絵として成立します。

1,200円のセットに1枚。単体では買えません

商品名ポケモンカードゲーム MEGA「30th CELEBRATION カードセット ツタージャ・ポカブ・ミジュマル」
希望小売価格1,200円(税込)
内容物プロモカード(キラ)「ツタージャ」「ポカブ」「ミジュマル」各1枚/拡張パック「30th CELEBRATION」2パック(各6枚・ランダム封入)/紙製カードスタンド(3枚用)1個
発売日2026年10月16日(金)
シリーズ展開全9地方の御三家で全9種(101/M-P〜127/M-P)。イッシュは113〜115/M-P

出典:ポケモンカードゲーム30周年特別サイト「30th CELEBRATION カードセット」

ここで押さえておきたいのが、ツタージャだけを狙って買う経路が存在しないことです。セットを買った人は、ツタージャ・ポカブ・ミジュマルを必ず1枚ずつ同時に手にします。

つまり3枚はまったく同じ枚数だけ市場に出る。それでも値段に差がつくのは、需要側が偏っているからです。では、その偏り方はどうなっているのか。次章で数字を見ましょう。

イッシュ御三家の序列は「カントーの常識」と違う|既存カードで検証

イッシュ御三家3匹の人気差を測るのに、ちょうどいい素材があります。2025年6月6日に発売された拡張パック「ブラックボルト」・「ホワイトフレア」です。この2パックにはイッシュ地方の全156匹がAR(アートレア)またはSAR仕様で収録されており、御三家3匹のARも同じレアリティで市場に出ています。

御三家3枚のAR相場を並べてみる

カード 素体(ショップ販売価格)
ツタージャ比
PSA10
ミジュマル AR(SV11W 102/086) 5,980円
約2.7倍
直近取引 ¥12,500
(7日平均 約¥12,833)
ポカブ AR(SV11W 096/086) 2,580円
約1.2倍
直近取引 ¥9,599
(最安出品 ¥7,500)
ツタージャ AR(SV11B 087/086) 2,180円
—
ショップ販売価格 7,980円

※素体はカードラッシュの販売価格(状態A)で3枚をそろえて比較。PSA10はミジュマル・ポカブがトレカジャパン各カードページの取引データ、ツタージャはトレカジャパンに取引データがないため、カードラッシュの販売価格(PSA10鑑定済品)を参考値として掲載しています。ポカブ ARのPSA10は直近の取引が少なく、最終取引から時間が経っています。相場は日々変動します。

数字を並べると一目瞭然です。素体ではミジュマルがツタージャの約2.7倍。一方でポカブとツタージャの差は2割弱にとどまります。カントー御三家の先例(ヒトカゲがフシギダネの約1.5倍)よりも1位と3位の差は大きく、しかもトップに立つポケモンが炎ではなく水という点が決定的に違います。

ただしPSA10で比べると、ミジュマルとツタージャの差は約1.3〜1.6倍まで縮みます。鑑定済みカードは鑑定費用が価格の下支えになるため、人気差がそのまま出にくいからです。素体では大差、PSA10では中程度の差——この二段構えで見ておくと、発売後の値動きを読み違えにくくなります。

トレカジャパン編集部
「御三家は炎が一番高い」はカントーの経験則であって、全地方の法則ではありません。イッシュではミジュマルの単体人気が突出しており、ヒトカゲのような炎枠のブランド力をポカブは持ち合わせていない——というのがデータの示すところです。予算配分を考えるとき、ここを知っているかどうかで結果が変わります。

ツタージャが最安になりやすい理由と、その使い道

ただし、この比較には注意点もあります。3枚のARは収録パックもイラストレーターも別々です。ツタージャ ARのみブラックボルト収録で、ポカブ ARはOrca氏、ミジュマル ARはおかちぇけ氏が担当しています。つまりAR相場の差には、ポケモン人気だけでなくイラストの評価差も混ざっています。

その点、30th CELEBRATIONのプロモは3枚とも同じSaboteri氏・同じ商品・同数封入。イラスト差という雑音が消えるぶん、AR相場ほど極端な開きにはならない可能性があります。本記事でプロモの差を素体で約2倍(AR素体の2.7倍より小さい)に置いたのはそのためです。それでも順位そのものはひっくり返らないと見るのが自然でしょう。

実務的にいちばん使いやすい目安はこれです——ツタージャの値段を知りたければ、まずミジュマルの値段を見て、その半分前後を当てる。ポカブの値段が見えていれば、その1割〜2割引き。

同じ形の先例商品|フルイラスト御三家の今の値段

「では絶対額はいくらか」を考えるために、商品の形がそっくりな先例を見ます。2023年11月10日発売のスペシャルデッキセットex「フシギバナ・リザードン・カメックス」(5,500円・税込)です。この商品にもフシギダネ/ヒトカゲ/ゼニガメのフルイラストカードが1枚ずつ入っていました。

スペシャルデッキセットexの御三家(PSA10)

カード 直近の取引額
直近7日の平均
販売中の最安値
出品数
ヒトカゲ :フルイラスト(SVG 051/049) ¥28,499
約¥28,425
¥28,500
48件
ゼニガメ :フルイラスト(SVG 052/049)
イラスト:サボテリ
¥22,700
約¥22,700
¥22,300
26件
フシギダネ :フルイラスト(SVG 050/049) ¥18,400
約¥16,095
¥18,499
32件

※PSA10グレードの数値。出典:トレカジャパン各カードページ。フシギダネの7日平均には1万円を切る単発の安値取引が含まれており、直近の取引は1.8万円台が中心です。相場は日々変動します。

🔍 先例のゼニガメを描いたのは、今回と同じサボテリ氏
表のとおり、ゼニガメ :フルイラスト(SVG 052/049)のイラストはサボテリ氏。30th CELEBRATION カードセットの御三家プロモと同じ作家です。「箱物商品に1枚だけ入る御三家フルイラスト」を同じ作家が描いた前例が、いまPSA10で2万円台前半で取引されている——絶対額を考えるうえで、これ以上に近い参照点はありません。

「5,500円1種」と「1,200円9種」の差は無視できない

比較項目 スペシャルデッキセットex(2023) 30th CELEBRATION カードセット(2026)
希望小売価格5,500円(税込)1,200円(税込)
同時展開の種類数1種9種
対象の地方カントー(初代)全9地方(本商品はイッシュ)
御三家プロモ3枚(フルイラスト)3枚(フルイラスト・キラ)

定価が4分の1以下ということは、同じ売上を狙うなら生産数は多くなるのが自然です。「推しの地方だけ買う」という買い方も想定された商品設計ですし、1セットあたりの流通枚数は先例より増える可能性が高い。さらに、カントー初代御三家というブランドは別格で、そのままイッシュに当てはめることはできません。

だから先例カードの現在価格(PSA10で1.8〜2.8万円前後)は「到達点」ではなく「天井の目安」として扱うのが妥当です。中央値シナリオでPSA10を5,000〜10,000円に置いたのは、この供給差と地方差の両方を割り引いたからです(カントーで最も安いフシギダネ プロモの予想は7,000〜14,000円)。

あわせて注意しておきたいのが、その先例自体が足元では大きく値を下げていること。直近30日でヒトカゲは−43.0%、フシギダネは−32.0%、ゼニガメも1割強の下げと、3枚そろって調整局面にあります。「先例がいくらだから新商品も高い」と単純に繋げるのは危険です。

🔑 逆に、上振れ側の材料もあります
イッシュ地方は、いま需要が厚い世代のひとつです。ブラックボルト・ホワイトフレアの未開封BOXは、定価5,800円(290円×20パック)に対して二次流通で約1.9万〜2.0万円。発売から1年以上たっても定価の3倍超を保っているのは、BW世代のノスタルジー需要が本物である証拠です。ただし直近30日では両BOXとも1割強値を下げており、過熱が一服している点もあわせて押さえておきましょう。

1,200円の中身を分解すると、プロモ1枚は160円だった

もうひとつの物差しが、商品構成からの逆算です。拡張パック「30th CELEBRATION」は1パック360円(税込)。カードセットにはこれが2パック入っています。まずは定価ベースで引き算してみましょう。

内訳 金額
セット希望小売価格1,200円
− 拡張パック2パック(360円×2)−720円
= プロモ3枚+カードスタンドの実質価格480円
プロモ1枚あたり(スタンド分を無視した最大値)約160円

定価で買えれば、プロモ1枚の実質負担は160円未満。さらに市場価格で見ると、拡張パック「30th CELEBRATION」はBOXの二次流通相場が定価の3倍を超えており、1パックあたり約1,200円。同梱の2パックだけで約2,400円の価値があり、定価1,200円を上回ります。定価購入者にとってプロモ3枚は、実質“負担ゼロ以下”で手に入る計算です。裏を返せば、「セットを定価で買えるかどうか」が損得のほぼすべてという商品です。

セットで買うのとシングルで買うの、どっちが得?

ツタージャ1枚だけが欲しい場合、判断はシンプルに整理できます。

  • セットを二次流通で買う:支払額から、拡張パック2個の市場価値とポカブ・ミジュマルの売却見込みを引いた額が、実質のツタージャ取得コスト
  • シングルで買う:表示価格がそのまま取得コスト。手間はないが、初動は高値づかみになりやすい

ℹ️ 損益分岐の作り方
中央値シナリオでは、ツタージャ以外(ポカブ1,800円+ミジュマル3,000円+拡張パック2個約2,400円)で約7,200円。ここにツタージャのシングル価格1,500円を足した約8,700円が、セット購入とシングル購入が釣り合うラインです。セットの二次流通価格が9,000円を超えてきたら、ツタージャはシングルで買うほうが確実に安い。売却の手間や手数料を嫌うなら、もっと手前で見切ってかまいません。
逆にセットを買う場合は、ミジュマルの売却額がコスト回収のカギになります。ミジュマルの相場を見てから判断するのが安全です。

どれくらい出回る?ポケセンの抽選は2回実施済み

生産数は公式に発表されていません。わかっているのは販売方式のほうです。ポケモンセンターオンラインでは全9種をまとめた「9種セット」(10,800円・税込)として抽選販売が行われ、8月末の1回目に続き、9月に追加抽選が実施されました。追加抽選の日程は次のとおりです。

抽選応募受付期間9月11日(金)16:00〜9月16日(水)16:59(受付終了)
抽選結果発表日9月30日(水)15:00以降
注文期間9月30日(水)15:00〜10月6日(火)16:59
お届け時期10月16日(金)〜11月9日(月)発送予定/送料無料
応募枠プレイヤーズクラブ本人認証済み枠/本人未認証枠の2種(どちらか一方に応募。当選数の大半は認証済み枠)

出典:ポケモンセンターオンライン「ポケモンカードゲーム30周年記念商品の追加抽選販売について」、同「30th CELEBRATION カードセット (9種セット)」商品ページ

🔑 相場を読むうえで最重要のポイント
追加抽選分の発送は発売日の10月16日から11月9日までの約3週間に分かれています。つまり発売日に市場へ出る枚数がピークではなく、発売後もしばらく供給が積み上がっていくということ。発売直後の高値が、11月にかけて落ち着いていく展開を想定しておくのが自然です。

⚠️ ポケセンオンラインは「9種まとめ買い」です
イッシュ御三家1種だけを狙って応募することはできませんでした。ツタージャだけが目的なら、他店舗の単品販売や発売後のシングル購入を狙う判断になります。店舗ごとの状況は予約・抽選申込ガイド、応募条件や本人認証の詳細は抽選ガイドをどうぞ。

抽選販売が2回も行われたということは、メーカー側が需要超過を見込んでいる証拠でもあります。一方で、全9種を同時発売する1,200円の商品を極端な少量生産にする理由は乏しく、発送も11月上旬まで続く。この2点から、本記事は「初動は品薄・数ヶ月で緩和」を中央値シナリオに置いています。

買うべき?売るべき?タイプ別に考える

飾りたいだけの人

迷う理由はほぼありません。1,200円でカードスタンドまで付いて、3枚並べて飾れる設計です。店頭の予約・抽選で定価入手を狙うのが最善。外れても、中央値シナリオどおりなら追加抽選分の発送が一巡する11月以降に価格は落ち着きます。ツタージャは3枚のなかで最も安い枠なので、「ツタージャだけ後からシングルで買い足す」という選択肢がいちばん現実的なカードでもあります。

PSA10を狙う人|いまの料金で鑑定代の元は取れるのか

ここは電卓を叩く前に、前提が変わったことを知っておいてください。PSA Japanは低額カード向けの「バリュー」系プランを2026年5〜6月に受付停止し、再開は告知されていません。そのうえで2026年9月にサービスレベルを改定し、「スタンダード」を新設しました。

つまり現在、個人が申し込める最安プランは「スタンダード」の1枚9,980円(税込)です。料金は下がったものの、納期は100営業日と長くなっています。

サービスレベル 料金(税込)
予定納期
申告価格
バリュー系受付停止中
スタンダード(最安)9,980円/枚
100営業日(約20週間)
150,000円以下
プライオリティ11,980円/枚
80営業日(約16週間)
250,000円以下
エクスプレス29,980円/枚
25営業日(約5週間)
400,000円以下

出典:PSA Japan「グレーディング」。予定納期は「荷物到着のお知らせ」メール送信後からのカウントです。グレーディング料金とは別に保険料・返送料がかかります。料金は変更される場合があるため、提出前に必ず公式でご確認ください。

損益分岐を計算すると、現状では赤字になる

項目 金額
素体の取得コスト(中央値シナリオ)1,000〜2,500円
+ 鑑定料(スタンダード)9,980円
+ 保険料・返送料別途(枚数と申告価格の合計で変動)
+ 売却時の手数料フリマアプリなら売価の約10%
= 損益分岐となるPSA10の売価およそ13,500〜15,500円以上

本記事の中央値シナリオはPSA10で5,000〜10,000円。この分岐点に届きません。セットを定価で入手して素体が実質160円だったとしても、分岐点はおよそ12,500〜13,000円で、中央値シナリオの上限を上回ります。上振れシナリオ(11,000〜20,000円)が実現して、ようやく採算が見えてくる水準です。

参考までに、すでに市場にあるツタージャ ARのPSA10はショップ販売価格で8,000円前後。先行するツタージャのカードでも損益分岐を超えられていないという現実は、判断材料として重いはずです。

さらにPSA10が出る保証はありません。フルイラストのキラカードは縁の白かけやセンタリングでグレードが落ちやすく、PSA9になった場合の価格はPSA10を大きく下回るのが一般的です。スタンダードは納期が約20週間と長く、その間に相場が動いても手を出せません。

⚠️ 結論:現状のPSA料金では、このカードを鑑定に出す経済合理性はありません
自分のコレクションとして保存性を高めたい、という目的なら別です。ただし「鑑定に出して利益を狙う」目的であれば、いまは見送りが妥当です。バリュー系プランの受付が再開されるか、PSA10相場が15,000円を明確に超えてから検討してください。3枚のうちどれか1枚を鑑定に出すなら、候補はツタージャではなくミジュマルです。

売り時を探している人

先例カードの値動きが参考になります。カントー御三家のフルイラストPSA10は、直近30日でヒトカゲが−43.0%、フシギダネが−32.0%、ゼニガメも1割強の下げと、3枚そろって調整局面に入りました。1番人気のヒトカゲですら値を保てていません。

イッシュ側も、ブラックボルト・ホワイトフレアのBOXが直近30日で1割強下げ、ミジュマル ARのPSA10も1.3万円前後から1.25万円へとじわりと下げています。追加抽選分の発送が11月上旬まで続くことも踏まえると、3枚とも初動の品薄局面がいちばん高い可能性があります。

ツタージャは3枚のなかで最も安い枠なので、売っても金額は小さく、急いで売る旨みは薄いカードです。売るなら初動〜発送が一巡する11月前まで、そうでなければコレクションとして手元に残す——と割り切るのが現実的でしょう。セットで入手した場合は、まずミジュマルを初動で売ってコストを回収し、ツタージャは手元に残すという順番が効率的です。

この予想が外れるとしたら、どこで外れるか

予想の弱いところも隠さず書いておきます。次の要因が動けば、中央値シナリオは簡単に外れます。

方向 要因
上振れ ・拡張パック「30th CELEBRATION」のBOXが定価の3倍超で取引されており、30周年商品への資金流入はすでに起きている
・BW世代の需要が想定以上に強く、イッシュ版に資金が集中する
・9地方27枚を同じ作風で揃えられるため、コンプリート需要が想定以上に膨らむ
・店頭での販売数が絞られ、在庫がほとんど出回らない
下振れ ・ポケセンの追加抽選分の発送が11月9日まで続き、発売後も供給が上積みされる
・十分な生産数が確保され、発売後も店頭に在庫が残る
・9種同時発売で需要が分散し、初代セットに買いが集中する
・先例のカントー御三家フルイラストが直近1ヶ月で1〜4割下落し、ブラックボルト・ホワイトフレアのBOXも1割強下げるなど、関連相場が冷えたまま発売を迎える

とくに「発売後にどれだけ供給が積み上がるか」が最大の変数です。ポケモンセンターオンラインは9種セットの抽選を2回実施し、追加抽選分の発送は発売日から11月9日まで分散しています。初動の高値は、11月にかけて崩れる可能性がある——ここは購入・売却どちらの立場でも押さえておきたいポイントです。

もうひとつの弱点は、本記事の序列がAR相場という「別商品の数字」に依存していることです。3枚のARはイラストレーターも収録パックも異なり、PSA10の取引データの母数も決して厚くありません。同じサボテリ氏が3枚を描く以上、イラストの好みでポカブとツタージャの順位が入れ替わる可能性は十分あります。発売後は実取引データで検証し、この記事を更新します。

ツタージャの他のカードの相場もチェック

「ツタージャのカードって、他はいくらなんだろう?」という方向けに、相場が付いている主なカードを挙げておきます。

※出典:トレカジャパン各カードページ。ツタージャ ARのみカードラッシュのPSA10鑑定済品の販売価格です。いずれも直近の取引が少なく、トレカジャパンのツタージャ関連PSA10カードは直近7日の取引が0件です。全カードの一覧はツタージャのPSA10一覧・価格相場で確認できます。

ツタージャ単体のカードで高いのはARとマスターボールミラー仕様で、いずれもPSA10で1万円に届いていません。ツタージャの名前が入るカード全体で見ると、フシギバナとのタッグGXが頭ひとつ抜けています。ツタージャは「単体で万単位」の帯にはまだ届いていない——この現在地を踏まえると、新プロモの中央値シナリオ(PSA10で5,000〜10,000円)が突飛な数字でないことがわかるはずです。

30th CELEBRATION 御三家プロモ 全9地方27枚の価格予想一覧

「30th CELEBRATION カードセット」は全9地方の御三家で全9種、プロモカードは合計27枚です。地方ごとに価格の付き方はかなり違うので、気になるカードの予想レンジは各記事でご確認ください。

上からカントー・ジョウト・ホウエン・シンオウ・イッシュ・カロス・アローラ・ガラル・パルデアの順です。

※各記事は順次公開・更新しています。9種の商品ラインナップ全体はポケカ30周年 記念商品まとめをご覧ください。

ツタージャ プロモのよくある質問

Q: ツタージャ プロモ(113/M-P)は単体で買えますか

A: 商品としての単体販売はありません。「30th CELEBRATION カードセット ツタージャ・ポカブ・ミジュマル」(1,200円・税込)を買うか、発売後にフリマアプリ・カードショップでシングルカードとして買う形になります。

Q: イッシュ御三家3枚のうち、どれが一番高くなりますか

A: ミジュマルです。同じイッシュ御三家のARで比べると、素体のショップ販売価格はミジュマル ARがツタージャ ARの約2.7倍、ポカブ ARは約1.2倍です。PSA10では差が縮まり、ミジュマルはツタージャの約1.3〜1.6倍です。カントー御三家では炎のヒトカゲがトップですが、イッシュでは水のミジュマルがトップという違いがあります。

Q: 30th CELEBRATION カードセットはポケモンセンターオンラインで買えますか

A: 全9種をまとめた「9種セット」(10,800円・税込)の抽選販売のみで、1回目・追加抽選ともに応募受付は終了しています。追加抽選の当選発表は9月30日(水)15:00以降、注文期間は10月6日(火)16:59まで、発送は10月16日(金)〜11月9日(月)の予定です。イッシュセットだけを狙うなら、店舗の予約・抽選か発売後のシングル購入になります。店舗別の状況は予約・抽選申込ガイドをご確認ください。

Q: ツタージャ プロモはPSA鑑定に出す価値がありますか

A: 現状の料金では、利益目的の鑑定はおすすめしません。PSA Japanは低額カード向けの「バリュー」系プランを受付停止しており、申し込める最安は「スタンダード」の1枚9,980円(税込・予定納期100営業日)です。素体取得費・保険料・返送料・売却手数料まで含めると、損益分岐はPSA10の売価でおよそ13,500〜15,500円。本記事の中央値シナリオ(PSA10で5,000〜10,000円)では採算が合わず、セットを定価で入手した場合でも分岐点は約12,500〜13,000円です。保存目的なら別ですが、利益狙いならバリュー系の受付再開かPSA10相場の上昇を待つのが妥当です。

Q: 定価1,200円のセットは買いですか

A: 定価で買えるなら十分に妥当です。中身の拡張パック2個だけで定価720円相当、二次流通の相場で見れば約2,400円相当とセット定価を上回ります。そこにフルイラストのキラプロモ3枚とカードスタンドが付く計算です。問題は定価で買えるかどうかの一点に尽きます。

Q: ツタージャのカードで一番高いのはどれですか

A: フシギバナ&ツタージャGX SR: SA(SM11a 066/064)で、PSA10が約48,500円です。ツタージャ単体のカードに限ると、ブラックボルト収録のAR(SV11B 087/086)がPSA10で8,000円前後(ショップ販売価格)、マスターボールミラー仕様(SV11B 001/086)が約7,000円です。最新の一覧はツタージャのPSA10一覧でご確認ください。

まとめ

ツタージャ プロモ 113/M-P 価格予想のポイント
・素体の発売直後は1,000〜2,500円、PSA10は5,000〜10,000円が中央値シナリオ
・イッシュ御三家の序列はミジュマル > ポカブ ≧ ツタージャ。カントーと違い、炎はトップではない
・既存のARでは、素体でミジュマルがツタージャの約2.7倍、PSA10では約1.3〜1.6倍。ポカブとの差は2割弱
・3枚ともサボテリ氏の同一仕様なので、イラスト差ではなくポケモン人気差がそのまま価格差に出る
・先例のゼニガメ :フルイラスト(PSA10で2万円台前半)も同じサボテリ氏。ただし定価4分の1・9種同時展開のぶんは割り引いて考える
・同梱の拡張パック2個は市場価格で約2,400円。定価1,200円で入手できれば損はしにくい
・最大の変数は発売後の供給の積み上がり。追加抽選分の発送は11月9日まで続き、素体は1,000円を割る可能性も
・PSA鑑定はいまは非推奨。最安のスタンダードでも1枚9,980円、損益分岐は約13,500〜15,500円

📝 ポケカを高く売るなら、まず相場を知ることから。

トレカジャパンは、snkrdunk・mercariなど複数サイトのリアルタイム相場を一括比較できます。30th CELEBRATION カードセットのプロモ相場は、2026年10月16日の発売後に実取引データで毎日更新します。

▼ この予想の根拠にしたカードの現在の相場

データの出典
・商品情報(名称・価格・内容物・発売日)、カードスペック・イラストレーター:ポケモンカードゲーム30周年特別サイト
・抽選日程:ポケモンセンターオンライン
・鑑定料金:PSA Japan
・ブラックボルト・ホワイトフレアの希望小売価格:ポケモンカードゲーム公式サイト
・PSA10相場・BOX相場:トレカジャパン各カード・商品ページ
・イッシュ御三家ARの素体価格、ツタージャ ARのPSA10価格:カードラッシュの販売価格
本記事の価格予想はトレカジャパン編集部の見解であり、将来の価格を保証するものではありません。