ポケモンカード30周年の「30th CELEBRATION カードセット ハリマロン・フォッコ・ケロマツ」が、2026年10月16日(金)に1,200円(税込)で発売されます。このセットに1枚だけ入っているのが、フルイラスト仕様のキラプロモ「ハリマロン(116/M-P)」です。

知りたいのは「これ、いくらになるの?」でしょう。発売前なので確定した相場はまだありません。ただ、3年前にほぼ同じ構成の商品があり、そのカードの相場は今も追えます。さらにカロス御三家には、拡張パック「ニンジャスピナー」で3匹そろって同じレアリティで収録された直近の実売データもあります。本記事はこれらの実データと、定価1,200円の中身を分解した計算から価格レンジを予想します。

📌 この記事の結論
・素体(未鑑定)の発売直後は1,200〜3,000円あたりが中心
・PSA10なら5,500〜11,000円あたりが中心
・カロス3枚は「物差しによって1位が入れ替わる」横並びの構図。人気投票のたね1位はフォッコ、最終進化のブランドはケロマツ(ゲッコウガは全720種の1位)、同じ弾のARのPSA10ではハリマロンが最高値
・ハリマロンは「地味な3番手」ではない。たね単体で97位はヒトカゲ(125位)やゼニガメ(114位)より上
・同梱の拡張パック2個だけで二次流通では定価1,200円を上回る
・PSA鑑定は利益目的なら見送りが妥当(最安のスタンダードでも1枚9,980円、損益分岐は約13,500〜16,000円)
・ポケセンオンラインは9種セット(10,800円)で2回の抽選を実施済み。追加抽選分の発送は発売日から11月上旬まで続く

🔗 30周年記事のナビ
・商品ラインナップ・定価の全体像は:ポケカ30周年 記念商品まとめ
・店舗別の予約・抽選申込一覧は:ポケカ30周年 予約・抽選申込ガイド
・当選確率・応募手順は:30th CELEBRATION 抽選ガイド
・拡張パックの当たりカード・BOX相場は:30th CELEBRATION 相場・当たりカード(M6a)
・他の8地方の御三家プロモ(全9種27枚)の価格予想は:記事末尾の全9地方一覧から

ハリマロン プロモ(116/M-P)はいくらになる?価格予想レンジ

ハリマロン プロモ(116/M-P)

生産数が公表されていないので、ひとつの数字に決め打ちはしません。下振れ・中央値・上振れの3シナリオで、前提とセットで出します。発売後に「店頭に残っているか」を見れば、どのシナリオに寄ったか読者自身で判断できるはずです。

項目 予想レンジ(下振れ/中央値/上振れ)
素体・発売直後 下振れ:600〜1,200円
中央値:1,200〜3,000円
上振れ:3,500〜7,000円
素体・3ヶ月後 下振れ:400〜800円
中央値:800〜1,800円
上振れ:2,500〜5,000円
PSA10 下振れ:3,500〜5,500円
中央値:5,500〜11,000円
上振れ:12,000〜22,000円
シナリオ 前提
下振れ店頭在庫が残り、追加抽選分の発送(11月上旬まで)で供給がだぶつく。ケロマツ目当てで買われたセットからハリマロンが放出される
中央値初動は品薄、発送が一巡する数ヶ月後に供給が追いつく
上振れカロス人気でセット自体が争奪戦になり、3枚とも押し上げられる

※トレカジャパン編集部による予想値です。実勢価格を保証するものではありません。発売後は実取引データをもとに随時更新します。

初代御三家(フシギダネ・ヒトカゲ・ゼニガメ)版よりやや低めのレンジに置いています。9種のなかで需要が最も集中するのは初代セットで、カロスはその次のグループという見立てだからです(カントーで最も安いフシギダネ プロモの予想は7,000〜14,000円)。

未開封セット(3枚入りの商品そのもの)はいくらになる?

プロモ単体より先に動くのがセットの価格です。定価1,200円に対して、発売直後は3,500〜6,500円を中心に見ています。理由は2つ。

  • 先行発売された拡張パック「30th CELEBRATION」は、BOXの二次流通相場が定価(7,200円)の3倍超で推移。1パックあたりに割り戻すと約1,200円で、同梱の2パックだけでセット定価を上回る計算になり、セット価格を下から強く支える
  • ケロマツの最終進化ゲッコウガは、後述する2016年の大規模人気投票で全720種の1位。セット単位で買う理由になる看板がいる

ハリマロン・フォッコ・ケロマツ、ハリマロンは何番手?

先に答えを言うと、固定の序列はなく、3枚はほぼ横並びと見ています。ハリマロンは「3番手確定」ではありません。

判断材料が3つあり、しかもそれぞれ違う1位を指しているからです。

  • 人気投票(たね単体):フォッコ58位・ケロマツ73位・ハリマロン97位。1位はフォッコ
  • 最終進化のブランド:ゲッコウガが全720種の1位。1位はケロマツ
  • 同じ弾・同じレアリティのAR(実際の取引価格):素体は3枚とも同額、PSA10はハリマロンが最高値。1位はハリマロン

詳しい数字はカロス御三家の章で出します。ハリマロン狙いの人にとって実務的に重要なのは、「ケロマツやフォッコと大差なし」を最初の目安に置くことです。

そもそもハリマロン プロモってどんなカード?

カードのスペックとイラストレーター

カード全面にイラストが広がるフルイラスト仕様のキラプロモです。背景にはカロス地方らしい街並みやポケモンセンターと、帽子・サングラス・ジャケット・革靴といったファッションアイテム、化石を思わせる岩が散りばめられ、右側には「3」と「0」がほっぺになった30周年仕様のピカチュウが描き込まれています。中央のハリマロンは、笑顔で軽やかに駆け出す構図です。

カロスは『ポケットモンスター X・Y』でトレーナーの着せ替え要素が本格導入された地方。背景のファッション小物は、その地方性をそのままイラストに落とし込んだ意匠と読めます。9地方それぞれの色を出す設計になっているぶん、地方推しのコレクターに刺さりやすい1枚です。

型番116/M-P(PROMO/レギュレーションマークJ)
カード種別たねポケモン/草タイプ/HP70
ワザミサイルばり(草エネルギー1個+無色エネルギー1個)/コインを4回投げ、オモテの数×10ダメージ
弱点/抵抗力/にげる炎×2/なし/無色2個
イラストレーターSaboteri(サボテリ)

※ポケモンカードゲーム30周年特別サイトの公式公開カード画像から読み取った情報です。

✍️ 相場を読むうえで見逃せないポイント
公式公開画像を確認したところ、ハリマロン(116/M-P)・フォッコ(117/M-P)・ケロマツ(118/M-P)の3枚とも Saboteri 氏が担当しています。同じ作家・同じ仕様・同じ商品に同数封入なので、3枚の価格差はイラストの当たり外れではなく、ほぼ純粋にポケモン人気の差として出ます。
同氏は3年前の先例カードゼニガメ :フルイラスト(SVG 052/049)も手がけた作家で、その1枚はPSA10で2万円台前半で取引されています。作家名で指名買いされる下地があるのは、地味に効いてくる要素です。

コインを4回投げる「ミサイルばり」は運任せのワザで、最大でも40ダメージ。対戦で使うカードというより、飾って楽しむコレクション寄りのカードという位置づけです。相場も「強さ」ではなく「イラストとキャラ人気」で決まります。なお3枚は作風こそ共通していますが、並べて1枚の絵になる構成ではなく、それぞれ独立した構図です。

1,200円のセットに1枚。単体では買えません

商品名ポケモンカードゲーム MEGA「30th CELEBRATION カードセット ハリマロン・フォッコ・ケロマツ」
希望小売価格1,200円(税込)
内容物プロモカード(キラ)「ハリマロン」「フォッコ」「ケロマツ」各1枚/拡張パック「30th CELEBRATION」2パック(各6枚・ランダム封入)/紙製カードスタンド(3枚用)1個
発売日2026年10月16日(金)
シリーズ展開全9地方の御三家で全9種(101/M-P〜127/M-P)。カロスは116〜118/M-P

出典:ポケモンカードゲーム30周年特別サイト「30th CELEBRATION カードセット」

ここで押さえておきたいのが、ハリマロンだけを狙って買う経路が存在しないことです。セットを買った人は、ハリマロン・フォッコ・ケロマツを必ず1枚ずつ同時に手にします。

つまり3枚はまったく同じ枚数だけ市場に出る。それでも値段に差がつくのは、需要側が偏っているからです。この「同数供給・需要不均衡」という条件が、次の章で見る先例とそっくり同じなんです。

3年前に「ほぼ同じ商品」があった|先例カードの今の値段

2023年11月10日発売のスペシャルデッキセットex「フシギバナ・リザードン・カメックス」(5,500円・税込/公式商品ページ)。この商品には3つのデッキが入っており、それぞれにフシギダネ/ヒトカゲ/ゼニガメのフルイラストカードが1枚ずつ収録されていました(プロモではなくデッキ内のカードです)。3枚が必ず同数だけ市場に出るという条件が今回とぴったり重なるので、価格差がどう生まれるかを見る教材としては最適です。

先例3枚の今の相場を並べてみる(PSA10)

カード 直近の取引額
直近7日の平均
販売中の最安値
出品数
ヒトカゲ :フルイラスト(SVG 051/049) ¥28,499
約¥28,425
¥28,500
48件
ゼニガメ :フルイラスト(SVG 052/049) ¥22,700
約¥22,700
¥22,300
26件
フシギダネ :フルイラスト(SVG 050/049) ¥18,400
約¥16,095
¥18,499
32件

※PSA10グレードの数値。出典:トレカジャパン各カードページ。フシギダネの7日平均には1万円を切る単発の安値取引が含まれており、直近の取引は1.8万円台が中心です。相場は日々変動します。

直近の取引額で比べると、ヒトカゲはフシギダネの約1.5倍、ゼニガメは約1.2倍。同じ枚数しか市場にないのに、ヒトカゲが頭ひとつ抜けています。なお直近1ヶ月は3枚そろって値を下げており(ヒトカゲ−43.0%、フシギダネ−32.0%)、御三家フルイラスト全体が調整局面にあります。

この差の正体はリザードン。ではゲッコウガは?

ヒトカゲが高いのは「初代御三家だから」ではありません。リザードンという別格のブランドを背負っているからです。ヒトカゲ自身はたね3匹のなかで最下位(125位)なのに、価格は1位。プロモ1枚勝負であっても、値段を押し上げたのは「たね本人の人気」ではなく「最終進化のブランド」でした。

そしてカロスには、人気投票でリザードンより上のブランドがいます。ケロマツの最終進化・ゲッコウガです。ところが、次の章で見るとおり、カロスではこの「ブランド効果」が実際のカード価格には表れていません。ここがカロスを読むうえでの最大のポイントです。

ただし「5,500円と1,200円」の差は無視できない

比較項目 スペシャルデッキセットex(2023) 30th CELEBRATION カードセット(2026)
希望小売価格5,500円(税込)1,200円(税込)
同時展開の種類数1種9種
買いやすさ単価が重く手が出しにくい気軽に買える価格帯
御三家たねのフルイラスト3枚(デッキ収録カード)3枚(プロモ・キラ)

定価が4分の1以下ということは、同じ売上を狙うなら生産数は多くなるのが自然です。「推しの地方だけ買う」という買い方も想定された商品設計ですし、1セットあたりの流通枚数は先例より増える可能性が高い。

だから先例カードの現在価格(PSA10で1.8〜2.8万円前後)は、そのままの水準ではなく「上限側の目安」として扱うのが妥当です。中央値シナリオでPSA10を5,500〜11,000円に置いたのは、この供給差を割り引いたうえで、カロスと初代の需要差を織り込んだからです。

カロス御三家は「物差しごとに1位が違う」|ハリマロンの立ち位置を数字で読む

カロス3枚の序列を読むうえで参考になるのが、2016年に実施された大規模人気投票「ポケモン総選挙720」の結果です。10年前の調査で最新ではありませんが、全720種の順位が公表されている大規模調査として、キャラクターの地力を比べる材料になります。投票対象はカントーからカロスまでの6地方で、第7世代以降のポケモンは対象外です。

地方 最終進化形の順位 たねポケモンの順位
カントーリザードン 9位
カメックス 75位
フシギバナ 138位
フシギダネ 89位
ゼニガメ 114位
ヒトカゲ 125位
カロスゲッコウガ 1位
マフォクシー 128位
ブリガロン 252位
フォッコ 58位
ケロマツ 73位
ハリマロン 97位

出典:2016年「ポケモン総選挙720」全順位(御三家系統を抜粋)。シネマトゥデイ「ポケモン総選挙、全結果発表<1位〜720位結果一覧>」(2016年6月23日付)。

① ブランドで見れば、ゲッコウガは全720種の1位

カントーのリザードンは9位。それでもヒトカゲを頭ひとつ抜けさせました。カロスのゲッコウガは、その上の1位です。ブランドだけで見れば、カロスは9地方でもっとも「1枚に需要が集中しやすい」地方と言えます。セット単位の需要を押し上げる看板としては、これ以上ない存在です。

② ただしハリマロンは「たね単体で97位」。ヒトカゲやゼニガメより上

ここからがハリマロンの話です。投票対象だった6地方について、たねポケモンだけを抜き出して並べると、面白いことがわかります。

地方 たね3匹の順位 3匹とも100位以内か
カロスフォッコ 58位
ケロマツ 73位
ハリマロン 97位
○
シンオウポッチャマ 40位
ナエトル 162位
ヒコザル 208位
×
イッシュミジュマル 51位
ツタージャ 105位
ポカブ 160位
×
ホウエンアチャモ 93位
ミズゴロウ 100位
キモリ 215位
×
カントーフシギダネ 89位
ゼニガメ 114位
ヒトカゲ 125位
×
ジョウトヒノアラシ 112位
チコリータ 122位
ワニノコ 171位
×

※出典は上記と同じ「ポケモン総選挙720」全順位。アローラ・ガラル・パルデアの御三家は投票対象外のため比較できません。

たね3匹すべてが100位以内に収まっているのは、6地方のなかでカロスだけ。そのなかでハリマロンは97位です。ヒトカゲ(125位)はもちろん、ゼニガメ(114位)よりも、たね本人としては上なんです。ハリマロンが「地味な3番手」ではないことの根拠は、ここにあります。

③ 同じ弾のARでは「横並び」、PSA10はむしろハリマロンが上

人気投票は10年前の調査です。もっと新しく、しかも実際のお金が動いた証拠があります。2026年3月13日発売の拡張パック「ニンジャスピナー」(M4)です。

このパックにはメガゲッコウガexが主役として収録され、同時にハリマロン・フォッコ・ケロマツのAR(アートレア)が3枚そろって入っていました。同じパックの同じレアリティ枠なので、今回のカードセットに近い「ほぼ同数供給」の条件です。

カード(M4/AR) 素体(ショップ販売価格) PSA10(直近の取引額)
出品数
ハリマロン(084/083)580円¥7,899
6件
フォッコ(085/083)580円¥5,960
9件
ケロマツ(086/083)580円¥4,679
21件

※素体はカードラッシュの販売価格(状態A)、PSA10はトレカジャパン各カードページの取引データ。ハリマロン・フォッコのPSA10は取引が少なく(それぞれ8月上旬の数件のみ)、ケロマツは取引が比較的多く直近30日で−14.9%です。相場は日々変動します。

素体は3枚とも同額。PSA10はハリマロンが最も高く、ケロマツが最も安い——人気投票の順位とも、ブランドの序列とも、まったく違う並びになりました。

ただしPSA10の数字は、取引件数の差に注意が必要です。ハリマロンとフォッコは数件の成約しかないのに対し、ケロマツは取引が活発で、そのぶん値下がりも実際の取引で確認されています。ケロマツはショップ在庫もハリマロンの約3倍あり、「ゲッコウガ人気で多く出回った結果、ケロマツのカードはむしろ値が付きにくい」という読み方もできます。

トレカジャパン編集部
ここから読めるのは、「ゲッコウガのブランドは、たねのケロマツのカード価格にはほとんど乗っていない」ということです。リザードンの後ろ盾がヒトカゲを押し上げたカントーとは、明らかに違う動きです。ゲッコウガ人気が向かうのはゲッコウガ本人(メガゲッコウガexなど)のカードで、ケロマツまでは降りてこない——そう考えると、カロス3枚が横並びになる理由が説明できます。

同じ3枚を別の角度から見た記事もあります。フォッコ(117/M-P)は「たね人気ではカロス最上位」という視点で、ケロマツ(118/M-P)はゲッコウガのブランドがどこまで価格に乗るかを軸に解説しています。

④ 「メガブリガロンex」がカード化されれば上振れ材料に

最後にもうひとつ。『Pokémon LEGENDS Z-A』では、カロス御三家3体すべてにメガシンカが登場しました。メガゲッコウガ・メガマフォクシー・メガブリガロンです。

カード側では、「ニンジャスピナー」でメガゲッコウガexが主役として登場した一方、ブリガロンとマフォクシーは通常の2進化ポケモンとしての収録にとどまりました。

裏を返せば、メガブリガロンexが今後カード化されれば、ハリマロン系統の需要が一段上がる余地があるということです。現在のMEGAシリーズはメガシンカポケモンを軸に弾を作り続けています。時期は未定ですが、ハリマロン プロモを長く持つ理由があるとすれば、ここでしょう。

1,200円の中身を分解すると、プロモ1枚は160円だった

もうひとつの物差しが、商品構成からの逆算です。拡張パック「30th CELEBRATION」は1パック360円(税込)。カードセットにはこれが2パック入っています。まずは定価ベースで引き算してみましょう。

内訳 金額
セット希望小売価格1,200円
− 拡張パック2パック(360円×2)−720円
= プロモ3枚+カードスタンドの実質価格480円
プロモ1枚あたり(スタンド分を無視した最大値)約160円

定価で買えれば、プロモ1枚の実質負担は160円未満。さらに市場価格で見ると、拡張パック「30th CELEBRATION」はBOXの二次流通相場が定価の3倍を超えており、1パックあたり約1,200円。同梱の2パックだけで約2,400円の価値があり、定価1,200円を上回ります。定価購入者にとってプロモ3枚は、実質“負担ゼロ以下”で手に入る計算です。裏を返せば、「セットを定価で買えるかどうか」が損得のほぼすべてという商品です。

セットで買うのとシングルで買うの、どっちが得?

ハリマロン1枚だけが欲しい場合、判断はシンプルに整理できます。

  • セットを二次流通で買う:支払額から、拡張パック2個の市場価値とフォッコ・ケロマツの売却見込みを引いた額が、実質のハリマロン取得コスト
  • シングルで買う:表示価格がそのまま取得コスト。手間はないが、初動は高値づかみになりやすい

ℹ️ 目安の作り方
中央値シナリオ(ハリマロン・フォッコ・ケロマツ各1,800円)が当たった場合、プロモ3枚だけで5,400円相当。ここに拡張パック2個(市場価格で約2,400円)が乗るので、セット全体の中身は約7,800円相当です。セットの二次流通価格が8,000円を超えてきたら、ハリマロン単体をシングルで買うほうが割安と判断できます。
なおケロマツ目当ての人ほどハリマロンを手放すので、発売から数週間はハリマロンのシングル供給が厚くなりやすい点も覚えておいてください。

どれくらい出回る?ポケセンの抽選は2回実施済み

生産数は公式に発表されていません。わかっているのは販売方式のほうです。ポケモンセンターオンラインでは全9種をまとめた「9種セット」(10,800円・税込)として抽選販売が行われ、8月末の1回目に続き、9月に追加抽選が実施されました。追加抽選の日程は次のとおりです。

抽選応募受付期間9月11日(金)16:00〜9月16日(水)16:59(受付終了)
抽選結果発表日9月30日(水)15:00以降
注文期間9月30日(水)15:00〜10月6日(火)16:59
お届け時期10月16日(金)〜11月9日(月)発送予定/送料無料
応募枠プレイヤーズクラブ本人認証済み枠/本人未認証枠の2種(どちらか一方に応募。当選数の大半は認証済み枠)

出典:ポケモンセンターオンライン「ポケモンカードゲーム30周年記念商品の追加抽選販売について」、同「30th CELEBRATION カードセット (9種セット)」商品ページ

🔑 相場を読むうえで最重要のポイント
追加抽選分の発送は発売日の10月16日から11月9日までの約3週間に分かれています。つまり発売日に市場へ出る枚数がピークではなく、発売後もしばらく供給が積み上がっていくということ。発売直後の高値が、11月にかけて落ち着いていく展開を想定しておくのが自然です。

⚠️ ポケセンオンラインは「9種まとめ買い」です
カロス1種だけを狙って応募することはできませんでした。ハリマロンだけが目的なら、他店舗の単品販売や発売後のシングル購入を狙う判断になります。書店チェーンや量販店などの店頭抽選の状況は予約・抽選申込ガイド、応募条件や本人認証の詳細は抽選ガイドをどうぞ。

抽選販売が2回も行われたということは、メーカー側が需要超過を見込んでいる証拠でもあります。一方で、全9種を同時発売する1,200円の商品を極端な少量生産にする理由は乏しく、発送も11月上旬まで続く。この2点から、本記事は「初動は品薄・数ヶ月で緩和」を中央値シナリオに置いています。

買うべき?売るべき?タイプ別に考える

飾りたいだけの人

迷う理由はほぼありません。1,200円でカードスタンドまで付いて、3枚並べて飾れる設計です。店頭の予約・抽選で定価入手を狙うのが最善。外れても、中央値シナリオどおりなら追加抽選分の発送が一巡する11月以降に価格は落ち着きます。ケロマツ目当てで開封されたセットからハリマロンが出てくる可能性もあるので、発売直後の高値圏で慌てて買う必要は薄いでしょう。

PSA10を狙う人|いまの料金で鑑定代の元は取れるのか

ここは電卓を叩く前に、まず前提が変わったことを知っておいてください。PSA Japanは低額カード向けの「バリュー」系プランを2026年5〜6月に受付停止し、再開は告知されていません。そのうえで2026年9月にサービスレベルを改定し、「スタンダード」を新設しました。

つまり現在、個人が申し込める最安プランは「スタンダード」の1枚9,980円(税込)です。料金は下がったものの、納期は100営業日と長くなっています。

サービスレベル 料金(税込)
予定納期
申告価格
バリュー系受付停止中
スタンダード(最安)9,980円/枚
100営業日(約20週間)
150,000円以下
プライオリティ11,980円/枚
80営業日(約16週間)
250,000円以下
エクスプレス29,980円/枚
25営業日(約5週間)
400,000円以下

出典:PSA Japan「グレーディング」。予定納期は「荷物到着のお知らせ」メール送信後からのカウントです。グレーディング料金とは別に保険料・返送料がかかります。料金は変更される場合があるため、提出前に必ず公式でご確認ください。

損益分岐を計算すると、現状では赤字になる

項目 金額
素体の取得コスト(中央値シナリオ)1,200〜3,000円
+ 鑑定料(スタンダード)9,980円
+ 保険料・返送料別途(枚数と申告価格の合計で変動)
+ 売却時の手数料フリマアプリなら売価の約10%
= 損益分岐となるPSA10の売価およそ13,500〜16,000円以上

本記事の中央値シナリオはPSA10で5,500〜11,000円。この分岐点を超えられません。セットを定価で入手して素体が実質160円だったとしても、分岐点はおよそ12,500〜13,000円で、中央値シナリオの上限を上回ります。上振れシナリオ(12,000〜22,000円)が実現して、ようやく採算が見えてくる水準です。

参考までに、先例のハリマロン ARのPSA10は約7,900円。カロス3枚のARで最高値のハリマロンでも、損益分岐には届いていないという現実は、判断材料として重いはずです。

さらにPSA10が出る保証はありません。フルイラストのキラカードは縁の白かけやセンタリングでグレードが落ちやすく、PSA9になった場合の価格はPSA10を大きく下回るのが一般的です。スタンダードは納期が約20週間と長く、その間に相場が動いても手を出せません。

⚠️ 結論:現状のPSA料金では、このカードを鑑定に出す経済合理性はほぼありません
自分のコレクションとして保存性を高めたい、という目的なら別です。ただし「鑑定に出して利益を狙う」目的であれば、いまは見送りが妥当です。バリュー系プランの受付が再開されるか、PSA10相場が16,000円を明確に超えてから検討してください。

トレカジャパン編集部
逆説的ですが、鑑定コストが高止まりしていることはPSA10相場にとっては上振れ要因でもあります。採算が合わないカードは誰も鑑定に出さなくなるので、PSA10の流通枚数そのものが絞られるからです。先例ARでハリマロンのPSA10がケロマツより高いのも、PSA10の流通枚数が少ないことが一因と考えられます。

売り時を探している人

先例カードの値動きが参考になります。カントー御三家のフルイラストPSA10は、直近30日でヒトカゲが−43.0%、フシギダネが−32.0%と、1番人気のヒトカゲも含めて3枚そろって大きく下げました。カロス側でも、ケロマツ ARのPSA10が直近30日で−14.9%です。

追加抽選分の発送が11月上旬まで続くことも踏まえると、ハリマロンも初動の品薄局面がいちばん高い可能性が高く、長期保有より初動〜11月前の高値圏で回すほうが現実的です。

ただし例外がひとつ。メガブリガロンexのカード化が発表された場合は、ハリマロン系統の相場が動く可能性があります。長期保有を選ぶなら、それが最大の根拠になると考えてください。

この予想が外れるとしたら、どこで外れるか

予想の弱いところも隠さず書いておきます。次の要因が動けば、中央値シナリオは簡単に外れます。

方向 要因
上振れ ・拡張パック「30th CELEBRATION」のBOXが定価の3倍超で取引されており、30周年商品への資金流入はすでに起きている
・ゲッコウガ人気でカロスセット自体が争奪戦になり、3枚とも押し上げられる
・メガブリガロンexのカード化が発表され、ハリマロン系統に注目が集まる
・9地方27枚を同じ作風で揃えられるため、コンプリート需要が想定以上に膨らむ
・海外コレクターの需要が日本版プロモに向かう(ゲッコウガは海外人気も厚い)
下振れ ・ポケセンの追加抽選分の発送が11月9日まで続き、発売後も供給が上積みされる
・ケロマツ目当てで買われたセットから、ハリマロンが大量に放出される
・十分な生産数が確保され、発売後も店頭に在庫が残る
・9種同時発売で需要が分散し、初代セットに買いが集中する
・先例のカントー御三家フルイラストが直近1ヶ月で1〜4割下落しており、御三家カード全体の相場が冷えたまま発売を迎える

とくに「発売後にどれだけ供給が積み上がるか」が最大の変数です。ポケモンセンターオンラインは9種セットの抽選を2回実施し、追加抽選分の発送は発売日から11月9日まで分散しています。初動の高値は、11月にかけて崩れる可能性がある——ここは購入・売却どちらの立場でも押さえておきたいポイントです。

もうひとつの弱点は、「ゲッコウガのブランドがケロマツに乗らない」という読みが、ARの取引データだけに基づいていることです。ハリマロン・フォッコのPSA10は取引が数件しかなく、フルイラストのキラプロモという新しい仕様では、ブランド効果が先例と違う形で出る可能性もあります。発売後は実取引データで検証し、この記事を更新します。

30th CELEBRATION 御三家プロモ 全9地方27枚の価格予想一覧

「30th CELEBRATION カードセット」は全9地方の御三家で全9種、プロモカードは合計27枚です。地方ごとに価格の付き方はかなり違うので、気になるカードの予想レンジは各記事でご確認ください。

上からカントー・ジョウト・ホウエン・シンオウ・イッシュ・カロス・アローラ・ガラル・パルデアの順です。

※各記事は順次公開・更新しています。9種の商品ラインナップ全体はポケカ30周年 記念商品まとめをご覧ください。

ハリマロン プロモのよくある質問

Q: ハリマロン プロモ(116/M-P)は単体で買えますか

A: 商品としての単体販売はありません。「30th CELEBRATION カードセット ハリマロン・フォッコ・ケロマツ」(1,200円・税込)を買うか、発売後にフリマアプリ・カードショップでシングルカードとして買う形になります。

Q: ハリマロン・フォッコ・ケロマツのうち、どれが一番高くなりますか

A: 固定の序列はなく、3枚はほぼ横並びと予想します。ケロマツの最終進化ゲッコウガは2016年の「ポケモン総選挙720」で全720種の1位ですが、たね単体の順位はフォッコ58位・ケロマツ73位・ハリマロン97位です。さらに拡張パック「ニンジャスピナー」に3枚そろって収録されたARは、素体が3枚とも同額、PSA10ではハリマロンが最も高く取引されています。物差しによって1位が入れ替わるため、大きな差はつきにくいと見ています。

Q: ハリマロンは御三家のなかで人気が低いのですか

A: たね単体で見れば、むしろ上位です。「ポケモン総選挙720」でハリマロンは97位。カントーで最も高値のヒトカゲ(125位)やゼニガメ(114位)より上の順位でした。さらに、たね3匹すべてが100位以内に収まっているのは投票対象6地方のなかでカロスだけです。順位が伸び悩んでいるのは最終進化のブリガロン(252位)のほうで、ハリマロン自身のキャラクター人気は決して低くありません。

Q: 30th CELEBRATION カードセットはポケモンセンターオンラインで買えますか

A: 全9種をまとめた「9種セット」(10,800円・税込)の抽選販売のみで、1回目・追加抽選ともに応募受付は終了しています。追加抽選の当選発表は9月30日(水)15:00以降、注文期間は10月6日(火)16:59まで、発送は10月16日(金)〜11月9日(月)の予定です。カロスセットだけを狙うなら、店舗の予約・抽選か発売後のシングル購入になります。店舗別の状況は予約・抽選申込ガイドをご確認ください。

Q: ハリマロン プロモをPSA鑑定に出す価値はありますか

A: 現状の料金では、利益目的の鑑定はおすすめしません。PSA Japanは低額カード向けの「バリュー」系プランを受付停止しており、申し込める最安は「スタンダード」の1枚9,980円(税込・予定納期100営業日)です。素体取得費・保険料・返送料・売却手数料まで含めると、損益分岐はPSA10の売価でおよそ13,500〜16,000円。本記事の中央値シナリオ(PSA10で5,500〜11,000円)では採算が合わず、セットを定価で入手した場合でも分岐点は約12,500〜13,000円です。保存目的なら別ですが、利益狙いならバリュー系の受付再開かPSA10相場の上昇を待つのが妥当です。

Q: 定価1,200円のセットは買いですか

A: 定価で買えるなら十分に妥当です。中身の拡張パック2個だけで定価720円相当、二次流通の相場で見れば約2,400円相当とセット定価を上回ります。そこにフルイラストのキラプロモ3枚とカードスタンドが付く計算です。問題は定価で買えるかどうかの一点に尽きます。

Q: ハリマロンのカードは他にどんなものがありますか

A: 直近では2026年3月13日発売の拡張パック「ニンジャスピナー」(M4)にAR(084/083)が収録されています。同パックはメガゲッコウガexを主役に据えたカロス色の濃い弾で、ハリマロン・フォッコ・ケロマツのARが3枚そろって入っていました。ハリマロン ARのPSA10は約7,900円で、3枚のARのなかで最も高く取引されています。相場はニンジャスピナーの相場ページで確認できます。

Q: 発売後の実際の相場はどこで確認できますか

A: トレカジャパンの相場ページで確認できます。複数サイトの実取引データから素体・PSA10それぞれの相場を毎日更新しています。ハリマロンの他カードとの比較はハリマロンのPSA10一覧、拡張パック側の当たりカードは30th CELEBRATION 相場・当たりカードページ(M6a)をご覧ください。

まとめ

ハリマロン プロモ 116/M-P 価格予想のポイント
・素体の発売直後は1,200〜3,000円、PSA10は5,500〜11,000円が中央値シナリオ
・カロス3枚は物差しごとに1位が入れ替わる横並び。たね人気はフォッコ、ブランドはケロマツ(ゲッコウガ全720種1位)、同じ弾のARのPSA10はハリマロン
・ハリマロン自身はたね単体で97位。ヒトカゲ125位・ゼニガメ114位より上で、キャラ単体の下値は堅い
・「ニンジャスピナー」のAR3枚は素体が同額。ゲッコウガのブランドはケロマツのカード価格にはほとんど乗っていない
・同梱の拡張パック2個は市場価格で約2,400円。定価1,200円で入手できれば損はしにくい
・最大の変数は発売後の供給の積み上がり。追加抽選分の発送は11月9日まで続く
・上振れ材料はメガブリガロンexのカード化。長期保有の最大の根拠になりうる
・PSA鑑定はいまは非推奨。最安のスタンダードでも1枚9,980円、損益分岐は約13,500〜16,000円

📝 ポケカを高く売るなら、まず相場を知ることから。

トレカジャパンは、snkrdunk・mercariなど複数サイトのリアルタイム相場を一括比較できます。30th CELEBRATION カードセットのプロモ相場は、2026年10月16日の発売後に実取引データで毎日更新します。

▼ この予想の根拠にしたカードの現在の相場(PSA10・直近の取引額)