ポケモンカード30周年の「30th CELEBRATION カードセット サルノリ・ヒバニー・メッソン」が、2026年10月16日(金)に1,200円(税込)で発売されます。このセットに1枚だけ入っているのが、フルイラスト仕様のキラプロモ「サルノリ(122/M-P)」です。
知りたいのは「これ、いくらになるの?」でしょう。発売前なので確定した相場はまだありません。ただ、3年前にほぼ同じ構成の商品があり、そのカードの相場は今も追えます。本記事はその実取引データと、定価1,200円の中身を分解した計算、さらにガラル御三家の人気構造から価格レンジを予想します。
📌 この記事の結論
・素体(未鑑定)の発売直後は1,000〜2,500円あたりが中心
・PSA10なら5,000〜12,000円あたりが中心
・ガラル3枚は「1強」不在。カントーのような約2倍の価格差は出にくい
・サルノリはヒバニーの一段下、メッソンとほぼ横並びと予想
・ただしくさ御三家のたねポケモンは人気投票で健闘する傾向があり、最下位と決めつけるのは早い
・定価で買えればプロモ1枚あたりの実質負担は160円未満
・PSA鑑定はいまは非推奨(最安プランでも1枚11,980円で採算が合わない)
・ポケセンオンラインの抽選応募は8月28日(金)12:00〜8月31日(月)16:59。追加抽選・再販の公式告知は8月時点でありません
🔗 30周年記事のナビ
・商品ラインナップ・定価の全体像は:ポケカ30周年 記念商品まとめ
・店舗別の予約・抽選申込一覧は:ポケカ30周年 予約・抽選申込ガイド
・当選確率・応募手順は:30th CELEBRATION 抽選ガイド
・拡張パックの当たりカード・BOX相場は:30th CELEBRATION 相場・当たりカード(M6a)
・他地方版の価格予想は:フシギダネ(101/M-P)/ヒトカゲ(102/M-P)/ゼニガメ(103/M-P)/ミズゴロウ(109/M-P)
目次
- サルノリ プロモ(122/M-P)はいくらになる?価格予想レンジ
- そもそもサルノリ プロモってどんなカード?
- 3年前に「ほぼ同じ商品」があった|先例カードの今の値段
- ガラル御三家には「リザードン」がいない|3枚の序列を読む
- 1,200円の中身を分解すると、プロモ1枚は160円だった
- どれくらい出回る?抽選応募は8月28日から
- 買うべき?売るべき?タイプ別に考える
- この予想が外れるとしたら、どこで外れるか
- サルノリ プロモのよくある質問
- まとめ
サルノリ プロモ(122/M-P)はいくらになる?価格予想レンジ

生産数が公表されていないので、ひとつの数字に決め打ちはしません。3つのシナリオと、それぞれの前提をセットで出します。発売後に「店頭に残っているか」を見れば、どのシナリオに寄ったか読者自身で判断できるはずです。
| シナリオ | 前提 | 素体・発売直後 | 素体・3ヶ月後 | PSA10 |
|---|---|---|---|---|
| 弱気 | 店頭在庫が残り、追加供給もかかる | 500〜1,000円 | 300〜700円 | 3,500〜6,000円 |
| 中心シナリオ | 初動は品薄、数ヶ月で供給が追いつく | 1,000〜2,500円 | 700〜1,500円 | 5,000〜12,000円 |
| 強気 | 抽選中心で供給が絞られ、海外需要も流入 | 3,500〜7,000円 | 2,500〜5,000円 | 13,000〜25,000円 |
※トレカジャパン編集部による予想値です。実勢価格を保証するものではありません。発売後は30th CELEBRATION 相場ページの実取引データで随時更新します。
初代御三家(フシギダネ・ヒトカゲ・ゼニガメ)版よりやや低めのレンジに置いています。9種のなかで需要が最も集中するのは初代セットで、ガラルはその次のグループという見立てだからです。ただし後述するとおり、ガラルには「読み違えると大きく外す固有の事情」もあります。
未開封セット(3枚入りの商品そのもの)はいくらになる?
プロモ単体より先に動くのがセットの価格です。定価1,200円に対して、発売直後は2,200〜5,000円を中心に見ています。理由は2つ。
- 中身の拡張パック2個が二次流通で定価720円を上回れば、その分がセット価格を下から支える
- ガラルは『ポケットモンスター ソード・シールド』(2019年発売)の舞台となった地方で、いまカードを買っている若い層と世代が重なる
サルノリ・ヒバニー・メッソン、サルノリは何番手?
先に答えを言うと、ヒバニー > メッソン ≧ サルノリ。そして3枚の価格差は、カントー版ほど大きくは開かないと見ています。
これは印象ではありません。カントー版で約2倍の差を生んだのは「リザードン」という別格のブランドでしたが、ガラルにはその役割を担う突出した御三家がいないからです。根拠はガラル御三家の章で票数を出して説明します。
サルノリ狙いの人にとって、これは実務的に重要です。「ヒバニーの値段を見て、そのやや下」——これが最初に置くべき目安になります。そしてサルノリが3枚のなかで一番安く買える可能性が高いのも事実。飾る目的なら、これはむしろ好材料です。
そもそもサルノリ プロモってどんなカード?
カードのスペックとイラストレーター
カード全面にイラストが広がるフルイラスト仕様のキラプロモです。背景には英国風の街並みと時計塔、木組みの家屋、カレーやバッジを思わせる小物、そして「3」と「0」がほっぺになった30周年仕様のピカチュウが描き込まれています。中央のサルノリは、相棒のスティックを手に跳ねている構図です。
| 型番 | 122/M-P(PROMO/レギュレーションマークJ) |
|---|---|
| カード種別 | たねポケモン/草タイプ/HP70 |
| ワザ | えだづき(草エネルギー2個)/40ダメージ |
| 弱点/抵抗力/にげる | 炎×2/なし/無色1個 |
| イラストレーター | Saboteri(サボテリ) |
※カード実物の記載にもとづく情報です(2026年8月時点)。
✍️ 相場を読むうえで見逃せないポイント
イラストはSaboteri(サボテリ)氏。同氏は3年前の先例カードゼニガメ :フルイラスト(SVG 052/049)も手がけた作家で、その1枚はPSA10で2万6千円前後で推移しています(2026年8月20日時点)。作家名で指名買いされる下地があるのは、地味に効いてくる要素です。
にげるコストが1と軽く、ワザも草エネルギー2個で40ダメージ。対戦で使うカードというより、飾って楽しむコレクション寄りのカードという位置づけです。相場も「強さ」ではなく「イラストとキャラ人気」で決まります。
1,200円のセットに1枚。単体では買えません
| 商品名 | ポケモンカードゲーム MEGA「30th CELEBRATION カードセット サルノリ・ヒバニー・メッソン」 |
|---|---|
| 希望小売価格 | 1,200円(税込) |
| 内容物 | プロモカード(キラ)「サルノリ」「ヒバニー」「メッソン」各1枚/拡張パック「30th CELEBRATION」2パック(各6枚・ランダム封入)/紙製カードスタンド(3枚用)1個 |
| 発売日 | 2026年10月16日(金) |
| シリーズ展開 | 全9地方の御三家で全9種(101/M-P〜127/M-P)。ガラルは122〜124/M-P |
出典:ポケモンカードゲーム30周年特別サイト「30th CELEBRATION カードセット」(2026年8月20日確認)
ここで押さえておきたいのが、サルノリだけを狙って買う経路が存在しないことです。セットを買った人は、サルノリ・ヒバニー・メッソンを必ず1枚ずつ同時に手にします。
つまり3枚はまったく同じ枚数だけ市場に出る。それでも値段に差がつくのは、需要側が偏っているからです。この「同数供給・需要不均衡」という条件が、次の章で見る先例とそっくり同じなんです。
3年前に「ほぼ同じ商品」があった|先例カードの今の値段
2023年11月10日(金)発売のスペシャルデッキセットex「フシギバナ・リザードン・カメックス」(5,500円・税込/公式商品ページ)。この商品にもフシギダネ/ヒトカゲ/ゼニガメの新規イラストのフルイラストカードが1枚ずつ入っていました。同数供給・需要不均衡という条件が今回とぴったり重なるので、価格差がどう生まれるかを見る教材としては最適です。
先例3枚の今の相場を並べてみる(PSA10)
| カード | 直近の取引額 | 直近7日の平均 | 販売中の最安値 | 出品数 |
|---|---|---|---|---|
| ヒトカゲ :フルイラスト(SVG 051/049) | ¥51,300 | 約¥51,460 | ¥50,000 | 51件 |
| フシギダネ :フルイラスト(SVG 050/049) | ¥26,500 | 約¥24,633 | ¥26,600 | 37件 |
| ゼニガメ :フルイラスト(SVG 052/049) | ¥26,000 | 約¥26,420 | ¥25,897 | 35件 |
※PSA10グレードの数値。出典:トレカジャパン各カードページ(2026年8月20日時点)。相場は日々変動します。
直近7日の平均で比べると、ヒトカゲはフシギダネの約2.1倍。一方でフシギダネとゼニガメの差は7%程度しかありません。同じ枚数しか市場にないのに、1枚だけが倍付けになっているわけです。
なお、この先例カードを軸にした初代御三家プロモの価格予想は、フシギダネ(101/M-P)・ヒトカゲ(102/M-P)・ゼニガメ(103/M-P)の各記事で個別に解説しています。ガラル版とレンジを比べたい方はあわせてどうぞ。
この「2倍」は御三家の宿命ではなく、リザードン固有の現象
ここを取り違えると予想を外します。ヒトカゲが高いのは「初代御三家だから」ではなく、リザードンという別格のブランドを背負っているからです。
裏返せば、リザードン級の1体がいない地方では、3枚は横並びに近づくということ。ガラルがまさにそのケースです。次の章で票数を確認します。
ただし「5,500円と1,200円」の差は無視できない
| 比較項目 | スペシャルデッキセットex(2023) | 30th CELEBRATION カードセット(2026) |
|---|---|---|
| 希望小売価格 | 5,500円(税込) | 1,200円(税込) |
| 同時展開の種類数 | 1種 | 9種 |
| 買いやすさ | 単価が重く手が出しにくい | 気軽に買える価格帯 |
| 御三家プロモ | 3枚(フルイラスト) | 3枚(フルイラスト・キラ) |
定価が4分の1以下ということは、同じ売上を狙うなら生産数は多くなるのが自然です。「推しの地方だけ買う」という買い方も想定された商品設計ですし、1セットあたりの流通枚数は先例より増える可能性が高い。
だから先例カードの現在価格(PSA10で2〜5万円)は、そのままの水準ではなく「上限側の目安」として扱うのが妥当です。中心シナリオでPSA10を5,000〜12,000円に置いたのは、この供給差を割り引いたうえで、さらにガラルと初代の需要差を織り込んだからです。
ガラル御三家には「リザードン」がいない|3枚の序列を読む
ガラル3枚の序列を読むうえで参考になるのが、2020年に株式会社ポケモンが実施した公式人気投票「ポケモン・オブ・ザ・イヤー」の結果です。『ソード・シールド』までに登場した890種を対象に、最初に発見された地方ごとの8カテゴリで世界同時投票が行われ、総票数は6,608,215票。ガラル地方の順位が公表されている数少ない大規模調査です。
| 地方 | 地方別 上位6体(票数) |
|---|---|
| カントー | リザードン 93,968/ゲンガー 60,214/フシギダネ 56,015/ピカチュウ 48,060/イーブイ 47,762/カイリュー 36,873 |
| ガラル | ドラパルト 57,973/ストリンダー 55,032/アーマーガア 41,711/ユキハミ 38,034/マホイップ 30,612/エースバーン 26,892 |
出典:2020年「ポケモン・オブ・ザ・イヤー」地方別投票結果。インサイド「『ポケモン・オブ・ザ・イヤー』各地方ごとの投票結果も公開!」(2020年2月28日付/2026年8月20日確認)。総合順位はファミ通「投票企画“ポケモン・オブ・ザ・イヤー”1位〜30位」(2020年2月27日付)による。
この表から読めることが3つあります。
① ガラルの1位は総合11位。カントーの1位は総合4位
カントーはリザードンが93,968票で、全890種の総合ランキングでも4位。対してガラルの1位はドラパルトで57,973票、総合では11位です。票数でカントー1位の6割程度、そのうえガラルの最上位は御三家ですらありません。
先例のヒトカゲに約2倍のプレミアが乗ったのは、リザードンという別格ブランドが効いていたから。ガラルでは同じ現象は起きにくい——これが、3枚の価格差がカントーより小さくなると見る最大の理由です。
② ガラル御三家で上位6体に入ったのはエースバーンだけ
ガラルの上位6体に食い込んだ御三家系統は、エースバーン(6位・26,892票)の1体のみ。ゴリランダーもインテレオンも顔を出していません。ヒバニーを頭ひとつ上に置くのは、この結果が根拠です。
さらに、総合結果をメディアが独自に集計した「御三家部門」の上位10体は、ゲッコウガ・リザードン・フシギダネ・モクロー・ジュナイパー・ジュカイン・バシャーモ・ミズゴロウ・バクフーン・ポッチャマ。ガラル勢はゼロで、最上位のエースバーンでも10位ポッチャマ(34,680票)の票数に届いていません。
※「御三家部門」は公式のカテゴリではなく、総合結果からメディアが抽出した集計です。出典:インサイド「色々な部門で見る『ポケモン・オブ・ザ・イヤー』」(2026年8月20日確認)。
⚠️ この数字には大きな注意点があります
投票期間は2020年2月5日〜14日、『ソード・シールド』発売から約3ヶ月の時点です。ガラルのポケモンだけが「まだ世に出て間もない状態」で票を集めたことになり、構造的に過小評価されている可能性が高い。その後ゴリランダーは対戦環境の主力として定着し、インテレオンも根強いファンを獲得しました。この記事でガラルの評価を下げすぎない理由がここにあります。
③ 「くさ御三家のたね」は、じつは人気投票で強い
サルノリを最下位と決め打ちしない根拠がこれです。前述の御三家部門の上位10体を見ると、フシギダネ(3位)・モクロー(4位)・ジュナイパー(5位)・ジュカイン(6位)と、10枠のうち4枠をくさ系統が占めています。
くさタイプの御三家は「最終進化が地味」と言われがちな一方で、たね(1段階目)のかわいさで票を集める傾向がはっきり出ています。フシギダネ(56,015票)がピカチュウ(48,060票)やイーブイ(47,762票)を上回っているのが象徴的です。
今回のカードは進化形が同梱されないプロモ1枚勝負。効くのは「最終進化のカッコよさ」ではなく「たね単体のかわいさ」です。サルノリはこの土俵では悪くない立ち位置にいます。
トレカジャパン編集部
実務的には「セット価格から3枚の合計を逆算し、ヒバニーを一段上に置く」だけで、かなり実勢に近い見積もりになります。サルノリとメッソンを同水準に置いておけば、大きく外すことはないはずです。ガラルは3枚の差が小さい地方なので、むしろ「一番安い1枚を買う」戦略が取りやすいとも言えます。
1,200円の中身を分解すると、プロモ1枚は160円だった
もうひとつの物差しが、商品構成からの逆算です。拡張パック「30th CELEBRATION」(2026年9月16日発売)は1パック360円(税込)。カードセットにはこれが2パック入っています。引き算してみましょう。
| 内訳 | 金額 |
|---|---|
| セット希望小売価格 | 1,200円 |
| − 拡張パック2パック(360円×2) | −720円 |
| = プロモ3枚+カードスタンドの実質価格 | 480円 |
| プロモ1枚あたり(スタンド分を無視した最大値) | 約160円 |
※拡張パックの価格は30周年特別サイトの記載(希望小売価格360円・税込)にもとづきます。
定価で買えれば、プロモ1枚の実質負担は160円未満。二次流通でサルノリ単体が800円を超えるだけで、定価購入者は3枚合計で十分な含みを持ちます。裏を返せば、「セットを定価で買えるかどうか」が損得のほぼすべてという商品です。
セットで買うのとシングルで買うの、どっちが得?
サルノリ1枚だけが欲しい場合、判断はシンプルに整理できます。
- セットを二次流通で買う:支払額から、拡張パック2個の市場価値とヒバニー・メッソンの売却見込みを引いた額が、実質のサルノリ取得コスト
- シングルで買う:表示価格がそのまま取得コスト。手間はないが、初動は高値づかみになりやすい
ℹ️ 目安の作り方
中心シナリオ(サルノリ1,400円・ヒバニー1,800円・メッソン1,500円)が当たった場合、プロモ3枚だけで約4,700円相当。ここに拡張パック2個が乗ります。セットの二次流通価格が5,500〜6,500円を超えてきたら、サルノリ単体をシングルで買うほうが割安と判断できます。
どれくらい出回る?抽選応募は8月28日から
2026年8月時点で、生産数は公式に発表されていません。わかっているのは販売方式のほうです。ポケモンセンターオンラインでは全9種をまとめた「9種セット」(10,800円・税込)として抽選販売が実施されます。
| 抽選応募受付期間 | 8月28日(金)12:00〜8月31日(月)16:59 |
|---|---|
| 抽選結果発表 | 9月4日(金)15:00以降 |
| 注文・支払い期間 | 9月4日(金)15:00〜9月8日(火)16:59 |
| お届け時期 | 発売日前日までに発送予定/送料無料 |
| 応募枠 | プレイヤーズクラブ本人認証済み枠(マイナンバーカード認証)/本人未認証枠(電話番号認証)。当選数の大半は本人認証済み枠 |
| 支払い方法 | 本人認証済み枠はクレジットカードまたはコンビニ決済/未認証枠はクレジットカードのみ |
出典:ポケモンセンターオンライン「ポケモンカードゲーム30周年記念商品の抽選期間と応募方法について」(2026年8月3日付)、ポケモンカードゲーム公式「30周年記念商品におけるマイナンバーカードを使用した本人確認システムの活用について」(いずれも2026年8月20日確認)
⚠️ ポケセンオンラインは「9種まとめ買い」です
ガラル1種だけを狙って応募することはできません。サルノリだけが目的なら、9種セット10,800円を負担するか、他店舗の単品販売や発売後のシングル購入を狙う判断になります。応募条件や本人認証の詳細は抽選ガイドをどうぞ。
🔑 相場を読むうえで最大の未確定要素
2026年8月時点で、追加抽選・再販・受注生産に関する公式の告知はありません。つまり「発売後に供給が上積みされるかどうか」は、現時点では誰にも読めない状態です。本記事はこれを「あとから発表されうる下振れ要因」として扱い、中心シナリオには織り込んでいません。
抽選販売が採用されたということは、メーカー側が需要超過を見込んでいる証拠でもあります。一方で、全9種を同時発売する1,200円の商品を極端な少量生産にする理由は乏しい。この2点から、本記事は「初動は品薄・数ヶ月で緩和」を中心シナリオに置いています。
買うべき?売るべき?タイプ別に考える
飾りたいだけの人
迷う理由はほぼありません。1,200円でカードスタンドまで付いて、3枚並べて飾れる設計です。抽選・予約で定価入手を狙うのが最善。外れても、中心シナリオどおりなら数ヶ月で価格は落ち着きます。しかもガラルは3枚の差が小さい地方なので、サルノリ単体なら比較的手が届きやすい値段で買える可能性が高い。発売直後の高値圏で慌てて買う必要は薄いカードです。
PSA10を狙う人|2026年8月時点で鑑定代の元は取れるのか
ここは電卓を叩く前に、まず前提が変わったことを知っておいてください。PSA Japanは低額カード向けの「バリュー」系プランの新規受付を停止しています(2026年6月から一時停止/2026年8月20日時点で継続中)。
つまり現在、個人が申し込める最安プランは「レギュラー」の1枚11,980円(税込)です。かつての「バルクで1枚4,000円弱」という選択肢は、いま存在しません。
| サービスレベル | 料金(税込) | 予定納期 | 申告価格 |
|---|---|---|---|
| バリュー系プラン | 新規受付停止中 | ||
| レギュラー(実質の最安) | 11,980円/枚 | 60営業日 | 250,000円以下 |
| エクスプレス | 22,980円/枚 | 25営業日 | 400,000円以下 |
出典:PSA Japan「グレーディング」(2026年8月20日確認)。グレーディング料金とは別に保険料・返送料がかかります。予定納期は申込状況により変動し、料金も変更される場合があるため、提出前に必ず公式でご確認ください。
損益分岐を計算すると、現状ではほぼ赤字になる
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 素体の取得コスト(中心シナリオ) | 1,000〜2,500円 |
| + 鑑定料(レギュラー) | 11,980円 |
| + 保険料・返送料 | 別途(枚数と申告価格の合計で変動) |
| + 売却時の手数料 | フリマアプリなら売価の約10% |
| = 損益分岐となるPSA10の売価 | およそ15,000〜17,000円以上 |
素体と鑑定料と売却手数料だけで約14,400〜16,100円。ここに保険料・返送料が乗るため、実質の分岐点は15,000〜17,000円と見るのが現実的です。本記事の中心シナリオはPSA10で5,000〜12,000円。この分岐点を超えられません。強気シナリオ(13,000〜25,000円)の上半分まで伸びて、ようやく採算が見えてくる水準です。
さらにPSA10が出る保証はありません。フルイラストのキラカードは縁の白かけやセンタリングでグレードが落ちやすく、PSA9になった場合の価格はPSA10を大きく下回るのが一般的です。レギュラーは予定納期60営業日と長く、その間の資金拘束も無視できません。
⚠️ 結論:現状のPSA料金では、このカードを鑑定に出す経済合理性はほぼありません
自分のコレクションとして保存性を高めたい、という目的なら別です。ただし「鑑定に出して利益を狙う」目的であれば、いまは見送りが妥当です。バリュー系プランの受付が再開されるか、PSA10相場が20,000円を明確に超えてから検討してください。
トレカジャパン編集部
逆説的ですが、鑑定コストが上がったことはPSA10相場にとっては上振れ要因でもあります。採算が合わないカードは誰も鑑定に出さなくなるので、PSA10の流通枚数そのものが絞られるからです。低額カードのPSA10が思ったより高値をつける背景には、この構造があります。
売り時を探している人
先例カードの値動きが参考になります。直近30日でフシギダネ SVG 050/049 は-11.8%、ゼニガメ SVG 052/049 は-10.4%。一方でヒトカゲはほぼ横ばいでした(2026年8月20日時点)。ブランド力で劣る2枚のほうが値持ちが弱いという傾向がはっきり出ています。
ガラル3枚は全体が「ヒトカゲ以外」に近い性質なので、3枚とも初動の品薄局面がいちばん高い可能性があります。長期保有より、初動〜1ヶ月の高値圏で回すほうが現実的——それがサルノリの立ち位置です。
この予想が外れるとしたら、どこで外れるか
予想の弱いところも隠さず書いておきます。次の要因が動けば、中心シナリオは簡単に外れます。
| 方向 | 要因 |
|---|---|
| 上振れ | ・剣盾世代のコレクター需要が本格化する(2019年に『ソード・シールド』で入った層が、いま自分の財布でカードを買う年齢に差しかかっている) ・9地方27枚を同じ作風で揃えられるため、コンプリート需要が想定以上に膨らむ ・ガラルはイギリスをモチーフにした地方で、海外コレクターの需要が日本版プロモに向かう ・追加供給の告知がないまま発売を迎え、店頭在庫もほとんど出回らない |
| 下振れ | ・発売前後に追加抽選・再販・受注生産が発表される(8月時点で告知はないが、可能性は残る) ・十分な生産数が確保され、発売後も店頭に在庫が残る ・9種同時発売で需要が分散し、初代セットに買いが集中する ・ガラルには直近の「追い風イベント」が見当たらない(ホウエンにおける拡張パック「ストームエメラルダ」のような需要の掘り起こしが、ガラルには起きていない) |
とくに「発売後に追加供給があるかどうか」が最大の変数です。8月時点で公式の告知はありませんが、今後発表されれば素体価格は弱気シナリオに近づきます。逆に、告知がないまま発売日を迎えるなら初動の高値は続きやすい。ポケモンセンターオンラインと各店舗のお知らせは、発売直前まで追う価値があります。
もうひとつの手がかりが、9月16日発売の拡張パック「30th CELEBRATION」の初動です。ここでガラル関連カードにどれだけ値がつくかを見れば、10月のカードセットの温度感もかなり読めます。
サルノリ プロモのよくある質問
Q: サルノリ プロモ(122/M-P)は単体で買えますか
A: 商品としての単体販売はありません。「30th CELEBRATION カードセット サルノリ・ヒバニー・メッソン」(1,200円・税込)を買うか、発売後にフリマアプリ・カードショップでシングルカードとして買う形になります。
Q: サルノリ・ヒバニー・メッソンのうち、どれが一番高くなりますか
A: ヒバニーが頭ひとつ上、サルノリとメッソンがほぼ横並びで続くと予想します。2020年の公式人気投票「ポケモン・オブ・ザ・イヤー」でガラル上位6体に入った御三家系統はエースバーン(6位・26,892票)だけでした。ただしガラルにはリザードン級の突出した1体がいないため、カントー版で起きたような約2倍の価格差は開きにくいと見ています。
Q: サルノリは3枚のなかで一番安くなりますか
A: 最安になる可能性はありますが、大差はつかないと見ています。同投票の総合結果から御三家だけを抜き出すと、上位10体のうち4体がくさ系統(フシギダネ・モクロー・ジュナイパー・ジュカイン)でした。くさ御三家のたねポケモンは人気投票で健闘する傾向があり、進化形が同梱されないプロモ1枚勝負では、この「たね単体のかわいさ」が効きやすい点も考慮が必要です。
Q: 30th CELEBRATION カードセットの抽選はいつから応募できますか
A: ポケモンセンターオンラインは2026年8月28日(金)12:00〜8月31日(月)16:59です。全9種をまとめた「9種セット」(10,800円・税込)としての抽選販売で、結果発表は9月4日(金)15:00以降、注文・支払いは9月8日(火)16:59までです。当選数の大半は本人認証済み枠に用意されています。追加抽選や再販の告知は2026年8月時点でありません。店舗別の最新状況は予約・抽選申込ガイドをご確認ください。
Q: サルノリ プロモをPSA鑑定に出す価値はありますか
A: 2026年8月時点では、利益目的の鑑定はおすすめしません。PSA Japanは低額カード向けの「バリュー」系プランの新規受付を停止しており、申し込める最安は「レギュラー」の1枚11,980円(税込)です。素体取得費・保険料・返送料・売却手数料まで含めると、損益分岐はPSA10の売価でおよそ15,000〜17,000円。本記事の中心シナリオ(PSA10で5,000〜12,000円)では採算が合いません。保存目的なら別ですが、利益狙いならバリュー系の受付再開かPSA10相場の上昇を待つのが妥当です。
Q: 定価1,200円のセットは買いですか
A: 定価で買えるなら十分に妥当です。中身の拡張パック2個だけで720円相当。残る480円でフルイラストのキラプロモ3枚とカードスタンドが付く計算になり、プロモ1枚あたりの実質負担は160円未満です。問題は定価で買えるかどうかの一点に尽きます。
Q: 発売後の実際の相場はどこで確認できますか
A: トレカジャパンの相場ページで確認できます。複数サイトの実取引データから素体・PSA10それぞれの相場を毎日更新しています。拡張パック側の当たりカードは30th CELEBRATION 相場・当たりカードページ(M6a)をご覧ください。
まとめ
サルノリ プロモ 122/M-P 価格予想のポイント
・素体の発売直後は1,000〜2,500円、PSA10は5,000〜12,000円が中心シナリオ
・ガラルの序列はヒバニー > メッソン ≧ サルノリ。ただしリザードン級の1強がいないぶん差は小さい
・くさ御三家のたねは人気投票で健闘する傾向があり、サルノリを最下位と決めつけるのは早い
・定価1,200円のうちプロモ3枚+スタンドの実質価格は480円。定価入手できれば損はしにくい
・最大の変数は発売後の追加供給。8月時点で追加抽選・再販の公式告知はなく、発表されれば素体は1,000円を割る可能性
・ガラル固有の注意点として、ホウエンの「ストームエメラルダ」のような直近の需要喚起イベントがない
・PSA鑑定はいまは非推奨。バリュー系プランが受付停止中で最安は1枚11,980円、損益分岐は約15,000〜17,000円
📝 ポケカを高く売るなら、まず相場を知ることから。
トレカジャパンは、snkrdunk・mercariなど複数サイトのリアルタイム相場を一括比較できます。30th CELEBRATION カードセットのプロモ相場は、2026年10月16日の発売後に実取引データで毎日更新します。
▼ この予想の根拠にした「御三家フルイラストプロモ」の現在の相場
- ヒトカゲ :フルイラスト(SVG 051/049)|PSA10直近:¥51,300
- フシギダネ :フルイラスト(SVG 050/049)|PSA10直近:¥26,500
- ゼニガメ :フルイラスト(SVG 052/049)|PSA10直近:¥26,000(イラスト:Saboteri)


