ポケモンカード30周年の「30th CELEBRATION カードセット モクロー・ニャビー・アシマリ」が、2026年10月16日(金)に1,200円(税込)で発売されます。このセットに1枚だけ入っているのが、フルイラスト仕様のキラプロモ「アシマリ(121/M-P)」です。

知りたいのは「これ、いくらになるの?」でしょう。発売前なので確定した相場はまだありません。ただ、3年前にほぼ同じ構成の商品があり、そのカードの相場は今も追えます。さらにアローラ御三家には、3匹がそろって同じ商品に入ったプロモが過去に何度も出ているという、ほかの地方にはない材料があります。アシマリは3枚のなかで最も安くなりそうな1枚ですが、どのくらい安いのか、安すぎるのか。本記事は実データでそこを確かめます。

📌 この記事の結論
・素体(未鑑定)の発売直後は900〜2,200円あたりが中心
・PSA10なら4,500〜9,000円あたりが中心
・アローラ3枚の序列は「モクロー ≧ ニャビー > アシマリ」。アシマリは3番手
・3匹そろって出た過去の日本語版プロモでは、アシマリは4例すべてで最安(または同額)。モクロー・ニャビーの半値前後が目安
・その一方で「3分の1以下」まで沈んだ例は1回だけ。27枚のなかで最も手が届きやすい1枚になりそう
・同梱の拡張パック2個だけで二次流通では定価1,200円を上回る
・PSA鑑定は利益目的なら見送り(最安のスタンダードでも1枚9,980円、定価入手分でも損益分岐は約12,500〜13,000円で中央値を大きく上回る)
・ポケセンオンラインは9種セット(10,800円)で2回の抽選を実施済み。追加抽選分の発送は発売日から11月上旬まで続く

🔗 30周年記事のナビ
・商品ラインナップ・定価の全体像は:ポケカ30周年 記念商品まとめ
・店舗別の予約・抽選申込一覧は:ポケカ30周年 予約・抽選申込ガイド
・当選確率・応募手順は:30th CELEBRATION 抽選ガイド
・拡張パックの当たりカード・BOX相場は:30th CELEBRATION 相場・当たりカード(M6a)
・他の8地方の御三家プロモ(全9種27枚)の価格予想は:記事末尾の全9地方一覧から

アシマリ プロモ(121/M-P)はいくらになる?価格予想レンジ

アシマリ プロモ(121/M-P)

生産数が公表されていないので、ひとつの数字に決め打ちはしません。下振れ・中央値・上振れの3シナリオで、前提とセットで出します。発売後に「店頭に残っているか」を見れば、どのシナリオに寄ったか読者自身で判断できるはずです。

項目 予想レンジ(下振れ/中央値/上振れ)
素体・発売直後 下振れ:500〜900円
中央値:900〜2,200円
上振れ:2,500〜5,500円
素体・3ヶ月後 下振れ:300〜600円
中央値:600〜1,400円
上振れ:1,800〜4,000円
PSA10 下振れ:3,000〜4,500円
中央値:4,500〜9,000円
上振れ:10,000〜18,000円
シナリオ 前提
下振れモクロー狙いの開封分と追加抽選分の発送(11月上旬まで)が重なり、アシマリが二次流通で余る
中央値初動は品薄、発送が一巡する数ヶ月後に供給が追いつく。アシマリはモクロー・ニャビーの半値前後で推移
上振れ27枚を同じ作風で揃えるコンプリート需要や海外需要が入り、「最安の1枚」から先に消化される

※トレカジャパン編集部による予想値です。実勢価格を保証するものではありません。発売後は実取引データをもとに随時更新します。

中央値はアローラ3枚のなかで最も低く置きました(モクロー1,500〜3,500円、ニャビー1,200〜3,000円)。一方で、「モクローの3分の1」のような極端な割引はしていません。過去のアローラ御三家プロモで、アシマリがそこまで沈んだのは5例中1例だけだからです。理由はアローラの実測データの章で数字を出して説明します(参考:カントーで最も安いフシギダネ プロモの予想は7,000〜14,000円)。

未開封セット(3枚入りの商品そのもの)はいくらになる?

プロモ単体より先に動くのがセットの価格です。定価1,200円に対して、発売直後は3,500〜6,500円を中心に見ています。理由は2つ。

  • 先行発売された拡張パック「30th CELEBRATION」は、BOXの二次流通相場が定価(7,200円)の3倍超で推移。1パックあたりに割り戻すと約1,200円で、同梱の2パックだけでセット定価を上回る計算になり、セット価格を下から強く支える
  • 公式投票で全890種の16位に入ったモクローが同じセットにいることは、セット単位で買う理由になる看板になる

アシマリだけが欲しい人にとって大事なのは、セット価格の大半はパックとモクロー・ニャビーの値段だということ。アシマリ1枚のためにセットを高値で買うのは、分の悪い買い方になりやすいです。なお、モクロー・ニャビーの記事でも、同じ商品であるアローラセットの予想は3,500〜6,500円にそろえています。

モクロー・ニャビー・アシマリ、アシマリは何番手?

先に答えを言うと、モクロー ≧ ニャビー > アシマリで、アシマリは3番手です。3枚のなかでは、ここだけは判断材料がそろって同じ答えを出しています。

  • 人気投票(たね単体):モクローがアローラ地方2位、ニャビー13位、アシマリ28位
  • 最終進化のブランド:ジュナイパー(地方3位)、ガオガエン(地方6位)、アシレーヌ(地方8位)。系統で見てもアシマリが最下位
  • 3匹そろって出た過去のプロモ(実際の販売価格):日本語版の4例すべてで最安(または同額)

アシマリ狙いの人にとっての実務的な目安は、「モクロー・ニャビーの半値前後」です。3枚のなかで最も安く手に入るのは、買う側にとってはむしろ追い風です。

そもそもアシマリ プロモってどんなカード?

カードのスペックとイラストレーター

カード全面にイラストが広がるフルイラスト仕様のキラプロモです。背景には高い塔のような建物やコイキングを思わせるバルーン、画面を大きく横切る水の流れ、Zリングを思わせる腕輪やZクリスタルを思わせる結晶といったアローラ地方らしいモチーフが描かれ、右側には「3」と「0」がほっぺになった30周年仕様のピカチュウが配置されています。中央のアシマリは水の流れから空へ跳び上がる構図です。

型番121/M-P(PROMO/レギュレーションマークJ)
カード種別たねポケモン/水タイプ/HP70
ワザチャームボイス(水エネルギー2個)/20ダメージ+相手のバトルポケモンをこんらんにする
弱点/抵抗力/にげる雷×2/なし/無色1個
イラストレーターSaboteri(サボテリ)

※ポケモンカードゲーム30周年特別サイトの公式公開カード画像から読み取った情報です。

✍️ 相場を読むうえで見逃せないポイント
イラストはSaboteri(サボテリ)氏。同氏は3年前の先例カードゼニガメ :フルイラスト(SVG 052/049)も手がけた作家で、その1枚はPSA10で2万円台前半で取引されています。作家名で指名買いされる下地があるのは、キャラ人気で不利なアシマリにとって数少ない上振れ材料です。

🔍 3枚は「繋ぎ絵」ではありません(公式画像で確認)
公式サイトが公開している119・120・121の画像を並べて確認したところ、3枚はそれぞれ独立した構図で、1枚ずつに30周年仕様のピカチュウが描かれています。1枚の絵を3分割したタイプではありません。繋ぎ絵なら「3枚揃えたい」需要でアシマリも引っ張られますが、独立した構図なのでアシマリは単体の人気で値段が決まると考えるのが自然です。

ワザは水エネルギー2個で20ダメージ、加えて相手をこんらんにする効果。数値は控えめで、対戦での出番はまず想定されていません。飾って楽しむコレクション寄りのカードという位置づけで、相場は「強さ」ではなく「イラストとキャラ人気」で決まります。

1,200円のセットに1枚。単体では買えません

商品名ポケモンカードゲーム MEGA「30th CELEBRATION カードセット モクロー・ニャビー・アシマリ」
希望小売価格1,200円(税込)
内容物プロモカード(キラ)「モクロー」「ニャビー」「アシマリ」各1枚/拡張パック「30th CELEBRATION」2パック(各6枚・ランダム封入)/紙製カードスタンド(3枚用)1個
発売日2026年10月16日(金)
シリーズ展開全9地方の御三家で全9種(101/M-P〜127/M-P)。アローラは119〜121/M-P

出典:ポケモンカードゲーム30周年特別サイト「30th CELEBRATION カードセット」

ここで押さえておきたいのが、アシマリだけを狙って買う経路が存在しないことです。セットを買った人は、モクロー・ニャビー・アシマリを必ず1枚ずつ同時に手にします。

つまり3枚はまったく同じ枚数だけ市場に出る。それでも値段に差がつくのは、需要側が偏っているからです。この「同数供給・需要不均衡」という条件が、次の章で見る先例とそっくり同じなんです。

3年前に「ほぼ同じ商品」があった|先例カードの今の値段

2023年11月10日発売のスペシャルデッキセットex「フシギバナ・リザードン・カメックス」(5,500円・税込/公式商品ページ)。この商品にもフシギダネ/ヒトカゲ/ゼニガメのフルイラストカードが1枚ずつ入っていました。同数供給・需要不均衡という条件が今回とぴったり重なるので、価格差がどう生まれるかを見る教材としては最適です。

先例3枚の今の相場を並べてみる(PSA10)

カード 直近の取引額
直近7日の平均
販売中の最安値
出品数
ヒトカゲ :フルイラスト(SVG 051/049) ¥28,499
約¥28,425
¥28,500
48件
ゼニガメ :フルイラスト(SVG 052/049) ¥22,700
約¥22,700
¥22,300
26件
フシギダネ :フルイラスト(SVG 050/049) ¥18,400
約¥16,095
¥18,499
32件

※PSA10グレードの数値。出典:トレカジャパン各カードページ。フシギダネの7日平均には1万円を切る単発の安値取引が含まれており、直近の取引は1.8万円台が中心です。相場は日々変動します。

直近の取引額で比べると、ヒトカゲはフシギダネの約1.5倍、ゼニガメは約1.2倍。同じ枚数しか市場にないのに、ヒトカゲが頭ひとつ抜けています。なお直近1ヶ月は3枚そろって値を下げており(ヒトカゲ−43.0%、フシギダネ−32.0%)、御三家フルイラスト全体が調整局面にあります。

この先例カードを軸にした初代御三家プロモの価格予想は、フシギダネ(101/M-P)・ヒトカゲ(102/M-P)・ゼニガメ(103/M-P)の各記事で個別に解説しています。

カントーで値段を決めたのは「たね自身の人気」ではなく最終進化形

2016年の大規模人気投票「ポケモン総選挙720」で、初代御三家のたねポケモンの順位はフシギダネ89位・ゼニガメ114位・ヒトカゲ125位でした。ヒトカゲは3匹のなかで最下位なのに、実勢価格はヒトカゲが最も高い。説明できるのは最終進化形の順位のほうで、リザードン9位/カメックス75位/フシギバナ138位という序列が、そのまま価格の序列と一致します。

アシマリにとって、この物差しは有利に働きません。アローラではたね単体でも最終進化形でも、アシマリ系統が3番手だからです。ただし「3番手」がどのくらい安いのかは、投票の差だけではわかりません。アローラには過去のプロモという答え合わせの材料があるので、次の章で確かめます。

ただし「5,500円と1,200円」の差は無視できない

比較項目 スペシャルデッキセットex(2023) 30th CELEBRATION カードセット(2026)
希望小売価格5,500円(税込)1,200円(税込)
同時展開の種類数1種9種
買いやすさ単価が重く手が出しにくい気軽に買える価格帯
御三家プロモ3枚(フルイラスト)3枚(フルイラスト・キラ)

定価が4分の1以下ということは、同じ売上を狙うなら生産数は多くなるのが自然です。「推しの地方だけ買う」という買い方も想定された商品設計ですし、1セットあたりの流通枚数は先例より増える可能性が高い。

だから先例カードの現在価格(PSA10で1.8〜2.8万円前後)は、そのままの水準ではなく「上限側の目安」として扱うのが妥当です。中央値シナリオでPSA10を4,500〜9,000円に置いたのは、この供給差と、初代とアローラの需要差、そしてアローラ内での3番手という位置を割り引いた結果です。

アローラ御三家の実測データ|人気投票と過去のプロモ

① 人気投票ではアシマリは地方28位。系統でも3番手

アローラのポケモンは第7世代なので、2016年の「ポケモン総選挙720」の対象外です。そこで本記事では、2020年に実施された公式投票企画「ポケモン・オブ・ザ・イヤー」(『ソード・シールド』までの890種が対象)を使います。

アローラ地方順位 ポケモン 総合順位・得票数
1位ミミッキュ(御三家以外)—
2位モクロー総合16位
52,367票
3位ジュナイパー(モクローの最終進化)総合22位
44,011票
6位ガオガエン(ニャビーの最終進化)29,925票
8位アシレーヌ(アシマリの最終進化)—
13位ニャビー—
28位アシマリ—

出典:ファミ通.com「投票企画“ポケモン・オブ・ザ・イヤー”1位〜30位のポケモンをチェック」(総合順位・得票数)、アニメ!アニメ!「『ポケモン・オブ・ザ・イヤー』各地方ごとのランキングも公開!」ほか、同投票の地方別公開順位。「—」は公表値を確認できなかった項目です。

たね単体ではモクローが総合16位(ピカチュウ19位より上)という異例の人気で、アシマリは地方28位。最終進化形でもアシレーヌ(8位)はジュナイパー(3位)、ガオガエン(6位)の下です。投票の物差しでは、どこから見てもアシマリが3番手です。

② 過去のプロモではアシマリが一貫して最安。ただし「半値前後」が大半

ここからが答え合わせです。アローラ御三家は、サン&ムーン期に3匹が同じ商品・同じ条件でプロモ化された例がいくつもあります。同数供給という点では、今回のカードセットと同じ構造です。

収録商品(型番) モクロー ニャビー
アシマリ
サン&ムーン 発売記念4枚セット(SM0 001〜003/004)1,480円1,480円
1,480円
読売KODOMO新聞 付録(049〜051/SM-P)2,180円2,480円
980円
ポケモンカードフェスタ2017(062〜064/SM-P)3,480円2,780円
1,780円
ウルトラサン・ウルトラムーン コンビニ配布(169・172・175/SM-P)7,480円1,580円
780円
中国語版 30th AR仕様(019〜021/30th-P)PSA105,480円5,980円
5,980円

※カードラッシュの販売価格(素体は状態A、中国語版はPSA10)。売り切れ中の商品を含み、実際の成約価格とは異なる場合があります。相場は日々変動します。

読み取れることは3つあります。

  • 日本語版の4例すべてでアシマリが最安(または同額)。3番手という序列は実勢価格でも崩れていない
  • 差の大きさは「モクロー・ニャビーの半値前後」が中心。読売KODOMO新聞版は980円(モクロー2,180円)、フェスタ2017版は1,780円(モクロー3,480円)
  • モクローの約1割(780円対7,480円)まで開いたのはコンビニ配布版の1例だけ。発売記念4枚セットでは3匹とも同額、30周年を記念した中国語版のAR仕様プロモではPSA10でアシマリがモクローを上回っている

つまり、投票で見る「28位と2位」ほどの差は、カード価格には表れていません。アシマリは「3枚で一番安い」けれど「極端に安いわけではない」——これが実データの答えです。なお、アシマリはモクロー・ニャビーと違ってAR(アートレア)が出ておらず、比べられる直近のカードはこの5例になります。

⚠️ アシマリにとってのリスクは「コンビニ配布版パターン」
コンビニ配布版では、モクロー7,480円に対してアシマリは780円でした。配布条件や流通量の差もあるので単純比較はできませんが、モクローに需要が集中したとき、アシマリは最も取り残されやすい、という実例です。発売直後にモクローだけが大きく値を上げ、アシマリとの差が3倍を超えて開くようなら、このパターンに入ったと考えてください。その場合、アシマリは下振れシナリオ寄りになりますが、買う側にとっては最安で拾えるタイミングでもあります。

③ アシマリに残る追い風

不利な材料が多いアシマリですが、下値を支える要素もあります。

  • イラストレーターのSaboteri(サボテリ)氏が、先例カードのゼニガメ フルイラストと同じ作家であること。作家買いの層が一定数いる
  • アローラ地方そのもののキャラクター需要が続いていること。2025年5月にはポケモンセンターオンラインで「Pokémon fit」のアローラ地方全116種が発売されている(出典:インサイド「ポケセンオンラインで『Pokémon fit』最新作が本日5月8日発売!」)
  • 27枚(9地方×3枚)を同じ作風で揃えるコンプリート需要。この層にとっては人気の高低より「揃うこと」が重要で、安い1枚ほど確実に消化される

そして忘れてはいけないのが、安いこと自体は買う側のメリットだということ。27枚のなかで最も手が届きやすい1枚になるなら、それは狙い目でもあります。

同じ3枚を別の立場から見た記事もあります。モクロー(119/M-P)は「投票で断トツでも価格差は小さい1番手」という視点を、ニャビー(120/M-P)は「モクローとの差が小さい2番手」という見方を軸に解説しています。

1,200円の中身を分解すると、プロモ1枚は160円だった

もうひとつの物差しが、商品構成からの逆算です。拡張パック「30th CELEBRATION」は1パック360円(税込)。カードセットにはこれが2パック入っています。まずは定価ベースで引き算してみましょう。

内訳 金額
セット希望小売価格1,200円
− 拡張パック2パック(360円×2)−720円
= プロモ3枚+カードスタンドの実質価格480円
プロモ1枚あたり(スタンド分を無視した最大値)約160円

定価で買えれば、プロモ1枚の実質負担は160円未満。さらに市場価格で見ると、拡張パック「30th CELEBRATION」はBOXの二次流通相場が定価の3倍を超えており、1パックあたり約1,200円。同梱の2パックだけで約2,400円の価値があり、定価1,200円を上回ります。定価購入者にとってプロモ3枚は、実質“負担ゼロ以下”で手に入る計算です。裏を返せば、「セットを定価で買えるかどうか」が損得のほぼすべてという商品です。

セットで買うのとシングルで買うの、どっちが得?

アシマリ1枚だけが欲しい場合、判断はシンプルに整理できます。

  • セットを二次流通で買う:支払額から、拡張パック2個の市場価値とモクロー・ニャビーの売却見込みを引いた額が、実質のアシマリ取得コスト
  • シングルで買う:表示価格がそのまま取得コスト。手間はないが、初動は高値づかみになりやすい

ℹ️ 目安の作り方
中央値シナリオ(モクロー2,200円・ニャビー1,800円・アシマリ1,200円)が当たった場合、プロモ3枚だけで5,200円相当。ここに拡張パック2個(市場価格で約2,400円)が乗るので、セット全体の中身は約7,600円相当です。セットの二次流通価格が8,000円を超えてきたら、アシマリ単体をシングルで買うほうが割安と判断できます。
ただし、この計算はモクロー・ニャビー・拡張パックを売り切れる人にしか当てはまりません。アシマリはセットの中身の1割台しか占めないので、売る手間をかけない前提なら、アシマリだけをシングルで買うほうがほぼ常に安上がりです。

どれくらい出回る?ポケセンの抽選は2回実施済み

生産数は公式に発表されていません。わかっているのは販売方式のほうです。ポケモンセンターオンラインでは全9種をまとめた「9種セット」(10,800円・税込)として抽選販売が行われ、8月末の1回目に続き、9月に追加抽選が実施されました。追加抽選の日程は次のとおりです。

抽選応募受付期間9月11日(金)16:00〜9月16日(水)16:59(受付終了)
抽選結果発表日9月30日(水)15:00以降
注文期間9月30日(水)15:00〜10月6日(火)16:59
お届け時期10月16日(金)〜11月9日(月)発送予定/送料無料
応募枠プレイヤーズクラブ本人認証済み枠/本人未認証枠の2種(どちらか一方に応募。当選数の大半は認証済み枠)

出典:ポケモンセンターオンライン「ポケモンカードゲーム30周年記念商品の追加抽選販売について」、同「30th CELEBRATION カードセット (9種セット)」商品ページ

🔑 相場を読むうえで最重要のポイント
追加抽選分の発送は発売日の10月16日から11月9日までの約3週間に分かれています。つまり発売日に市場へ出る枚数がピークではなく、発売後もしばらく供給が積み上がっていくということ。発売直後の高値が、11月にかけて落ち着いていく展開を想定しておくのが自然です。

⚠️ ポケセンオンラインは「9種まとめ買い」です
アローラ1種だけを狙って応募することはできませんでした。アシマリだけが目的なら、他店舗の単品販売や発売後のシングル購入を狙う判断になります。応募条件や本人認証の詳細は抽選ガイド、店舗別の一覧は予約・抽選申込ガイドをどうぞ。

抽選販売が2回も行われたということは、メーカー側が需要超過を見込んでいる証拠でもあります。一方で、全9種を同時発売する1,200円の商品を極端な少量生産にする理由は乏しく、発送も11月上旬まで続く。この2点から、本記事は「初動は品薄・数ヶ月で緩和」を中央値シナリオに置いています。

買うべき?売るべき?タイプ別に考える

飾りたいだけの人

迷う理由はほぼありません。1,200円でカードスタンドまで付いて、3枚並べて飾れる設計です。店頭の予約・抽選で定価入手を狙うのが最善。外れても、中央値シナリオどおりなら追加抽選分の発送が一巡する11月以降に価格は落ち着きます。とくにアシマリは、モクロー狙いの開封で売りに出やすい1枚なので、発売直後の高値圏で慌てて買う必要はいちばん薄いカードです。

PSA10を狙う人|いまの料金で鑑定代の元は取れるのか

ここは電卓を叩く前に、まず前提が変わったことを知っておいてください。PSA Japanは低額カード向けの「バリュー」系プランを2026年5〜6月に受付停止し、再開は告知されていません。そのうえで2026年9月にサービスレベルを改定し、「スタンダード」を新設しました。

つまり現在、個人が申し込める最安プランは「スタンダード」の1枚9,980円(税込)です。料金は下がったものの、納期は100営業日と長くなっています。

サービスレベル 料金(税込)
予定納期
申告価格
バリュー系受付停止中
スタンダード(最安)9,980円/枚
100営業日(約20週間)
150,000円以下
プライオリティ11,980円/枚
80営業日(約16週間)
250,000円以下
エクスプレス29,980円/枚
25営業日(約5週間)
400,000円以下

出典:PSA Japan「グレーディング」。予定納期は「荷物到着のお知らせ」メール送信後からのカウントです。グレーディング料金とは別に保険料・返送料がかかります。料金は変更される場合があるため、提出前に必ず公式でご確認ください。

損益分岐は「どう入手したか」で分かれる

入手方法
素体の取得コスト
損益分岐となるPSA10の売価
セットを定価で入手
実質160円前後
およそ12,500〜13,000円
発売直後にシングル購入
900〜2,200円
およそ13,000〜15,000円

※鑑定料9,980円(スタンダード)+保険料・返送料(1,000〜1,500円程度を想定)+フリマアプリの売却手数料(売価の約10%)で試算。

本記事の中央値シナリオはPSA10で4,500〜9,000円。定価入手分でも、分岐点は中央値の上端を3,500円以上うわ回ります。上振れシナリオ(10,000〜18,000円)の中ほどまで進んで、ようやく採算が見えてくる水準です。

⚠️ 現実を見るなら、30周年の中国語版プロモが参考になります
30周年を記念した中国語版のAR仕様プロモ(021/30th-P)は、アシマリのPSA10が5,980円で販売されています。鑑定料9,980円だけでPSA10の売価を上回る水準です。日本語版プロモと同列には扱えませんが、「アシマリのPSA10は鑑定料を回収できる値段帯にいない」実例として頭に入れておく価値があります。

さらにPSA10が出る保証はありません。フルイラストのキラカードは縁の白かけやセンタリングでグレードが落ちやすく、PSA9になった場合の価格はPSA10を大きく下回るのが一般的です。スタンダードは納期が約20週間と長く、その間に相場が動いても手を出せません。

結論としては、利益目的の鑑定は見送りが妥当です。アシマリは9地方27枚のなかでも鑑定に最も向かない部類で、同じ鑑定料をかけるなら、同梱のモクローやニャビーに回すほうが理にかなっています。保存目的で出すなら、発売後のPSA10相場が13,000円を明確に超えるのを確認してからで十分間に合います。

トレカジャパン編集部
逆説的ですが、鑑定コストが高止まりしていることはPSA10相場にとっては上振れ要因でもあります。採算が合わないカードは誰も鑑定に出さなくなるので、PSA10の流通枚数そのものが絞られるからです。低額カードのPSA10が思ったより高値をつける背景には、この構造があります。

売り時を探している人

先例カードの値動きが参考になります。カントー御三家のフルイラストPSA10は、直近30日でヒトカゲが−43.0%、フシギダネが−32.0%と、3枚そろって大きく下げました。御三家カード全体が調整局面にあるなかで、3番手のカードに長期保有で値上がりを期待するのは分が悪いと言わざるをえません。

アシマリは、モクロー狙いの開封分が売りに出やすく、追加抽選分の発送も11月上旬まで続きます。売却を考えているなら初動〜11月前に動くのが基本方針です。セットで入手した場合は、アシマリはコンプリート目的の買い手に早めに譲り、モクローとニャビーの相場を見ながら残りを判断する——という順番が現実的です。

この予想が外れるとしたら、どこで外れるか

予想の弱いところも隠さず書いておきます。次の要因が動けば、中央値シナリオは簡単に外れます。

方向 要因
上振れ ・27枚を同じ作風で揃えるコンプリート需要が想定以上に膨らみ、最安の1枚から先に消化される
・発売記念4枚セットや中国語版のように、3枚が横並びの値付けになる
・海外コレクターの需要が日本版プロモに向かう
・アローラ版だけ初動で売り切れ、店頭在庫がほとんど残らない
下振れ ・コンビニ配布版のように需要がモクローに集中し、アシマリが大きく取り残される
・モクロー狙いの開封が進み、アシマリが二次流通に集中して出る
・ポケセンの追加抽選分の発送が11月9日まで続き、発売後も供給が上積みされる
・9種同時発売で需要が分散し、初代セットに買いが集中する
・先例のカントー御三家フルイラストが直近1ヶ月で1〜4割下落しており、御三家カード全体の相場が冷えたまま発売を迎える

とくに注意したいのが下振れ側の2行目です。モクロー目当てでセットを買った人は、アシマリを売りに出します。同数供給・需要不均衡の商品では、人気トップを狙った購入が増えるほど、下位の1枚の売り圧力が強まる構造になっています。

もうひとつ、本記事の弱点として、人気投票のデータは2020年のものです。人気は動きますし、投票の順位は「好きなポケモン」を測るもので「そのカードにいくら払うか」を測ったものではありません。だからこそ本記事は、投票よりも過去のプロモの実勢価格を重く見ています。発売直後のモクローとアシマリの価格差を見れば、どのパターンに入ったかは早い段階で判断できます。

30th CELEBRATION 御三家プロモ 全9地方27枚の価格予想一覧

「30th CELEBRATION カードセット」は全9地方の御三家で全9種、プロモカードは合計27枚です。地方ごとに価格の付き方はかなり違うので、気になるカードの予想レンジは各記事でご確認ください。

上からカントー・ジョウト・ホウエン・シンオウ・イッシュ・カロス・アローラ・ガラル・パルデアの順です。

※各記事は順次公開・更新しています。9種の商品ラインナップ全体はポケカ30周年 記念商品まとめをご覧ください。

アシマリ プロモのよくある質問

Q: アシマリ プロモ(121/M-P)は単体で買えますか

A: 商品としての単体販売はありません。「30th CELEBRATION カードセット モクロー・ニャビー・アシマリ」(1,200円・税込)を買うか、発売後にフリマアプリ・カードショップでシングルカードとして買う形になります。

Q: モクロー・ニャビー・アシマリのうち、どれが一番高くなりますか

A: モクローが1番手、ニャビーが2番手、アシマリが3番手と予想します。2020年の公式投票「ポケモン・オブ・ザ・イヤー」ではモクローがアローラ地方2位、ニャビーは13位、アシマリは28位でした。3匹がそろって出た過去の日本語版プロモでも、アシマリは4例すべてで最安(または同額)です。ただし差の大きさは「モクロー・ニャビーの半値前後」が中心で、極端に開いたのは5例中コンビニ配布版の1例だけでした。

Q: アシマリだけが欲しい場合、セットとシングルどちらが得ですか

A: モクロー・ニャビーを売る手間をかけないなら、シングル買いが有利です。アシマリはセットの中身の価値の1割台しか占めないため、セットを二次流通で買うと割高になりやすい1枚です。目安として、セットの二次流通価格が8,000円を超えたらシングル買いのほうが割安です。定価1,200円でセットを買えるなら話は別で、その場合はプロモ1枚あたりの実質負担が160円未満になります。

Q: 30th CELEBRATION カードセットはポケモンセンターオンラインで買えますか

A: 全9種をまとめた「9種セット」(10,800円・税込)の抽選販売のみで、1回目・追加抽選ともに応募受付は終了しています。追加抽選の当選発表は9月30日(水)15:00以降、注文期間は10月6日(火)16:59まで、発送は10月16日(金)〜11月9日(月)の予定です。アローラセットだけを狙うなら、店舗の予約・抽選か発売後のシングル購入になります。店舗別の状況は予約・抽選申込ガイドをご確認ください。

Q: アシマリ プロモをPSA鑑定に出す価値はありますか

A: 利益目的の鑑定はおすすめしません。PSA Japanは低額カード向けの「バリュー」系プランを受付停止しており、申し込める最安は「スタンダード」の1枚9,980円(税込・予定納期100営業日)です。保険料・返送料・売却手数料まで含めた損益分岐は、セットを定価で入手した場合でPSA10の売価およそ12,500〜13,000円、発売直後にシングル購入した素体では13,000〜15,000円。本記事の中央値シナリオ(PSA10で4,500〜9,000円)を大きく上回ります。同じ鑑定料をかけるなら、同梱のモクローやニャビーに回すほうが理にかなっています。

Q: 定価1,200円のセットは買いですか

A: 定価で買えるなら十分に妥当です。中身の拡張パック2個は定価ベースで720円相当、二次流通の市場価格では約2,400円相当で、それだけでセット定価を上回ります。フルイラストのキラプロモ3枚とカードスタンドは、実質“負担ゼロ以下”で手に入る計算です。

Q: 発売後の実際の相場はどこで確認できますか

A: トレカジャパンの相場ページで確認できます。複数サイトの実取引データから素体・PSA10それぞれの相場を毎日更新しています。アシマリの他カードとの比較はアシマリのPSA10一覧、拡張パック側の当たりカードは30th CELEBRATION 相場・当たりカードページ(M6a)をご覧ください。

まとめ

アシマリ プロモ 121/M-P 価格予想のポイント
・素体の発売直後は900〜2,200円、PSA10は4,500〜9,000円が中央値シナリオ
・アローラの序列は「モクロー ≧ ニャビー > アシマリ」。投票・最終進化・過去プロモのすべてでアシマリが3番手
・過去の日本語版プロモでは4例すべてで最安(または同額)。ただし差は「モクロー・ニャビーの半値前後」が中心
・リスクはコンビニ配布版のように需要がモクローに集中するパターン。買う側には最安で拾える好機にもなる
・アシマリだけが目的ならシングル買いが有利。セットの二次流通価格が8,000円を超えたらなおさら
・同梱の拡張パック2個は市場価格で約2,400円。定価1,200円で入手できれば損はしにくい
・PSA鑑定は見送り。定価入手分でも損益分岐は約12,500〜13,000円で、中央値の上端を大きく上回る
・売るなら初動〜11月前。長期保有で報われる見込みは薄い

📝 ポケカを高く売るなら、まず相場を知ることから。

トレカジャパンは、snkrdunk・mercariなど複数サイトのリアルタイム相場を一括比較できます。30th CELEBRATION カードセットのプロモ相場は、2026年10月16日の発売後に実取引データで毎日更新します。

▼ この予想の根拠にした御三家フルイラストの現在の相場(PSA10)