ポケモンカード30周年の「30th CELEBRATION カードセット ハリマロン・フォッコ・ケロマツ」が、2026年10月16日(金)に1,200円(税込)で発売されます。このセットに1枚だけ入っているのが、フルイラスト仕様のキラプロモ「フォッコ(117/M-P)」です。

知りたいのは「これ、いくらになるの?」でしょう。発売前なので確定した相場はまだありません。ただ、3年前にほぼ同じ構成の商品があり、そのカードの相場は今も追えます。本記事はその実取引データと、定価1,200円の中身を分解した計算、さらにカロス御三家の「ねじれた人気構造」から価格レンジを予想します。

📌 この記事の結論
・素体(未鑑定)の発売直後は1,200〜3,000円あたりが中心
・PSA10なら5,500〜11,000円あたりが中心
・カロス3枚は固定の序列がない横並び。物差しによって1位が入れ替わる
・フォッコは「たね単体の人気」ならカロス最上位(総選挙58位)。御三家のたね18匹でも3番目
・一方で進化先のマフォクシーは128位、ケロマツの進化先ゲッコウガは全720種の1位——この「ねじれ」がカロスの特徴
・同じ弾のAR3枚は、素体が3枚とも同額。ゲッコウガのブランドはケロマツのカード価格にほとんど乗っていない
・PSA鑑定は利益目的なら見送りが妥当(最安のスタンダードでも1枚9,980円、損益分岐は約13,500〜16,000円)
・ポケセンオンラインは9種セット(10,800円)で2回の抽選を実施済み。追加抽選分の発送は発売日から11月上旬まで続く

🔗 30周年記事のナビ
・商品ラインナップ・定価の全体像は:ポケカ30周年 記念商品まとめ
・店舗別の予約・抽選申込一覧は:ポケカ30周年 予約・抽選申込ガイド
・当選確率・応募手順は:30th CELEBRATION 抽選ガイド
・拡張パックの当たりカード・BOX相場は:30th CELEBRATION 相場・当たりカード(M6a)
・他の8地方の御三家プロモ(全9種27枚)の価格予想は:記事末尾の全9地方一覧から

フォッコ プロモ(117/M-P)はいくらになる?価格予想レンジ

フォッコ プロモ(117/M-P)

生産数が公表されていないので、ひとつの数字に決め打ちはしません。下振れ・中央値・上振れの3シナリオで、前提とセットで出します。発売後に「店頭に残っているか」を見れば、どのシナリオに寄ったか読者自身で判断できるはずです。

項目 予想レンジ(下振れ/中央値/上振れ)
素体・発売直後 下振れ:600〜1,200円
中央値:1,200〜3,000円
上振れ:3,500〜7,000円
素体・3ヶ月後 下振れ:400〜800円
中央値:800〜1,800円
上振れ:2,500〜5,000円
PSA10 下振れ:3,500〜5,500円
中央値:5,500〜11,000円
上振れ:12,000〜22,000円
シナリオ 前提
下振れ店頭在庫が残り、追加抽選分の発送(11月上旬まで)で供給がだぶつく
中央値初動は品薄、発送が一巡する数ヶ月後に供給が追いつく
上振れカロス人気でセット自体が争奪戦になり、たね人気の高いフォッコに指名買いが集まる。海外需要も流入

※トレカジャパン編集部による予想値です。実勢価格を保証するものではありません。発売後は実取引データをもとに随時更新します。

初代御三家(フシギダネ・ヒトカゲ・ゼニガメ)版よりやや低めのレンジに置いています。9種のなかで需要が最も集中するのは初代セットで、カロスはその次のグループという見立てです(カントーで最も安いフシギダネ プロモの予想は7,000〜14,000円)。ただしカロスには他地方にない追い風もあります——このあと数字で見ていきます。

未開封セット(3枚入りの商品そのもの)はいくらになる?

プロモ単体より先に動くのがセットの価格です。定価1,200円に対して、発売直後は3,500〜6,500円を中心に見ています。理由は3つ。

  • 先行発売された拡張パック「30th CELEBRATION」は、BOXの二次流通相場が定価(7,200円)の3倍超で推移。1パックあたりに割り戻すと約1,200円で、同梱の2パックだけでセット定価を上回る計算になり、セット価格を下から強く支える
  • カロスには「ポケモン総選挙720」で全720種中1位に輝いたゲッコウガの進化前・ケロマツが入っており、セット単位で買う理由になる看板がいる
  • 2025年10月の『Pokémon LEGENDS Z-A』、2026年3月の拡張パック「ニンジャスピナー」と、カロス地方は2年続けて話題の中心にいた

ハリマロン・フォッコ・ケロマツ、フォッコは何番手?

先に答えを言うと、固定の序列はなく、3枚はほぼ横並びと見ています。フォッコはその一角です。

面白いのは、判断材料ごとに1位が入れ替わることです。

  • 人気投票(たね単体):フォッコ58位・ケロマツ73位・ハリマロン97位。1位はフォッコ
  • 最終進化のブランド:ゲッコウガが全720種の1位。1位はケロマツ
  • 同じ弾・同じレアリティのAR(実際の取引価格):素体は3枚とも同額、PSA10はハリマロンが最高値でフォッコが2番目

フォッコ狙いの人にとって実務的に重要なのは、「ケロマツやハリマロンと大差なし」を最初の目安に置くことです。根拠は先例カードの章とカロス御三家の章で数字を出して説明します。

そもそもフォッコ プロモってどんなカード?

カードのスペックとイラストレーター

カード全面にイラストが広がるフルイラスト仕様のキラプロモです。背景にはカロス地方の中心都市を思わせる風景——尖塔のあるタワー、石造りの街並み、帽子やトレンチコート、カフェのスイーツ——が敷き詰められ、右側には「3」と「0」がほっぺになった30周年仕様のピカチュウが配置されています。中央のフォッコは口を開けて元気に跳ねる構図です。

型番117/M-P(PROMO/レギュレーションマークJ)
カード種別たねポケモン/炎タイプ/HP70
ワザひっかく(炎エネルギー1個+無色エネルギー1個)/30ダメージ
弱点/抵抗力/にげる水×2/なし/無色1個
イラストレーターSaboteri(サボテリ)

※ポケモンカードゲーム30周年特別サイトの公式公開カード画像から読み取った情報です。

✍️ 相場を読むうえで見逃せないポイント
公式公開画像を確認したところ、ハリマロン(116/M-P)・フォッコ(117/M-P)・ケロマツ(118/M-P)の3枚とも Saboteri 氏が担当しています。同じ作家・同じ仕様・同じ商品に同数封入なので、3枚の価格差はイラストの当たり外れではなく、ほぼ純粋にポケモン人気の差として出ます。
同氏は3年前の先例カードゼニガメ :フルイラスト(SVG 052/049)も手がけた作家で、その1枚はPSA10で2万円台前半で取引されています。作家名で指名買いされる下地があるのは、地味に効いてくる要素です。

にげるコストが1と軽く、ワザも2エネで30ダメージ。対戦で使うカードというより、飾って楽しむコレクション寄りのカードという位置づけです。相場も「強さ」ではなく「イラストとキャラ人気」で決まります。なお3枚は作風こそ共通していますが、並べて1枚の絵になる構成ではなく、それぞれ独立した構図です。

1,200円のセットに1枚。単体では買えません

商品名ポケモンカードゲーム MEGA「30th CELEBRATION カードセット ハリマロン・フォッコ・ケロマツ」
希望小売価格1,200円(税込)
内容物プロモカード(キラ)「ハリマロン」「フォッコ」「ケロマツ」各1枚/拡張パック「30th CELEBRATION」2パック(各6枚・ランダム封入)/紙製カードスタンド(3枚用)1個
発売日2026年10月16日(金)
シリーズ展開全9地方の御三家で全9種(101/M-P〜127/M-P)。カロスは116〜118/M-P

出典:ポケモンカードゲーム30周年特別サイト「30th CELEBRATION カードセット」

ここで押さえておきたいのが、フォッコだけを狙って買う経路が存在しないことです。セットを買った人は、ハリマロン・フォッコ・ケロマツを必ず1枚ずつ同時に手にします。

つまり3枚はまったく同じ枚数だけ市場に出る。それでも値段に差がつくのは、需要側が偏っているからです。この「同数供給・需要不均衡」という条件が、次の章で見る先例とそっくり同じなんです。

3年前に「ほぼ同じ商品」があった|先例カードの今の値段

2023年11月10日発売のスペシャルデッキセットex「フシギバナ・リザードン・カメックス」(5,500円・税込/公式商品ページ)。この商品にもフシギダネ/ヒトカゲ/ゼニガメのフルイラストカードが1枚ずつ入っていました。同数供給・需要不均衡という条件が今回とぴったり重なるので、価格差がどう生まれるかを見る教材としては最適です。

先例3枚の今の相場を並べてみる(PSA10)

カード 直近の取引額
直近7日の平均
販売中の最安値
出品数
ヒトカゲ :フルイラスト(SVG 051/049) ¥28,499
約¥28,425
¥28,500
48件
ゼニガメ :フルイラスト(SVG 052/049) ¥22,700
約¥22,700
¥22,300
26件
フシギダネ :フルイラスト(SVG 050/049) ¥18,400
約¥16,095
¥18,499
32件

※PSA10グレードの数値。出典:トレカジャパン各カードページ。フシギダネの7日平均には1万円を切る単発の安値取引が含まれており、直近の取引は1.8万円台が中心です。相場は日々変動します。

直近の取引額で比べると、ヒトカゲはフシギダネの約1.5倍、ゼニガメは約1.2倍。同じ枚数しか市場にないのに、ヒトカゲが頭ひとつ抜けています。なお直近1ヶ月は3枚そろって値を下げており(ヒトカゲ−43.0%、フシギダネ−32.0%)、御三家フルイラスト全体が調整局面にあります。

カントーで効いたのは「たね自身の人気」ではなく「進化先のブランド」

2016年の「ポケモン総選挙720」でのカントー御三家のたねポケモンの順位は、フシギダネ89位・ゼニガメ114位・ヒトカゲ125位。ヒトカゲは3匹のなかで最下位でした。

にもかかわらず、カードの実勢価格はヒトカゲが最も高い。理由ははっきりしています。ヒトカゲの背後にいるのがリザードン(全720種で9位)だからです。買い手は「ヒトカゲ」を買っているのではなく、「リザードンの原点」を買っている。

では、同じ力学がカロスでも働くのか。ここが本記事のいちばん大事なポイントで、結論から言うと「カロスでは働いていない」というのが実データの答えです。次の章で確認します。

ただし「5,500円と1,200円」の差は無視できない

比較項目 スペシャルデッキセットex(2023) 30th CELEBRATION カードセット(2026)
希望小売価格5,500円(税込)1,200円(税込)
同時展開の種類数1種9種
買いやすさ単価が重く手が出しにくい気軽に買える価格帯
御三家プロモ3枚(フルイラスト)3枚(フルイラスト・キラ)

定価が4分の1以下ということは、同じ売上を狙うなら生産数は多くなるのが自然です。「推しの地方だけ買う」という買い方も想定された商品設計ですし、1セットあたりの流通枚数は先例より増える可能性が高い。

だから先例カードの現在価格(PSA10で1.8〜2.8万円前後)は、そのままの水準ではなく「上限側の目安」として扱うのが妥当です。中央値シナリオでPSA10を5,500〜11,000円に置いたのは、この供給差を割り引いたうえで、カロスと初代の需要差を織り込んだからです。

カロス御三家は「ねじれ」ている|それでも3枚が横並びになる理由

ここからがカロス版の本題です。参考になるのが、2016年に実施された大規模人気投票「ポケモン総選挙720」の結果です。10年前の調査で最新ではありませんが、全720種の順位が公表されている大規模調査として、キャラクターの地力を比べる材料になります。

地方 最終進化形の順位 たねポケモンの順位
カントーリザードン 9位
カメックス 75位
フシギバナ 138位
フシギダネ 89位
ゼニガメ 114位
ヒトカゲ 125位
ホウエンバシャーモ 45位
ジュカイン 61位
ラグラージ 81位
アチャモ 93位
ミズゴロウ 100位
キモリ 215位
カロスゲッコウガ 1位
マフォクシー 128位
ブリガロン 252位
フォッコ 58位
ケロマツ 73位
ハリマロン 97位

出典:2016年「ポケモン総選挙720」全順位(御三家系統を抜粋)。シネマトゥデイ「ポケモン総選挙、全結果発表<1位〜720位結果一覧>」(2016年6月23日付)。

① たね単体ならフォッコがカロス最上位。御三家18匹でも3位

カロスのたね3匹を比べると、フォッコ58位・ケロマツ73位・ハリマロン97位。フォッコが最上位です。

さらに視野を広げると、この58位という数字はかなり強い。総選挙の対象だった第6世代までの御三家たね18匹のなかで、フォッコより上はポッチャマ(40位)とミジュマル(51位)だけ。フォッコは全御三家のたねポケモンで3番目に人気があるという位置づけです。

アニメ『ポケットモンスター XY』でヒロインの相棒として長く描かれたことも、キャラクター人気を押し上げた要因と考えられます。

② ブランドで見ればケロマツ。ゲッコウガは全720種で1位

一方、進化先のブランドを見ると景色は逆です。ケロマツの最終進化形ゲッコウガは、全720種の頂点である1位。リザードンの9位すら上回ります。フォッコの最終進化形マフォクシーは128位、ハリマロンのブリガロンは252位です。

つまりカロス御三家は「たね単体の人気ではフォッコが1位、系統ブランドではケロマツが圧勝」という、ねじれた構造になっています。カントーの理屈をそのまま当てはめれば、ケロマツが抜けるはずです。

③ 実データ:同じパックのAR3枚は「横並び」だった

ここは推測ではなく、実際の値段で確認できます。2026年3月13日発売の拡張パック「ニンジャスピナー」(M4)には、ハリマロン・フォッコ・ケロマツのARが3枚そろって収録されています。同じパック・同じARレアリティ・同時発売という、比較には理想的な条件です。

カード(M4/AR) 素体(ショップ販売価格) PSA10(直近の取引額)
出品数
ハリマロン(084/083)580円¥7,899
6件
フォッコ(085/083)580円¥5,960
9件
ケロマツ(086/083)580円¥4,679
21件

※素体はカードラッシュの販売価格(状態A)、PSA10はトレカジャパン各カードページの取引データ。ハリマロン・フォッコのPSA10は取引が少なく(それぞれ8月上旬の数件のみ)、ケロマツは取引が比較的多く直近30日で−14.9%です。相場は日々変動します。

素体は3枚とも同額。PSA10はハリマロン・フォッコ・ケロマツの順で、ゲッコウガを背負うケロマツがむしろ最も安い結果です。「ケロマツが抜ける」というカントー型の予想は、実データでは成り立っていません。

一方、同じパックの上位レアリティを見ると景色が一変します。メガゲッコウガex SAR(M4 114/083)のPSA10は直近48時間の中央値で¥26,900、出品は190件超。ゲッコウガのブランド力は、ケロマツではなくゲッコウガ本人のカードに向かっているわけです。なおこのSARも直近30日で−26.9%と、足元では下げています。

トレカジャパン編集部
カントーでリザードンの人気がヒトカゲにまで降りてきたのは、リザードンが「原点のヒトカゲごと愛されている」ブランドだからでしょう。ゲッコウガ人気は、少なくともカード市場ではケロマツまで降りてきていません。だからカロスでは、たね人気で最上位のフォッコが、ブランドで劣ることを理由に大きく下に置かれることもない——これがフォッコにとっての実務的な結論です。

同じ3枚を別の立場から見た記事もあります。ケロマツ(118/M-P)はゲッコウガのブランドがどこまで価格に乗るか、ハリマロン(116/M-P)は「地味な3番手ではない」理由を軸に解説しています。

④ カロスは「2年続けて話題の中心にいた」地方

もうひとつの追い風が、カロス地方そのものの露出量です。

2025年10月16日に発売された『Pokémon LEGENDS Z-A』の舞台はカロス地方のミアレシティ。さらにポケモンカード側では、現行シリーズ名がそのまま「MEGA」——メガシンカはカロス(『X・Y』)発祥の要素です。2026年3月には前述の「ニンジャスピナー」でカロスのポケモンが大量に登場しました。

ただし冷静に見るべき点もあります。『Z-A』で選べる最初のパートナーはチコリータ・ポカブ・ワニノコであり、カロス御三家3匹ではありません。地方としてのカロス人気が、そのままハリマロン・フォッコ・ケロマツへの需要になるとは限らない——ここは割り引いて考える必要があります。

1,200円の中身を分解すると、プロモ1枚は160円だった

もうひとつの物差しが、商品構成からの逆算です。拡張パック「30th CELEBRATION」は1パック360円(税込)。カードセットにはこれが2パック入っています。まずは定価ベースで引き算してみましょう。

内訳 金額
セット希望小売価格1,200円
− 拡張パック2パック(360円×2)−720円
= プロモ3枚+カードスタンドの実質価格480円
プロモ1枚あたり(スタンド分を無視した最大値)約160円

定価で買えれば、プロモ1枚の実質負担は160円未満。さらに市場価格で見ると、拡張パック「30th CELEBRATION」はBOXの二次流通相場が定価の3倍を超えており、1パックあたり約1,200円。同梱の2パックだけで約2,400円の価値があり、定価1,200円を上回ります。定価購入者にとってプロモ3枚は、実質“負担ゼロ以下”で手に入る計算です。裏を返せば、「セットを定価で買えるかどうか」が損得のほぼすべてという商品です。

セットで買うのとシングルで買うの、どっちが得?

フォッコ1枚だけが欲しい場合、判断はシンプルに整理できます。

  • セットを二次流通で買う:支払額から、拡張パック2個の市場価値とハリマロン・ケロマツの売却見込みを引いた額が、実質のフォッコ取得コスト
  • シングルで買う:表示価格がそのまま取得コスト。手間はないが、初動は高値づかみになりやすい

ℹ️ 目安の作り方
中央値シナリオ(ハリマロン・フォッコ・ケロマツ各1,800円)が当たった場合、プロモ3枚だけで5,400円相当。ここに拡張パック2個(市場価格で約2,400円)が乗るので、セット全体の中身は約7,800円相当です。セットの二次流通価格が8,000円を超えてきたら、フォッコ単体をシングルで買うほうが割安と判断できます。
なお、カロスセットは「ケロマツ目当てで開封される」比率が高くなる可能性があります。その場合、余ったフォッコとハリマロンが市場に多く出て、単体価格が想定より軟らかくなることも。フォッコ狙いの人にとっては、悪い話ばかりではありません。

どれくらい出回る?ポケセンの抽選は2回実施済み

生産数は公式に発表されていません。わかっているのは販売方式のほうです。ポケモンセンターオンラインでは全9種をまとめた「9種セット」(10,800円・税込)として抽選販売が行われ、8月末の1回目に続き、9月に追加抽選が実施されました。追加抽選の日程は次のとおりです。

抽選応募受付期間9月11日(金)16:00〜9月16日(水)16:59(受付終了)
抽選結果発表日9月30日(水)15:00以降
注文期間9月30日(水)15:00〜10月6日(火)16:59
お届け時期10月16日(金)〜11月9日(月)発送予定/送料無料
応募枠プレイヤーズクラブ本人認証済み枠/本人未認証枠の2種(どちらか一方に応募。当選数の大半は認証済み枠)

出典:ポケモンセンターオンライン「ポケモンカードゲーム30周年記念商品の追加抽選販売について」、同「30th CELEBRATION カードセット (9種セット)」商品ページ

🔑 相場を読むうえで最重要のポイント
追加抽選分の発送は発売日の10月16日から11月9日までの約3週間に分かれています。つまり発売日に市場へ出る枚数がピークではなく、発売後もしばらく供給が積み上がっていくということ。発売直後の高値が、11月にかけて落ち着いていく展開を想定しておくのが自然です。

⚠️ ポケセンオンラインは「9種まとめ買い」です
カロス1種だけを狙って応募することはできませんでした。フォッコだけが目的なら、他店舗の単品販売や発売後のシングル購入を狙う判断になります。応募条件や本人認証の詳細は抽選ガイド、店舗別の一覧は予約・抽選申込ガイドをどうぞ。

抽選販売が2回も行われたということは、メーカー側が需要超過を見込んでいる証拠でもあります。一方で、全9種を同時発売する1,200円の商品を極端な少量生産にする理由は乏しく、発送も11月上旬まで続く。この2点から、本記事は「初動は品薄・数ヶ月で緩和」を中央値シナリオに置いています。

買うべき?売るべき?タイプ別に考える

飾りたいだけの人

迷う理由はほぼありません。1,200円でカードスタンドまで付いて、3枚並べて飾れる設計です。店頭の予約・抽選で定価入手を狙うのが最善。外れても、中央値シナリオどおりなら追加抽選分の発送が一巡する11月以降に価格は落ち着きます。発売直後の高値圏で慌てて買う必要は薄い商品です。

PSA10を狙う人|いまの料金で鑑定代の元は取れるのか

ここは電卓を叩く前に、まず前提が変わったことを知っておいてください。PSA Japanは低額カード向けの「バリュー」系プランを2026年5〜6月に受付停止し、再開は告知されていません。そのうえで2026年9月にサービスレベルを改定し、「スタンダード」を新設しました。

つまり現在、個人が申し込める最安プランは「スタンダード」の1枚9,980円(税込)です。料金は下がったものの、納期は100営業日と長くなっています。

サービスレベル 料金(税込)
予定納期
申告価格
バリュー系受付停止中
スタンダード(最安)9,980円/枚
100営業日(約20週間)
150,000円以下
プライオリティ11,980円/枚
80営業日(約16週間)
250,000円以下
エクスプレス29,980円/枚
25営業日(約5週間)
400,000円以下

出典:PSA Japan「グレーディング」。予定納期は「荷物到着のお知らせ」メール送信後からのカウントです。グレーディング料金とは別に保険料・返送料がかかります。料金は変更される場合があるため、提出前に必ず公式でご確認ください。

損益分岐を計算すると、現状では赤字になる

項目 金額
素体の取得コスト(中央値シナリオ)1,200〜3,000円
+ 鑑定料(スタンダード)9,980円
+ 保険料・返送料別途(枚数と申告価格の合計で変動)
+ 売却時の手数料フリマアプリなら売価の約10%
= 損益分岐となるPSA10の売価およそ13,500〜16,000円以上

本記事の中央値シナリオはPSA10で5,500〜11,000円。この分岐点を超えられません。セットを定価で入手して素体が実質160円だったとしても、分岐点はおよそ12,500〜13,000円で、中央値シナリオの上限を上回ります。上振れシナリオ(12,000〜22,000円)が実現して、ようやく採算が見えてくる水準です。

参考までに、フォッコのカードでPSA10最高値のフォッコ(CP4 017/131)でも直近の取引は11,000円、同じ弾のフォッコ ARは約6,000円。先行するフォッコのカードでも損益分岐に届いていないという現実は、判断材料として重いはずです。

さらにPSA10が出る保証はありません。フルイラストのキラカードは縁の白かけやセンタリングでグレードが落ちやすく、PSA9になった場合の価格はPSA10を大きく下回るのが一般的です。スタンダードは納期が約20週間と長く、その間に相場が動いても手を出せません。

⚠️ 結論:現状のPSA料金では、このカードを鑑定に出す経済合理性はほぼありません
自分のコレクションとして保存性を高めたい、という目的なら別です。ただし「鑑定に出して利益を狙う」目的であれば、いまは見送りが妥当です。バリュー系プランの受付が再開されるか、PSA10相場が16,000円を明確に超えてから検討してください。

トレカジャパン編集部
逆説的ですが、鑑定コストが高止まりしていることはPSA10相場にとっては上振れ要因でもあります。採算が合わないカードは誰も鑑定に出さなくなるので、PSA10の流通枚数そのものが絞られるからです。低額カードのPSA10が思ったより高値をつける背景には、この構造があります。

売り時を探している人

先例カードの値動きが参考になります。カントー御三家のフルイラストPSA10は、直近30日でヒトカゲが−43.0%、フシギダネが−32.0%と、1番人気のヒトカゲも含めて3枚そろって大きく下げました。「ブランドの強い1枚だけは値持ちがいい」とは言えない状況です。カロス側でも、ケロマツ ARのPSA10が直近30日で−14.9%、メガゲッコウガex SARが−26.9%と下げています。

追加抽選分の発送が11月上旬まで続くことも踏まえると、フォッコも初動の品薄局面がいちばん高い可能性が高く、長期保有より初動〜11月前の高値圏で回すほうが現実的です。

3枚まとめて手に入る商品なので、「どれを残すか」は値段ではなく好みで決めてかまいません。カロスの3枚は価格差が小さいぶん、売る1枚・残す1枚を選ぶ自由度が高いのも、このセットならではの利点です。

この予想が外れるとしたら、どこで外れるか

予想の弱いところも隠さず書いておきます。次の要因が動けば、中央値シナリオは簡単に外れます。

方向 要因
上振れ ・拡張パック「30th CELEBRATION」のBOXが定価の3倍超で取引されており、30周年商品への資金流入はすでに起きている
・ゲッコウガ人気でカロスセット自体が9種のなかで奪い合いになり、フォッコも引き上げられる
・たね人気(御三家18匹中3位)がプロモ1枚に集中し、フォッコがカロスの1番手になる
・『Z-A』とMEGAシリーズで温まったカロス需要が10月まで持続する
・海外コレクターの需要が日本版プロモに向かう
下振れ ・ポケセンの追加抽選分の発送が11月9日まで続き、発売後も供給が上積みされる
・「ケロマツ狙い」でカロスセットが大量に開封され、フォッコが市場に余る
・十分な生産数が確保され、発売後も店頭に在庫が残る
・9種同時発売で需要が分散し、初代セットに買いが集中する
・先例のカントー御三家フルイラストが直近1ヶ月で1〜4割下落しており、御三家カード全体の相場が冷えたまま発売を迎える

とくに「発売後にどれだけ供給が積み上がるか」が最大の変数です。ポケモンセンターオンラインは9種セットの抽選を2回実施し、追加抽選分の発送は発売日から11月9日まで分散しています。初動の高値は、11月にかけて崩れる可能性がある——ここは購入・売却どちらの立場でも押さえておきたいポイントです。

もうひとつの弱点は、「3枚横並び」の根拠が、取引の少ないARのデータに依存していることです。ハリマロン・フォッコのPSA10は8月上旬の数件しか成約がなく、フルイラストのキラプロモという新しい仕様では、ゲッコウガのブランドが先例と違う形で効く可能性もあります。発売後は実取引データで検証し、この記事を更新します。

30th CELEBRATION 御三家プロモ 全9地方27枚の価格予想一覧

「30th CELEBRATION カードセット」は全9地方の御三家で全9種、プロモカードは合計27枚です。地方ごとに価格の付き方はかなり違うので、気になるカードの予想レンジは各記事でご確認ください。

上からカントー・ジョウト・ホウエン・シンオウ・イッシュ・カロス・アローラ・ガラル・パルデアの順です。

※各記事は順次公開・更新しています。9種の商品ラインナップ全体はポケカ30周年 記念商品まとめをご覧ください。

フォッコ プロモのよくある質問

Q: フォッコ プロモ(117/M-P)は単体で買えますか

A: 商品としての単体販売はありません。「30th CELEBRATION カードセット ハリマロン・フォッコ・ケロマツ」(1,200円・税込)を買うか、発売後にフリマアプリ・カードショップでシングルカードとして買う形になります。

Q: ハリマロン・フォッコ・ケロマツのうち、どれが一番高くなりますか

A: 固定の序列はなく、3枚はほぼ横並びと予想します。ケロマツの最終進化形ゲッコウガは2016年の「ポケモン総選挙720」で全720種中1位ですが、たね単体の順位ではフォッコ58位・ケロマツ73位・ハリマロン97位とフォッコが最上位です。さらに拡張パック「ニンジャスピナー」に3枚そろって収録されたARは、素体が3枚とも同額で、PSA10ではケロマツが最も安く取引されています。ゲッコウガのブランドがケロマツのカード価格にはほとんど乗っていないため、大きな差はつきにくいと見ています。

Q: フォッコは御三家のなかでどれくらい人気があるのですか

A: たねポケモンとしては、御三家のなかで3番目の人気です。「ポケモン総選挙720」でフォッコは58位。総選挙の対象だった第6世代までの御三家たね18匹のうち、フォッコより上位はポッチャマ(40位)とミジュマル(51位)だけでした。アニメ『ポケットモンスター XY』でヒロインの相棒として長く描かれたことも、人気を押し上げた要因と考えられます。

Q: 30th CELEBRATION カードセットはポケモンセンターオンラインで買えますか

A: 全9種をまとめた「9種セット」(10,800円・税込)の抽選販売のみで、1回目・追加抽選ともに応募受付は終了しています。追加抽選の当選発表は9月30日(水)15:00以降、注文期間は10月6日(火)16:59まで、発送は10月16日(金)〜11月9日(月)の予定です。カロスセットだけを狙うなら、店舗の予約・抽選か発売後のシングル購入になります。店舗別の状況は予約・抽選申込ガイドをご確認ください。

Q: フォッコ プロモをPSA鑑定に出す価値はありますか

A: 現状の料金では、利益目的の鑑定はおすすめしません。PSA Japanは低額カード向けの「バリュー」系プランを受付停止しており、申し込める最安は「スタンダード」の1枚9,980円(税込・予定納期100営業日)です。素体取得費・保険料・返送料・売却手数料まで含めると、損益分岐はPSA10の売価でおよそ13,500〜16,000円。本記事の中央値シナリオ(PSA10で5,500〜11,000円)では採算が合わず、セットを定価で入手した場合でも分岐点は約12,500〜13,000円です。保存目的なら別ですが、利益狙いならバリュー系の受付再開かPSA10相場の上昇を待つのが妥当です。

Q: 定価1,200円のセットは買いですか

A: 定価で買えるなら十分に妥当です。中身の拡張パック2個だけで定価720円相当、二次流通の相場で見れば約2,400円相当とセット定価を上回ります。そこにフルイラストのキラプロモ3枚とカードスタンドが付く計算です。問題は定価で買えるかどうかの一点に尽きます。

Q: 発売後の実際の相場はどこで確認できますか

A: トレカジャパンの相場ページで確認できます。複数サイトの実取引データから素体・PSA10それぞれの相場を毎日更新しています。フォッコの他カードとの比較はフォッコのPSA10一覧、拡張パック側の当たりカードは30th CELEBRATION 相場・当たりカードページ(M6a)をご覧ください。

まとめ

フォッコ プロモ 117/M-P 価格予想のポイント
・素体の発売直後は1,200〜3,000円、PSA10は5,500〜11,000円が中央値シナリオ
・カロス3枚は固定の序列がない横並び。物差しによって1位が入れ替わる
・たね単体の人気はフォッコがカロス最上位(58位)、御三家たね18匹でも3位
・ケロマツの進化先ゲッコウガは全720種1位だが、同じ弾のAR3枚は素体が同額、PSA10ではケロマツが最安。ブランドはケロマツのカードに乗っていない
・同梱の拡張パック2個は市場価格で約2,400円。定価1,200円で入手できれば損はしにくい
・最大の変数は発売後の供給の積み上がり。加えて「ケロマツ狙いの開封でフォッコが余る」下振れ要因もある
・PSA鑑定はいまは非推奨。最安のスタンダードでも1枚9,980円、損益分岐は約13,500〜16,000円

📝 ポケカを高く売るなら、まず相場を知ることから。

トレカジャパンは、snkrdunk・mercariなど複数サイトのリアルタイム相場を一括比較できます。30th CELEBRATION カードセットのプロモ相場は、2026年10月16日の発売後に実取引データで毎日更新します。

▼ この予想の根拠にしたカードの現在の相場(PSA10・直近の取引額)