ポケカのインクドとは、白かけ(縁や角が欠けて白く見える部分)を、ペンやインクで塗って隠したカードのことです。塗ったカードは元に戻すのが難しく、買取では減額されることがあります。PSA鑑定では、グレードが付かずに返ってくることがあります。

インクドのポケカどうなるか
見た目白かけが消えて、美品のように見える
買取減額されたり、買い取ってもらえなかったりすることがある
PSA鑑定「N3 色補正の形跡」としてグレードが付かずに返ることがある(鑑定料はかかる)
フリマ塗ったことを隠して売ると、返品・返金を求められる原因になる

フリマで高いカードを買うときは、縁の色むらを見て、インクドではないか確かめてください。

ポケカのインクドとは?白かけを塗って隠したカード

ポケカの白かけとインクドの違いの図

インクドは英語の「inked(インクを塗った)」から来た言葉です。白かけをペンやインクで塗り、目立たなくしたカードを指します。

ポケカでよく塗られるのは、裏面の青い縁です。青い縁は白かけが目立ちやすいので、同じような色のペンで塗ると、ぱっと見では分からなくなります。

似た言葉に「リペア」があります。リペアは、折れを伸ばす、汚れを落とすなど、傷んだカードを直すこと全般を指します。インクドは、そのうち白かけを塗って隠したものです。

白かけそのものの原因や防ぎ方は、ポケカの白かけとは?で詳しく説明しています。

ポケカのインクドが嫌われる理由

ポケカのインクドが嫌われるのは、本当の状態を隠して、状態が良いカードとして売られてしまうからです。

  • 本当の状態が分からない: 白かけのあるカードが、美品として高い値段で売られることがある

  • 元に戻しにくい: 一度塗ったインクを、きれいに落とすのは難しい

  • 鑑定でグレードが付かない: PSAでは、色を塗った形跡があるカードにはグレードが付かないことがある

  • あとから気づく: 買ったときは気づかず、売るときや鑑定に出したときに分かることが多い

ポケカのインクドの見分け方

ポケカのインクドは、縁の色むらやツヤの違いで見分けます。次の4つの方法を組み合わせると見つけやすくなります。

見分け方見るところ
光の角度を変える塗った部分だけツヤが違う、色が濃い・薄いところがある
ルーペで拡大する縁の青がまだらになっている、インクが表面にはみ出している
ブラックライトを当てる塗った部分だけ色や光り方が違って見えることがある
ほかのカードと並べる同じパックの別のカードと比べて、縁の青の色が違う
ブラックライトを当てたときのインクドの見え方のイメージ図

ただし、少しだけ塗ったものや、色を合わせて丁寧に塗ったものは、どの方法でも分かりにくいことがあります。高いカードは、1つの方法だけで「インクドではない」と決めないでください。

フリマでインクドのポケカを避けるチェック

フリマでポケカを買うときは、出品写真で次の点を確かめます。

フリマの出品写真でポケカの裏面を見るところの図
  1. 裏面の写真があるか: 裏面の写真がない、または小さい出品は、縁の状態を確かめられない

  2. 四隅と四辺を拡大する: 写真を拡大して、青い縁の色むらやツヤの違いを見る

  3. 値段が相場より安すぎないか: 「美品」と書いてあるのに相場よりかなり安い出品は、理由を確かめる

  4. 出品者に聞く: 不安なら、「縁を塗ったり直したりしていませんか」と購入前に質問する

カードの相場は、トレカジャパンの各カードのページで、未鑑定とPSA10に分けて見られます。

インクドのポケカの買取とPSA鑑定での扱い

インクドのポケカは、買取では減額されることがあり、PSA鑑定ではグレードが付かずに返ってくることがあります。

インクドのポケカの買取

ポケカの買取店は、ルーペなどで縁の状態を見て査定します。インクドと分かると加工品として扱われ、減額されたり、買い取ってもらえなかったりすることがあります。扱いは店によって違います。

減額の考え方は、ポケカ買取の減額理由で傷の種類ごとにまとめています。

インクドのポケカのPSA鑑定

PSA Japanのグレーディング基準には、グレードを付けずに返すときの理由がいくつか決められています。色を塗った形跡はN3に当たり、塗る以外に表面を加工していればN5に当たることもあります。

PSAの表示意味鑑定料
N3 色補正の形跡カードの色が人の手で補正された形跡があるかかる
N5 改変の形跡カードが改変・変造された形跡がある(シワ伸ばしや光沢強化などの表面加工を含む)かかる

グレードが付かなければ、PSA10を狙って払った鑑定料はそのまま損になります。買ったカードを鑑定に出す予定があるなら、先に縁をよく確かめてください。鑑定の料金や出し方はPSA鑑定とは?で説明しています。

インクドのポケカを買ってしまったとき

インクドのポケカを買ってしまったら、取引を終える前に、出品者に伝えて対応を話し合います。

  • 受取評価をしない: メルカリでは、届いた商品が説明と違う場合、受取評価をせずに対応するよう案内されている

  • 証拠を残す: 届いたときのカードを、ルーペやブラックライトで拡大した写真で残す。商品ページの説明や写真も保存しておく

  • 取引メッセージで伝える: どこが説明と違うのかを、写真を添えて具体的に伝える

  • 解決しないとき: フリマの事務局に問い合わせる

受取評価をしてしまうと取引が終わり、あとから対応してもらうのが難しくなります。届いたらすぐに確かめてください。

ポケカの白かけを塗らずに守る方法

ポケカの白かけは、塗って隠すのではなく、新しく付かないように守ります。白かけのあるカードは、塗らずに、白かけがあると書いてそのまま売るのが安全です。

  • スリーブとローダーに入れる: インナースリーブに入れてからローダーに入れると、角や縁がぶつからない

  • 出し入れを減らす: 出し入れの摩擦で白かけが増えるので、売るカードや鑑定に出すカードは出し入れを減らす

  • 売るときは白かけを書く: 場所と程度を書いて出品すれば、トラブルを避けやすい

スリーブとローダーの選び方は、ポケカにオススメのスリーブとポケカ用ローダーおすすめで紹介しています。開封したときから付いている傷は、ポケカの初期傷は交換できる?の手順で交換を申し込めることがあります。

ポケカのインクドについてよくある質問

ポケカのインクドを売ると犯罪になりますか?

法律の判断はケースによるので、ここでは言い切れません。少なくとも、塗ったことを隠して売ると「説明と違う商品」として返品や返金を求められる原因になります。売るときは、塗ったことをはっきり書いてください。

旧裏のポケカにもインクドはありますか?

古いカードほど白かけが出やすいので、旧裏を買うときも同じように縁を確かめてください。旧裏の相場はポケカ旧裏の買取相場で見られます。

自分のポケカの白かけなら、塗ってもいいですか?

自分で使うだけなら自由ですが、売る予定や鑑定に出す予定があるならおすすめしません。塗ったカードは買取で減額されることがあり、PSAでは「色補正の形跡」としてグレードが付かずに返ることがあります。

インクドのポケカはPSAに出すとどうなりますか?

色を塗った形跡が見つかると、「N3 色補正の形跡」としてグレードが付かずに返ってくることがあります。この場合も鑑定料はかかります。

ポケカのインクドとリペアの違いは何ですか?

リペアは傷んだカードを直すこと全般を指し、インクドはその中でも白かけをインクで塗って隠したものを指します。

ポケカのインクドのまとめ

ポケカのインクドは、白かけをペンやインクで塗って隠したカードです。

  • 見分け方: 光の角度・ルーペ・ブラックライトで、縁の色むらやツヤの違いを見る

  • 買取・PSA: 買取では減額されることがあり、PSAでは「N3 色補正の形跡」でグレードが付かないことがある

  • 買ってしまったら: 受取評価をせず、写真を残して出品者に伝える

  • 白かけは塗らない: スリーブとローダーで守り、売るときは白かけを書いてそのまま売る

高いカードをフリマで買うときは、裏面の写真で四隅と四辺を確かめてから買ってください。