2023年後半から続いたポケカ(ポケモンカードゲーム)の相場下落。かつて1枚数十万円で取引されていた高額カードが半値以下になるケースも珍しくありません。2026年現在は一部のカードに回復の動きも見られますが、市場全体ではバブル期の水準に戻っていないのが実情です。
「ポケカバブルは崩壊したのか?」「手持ちのカードを売るべきか?」──そんな不安を抱える方に向けて、暴落の背景にある5つの原因と、今後の価格動向について整理しました。
この記事でわかること
・ポケカ暴落の5つの原因(供給過多・投機撤退・偽造品・レギュ変更・円安)
・暴落で値下がりしやすいカード・しにくいカードの特徴
・2025年後半〜2026年以降の今後の見通し
・暴落時にやってはいけないことと資産防衛の方法
目次
ポケカ暴落とは?──2021〜2025年の相場推移

ポケカの暴落とは、2021〜2023年にかけて異常な高騰を見せたカード相場が、2023年後半から急激に下落した現象を指します。
2021〜2023年:バブル期の実態
2021年ごろからポケカ市場には投機マネーが流入しました。コロナ禍の巣ごもり需要、YouTuberによる開封動画のバズ、海外コレクターの参入──三つの波が重なり、カード価格は異常な速度で上昇しています。
象徴的なのが「がんばリーリエ」の通称で知られるリーリエSR(GXバトルブースト)で、バブルのピークだった2023年に、PSA10鑑定品が買取最高1,200万円という記録が話題になりました。プレイヤーではなく「投資商品」としてポケカを買う層が急増し、需要と供給のバランスが完全に崩れた異常な市場構造が出来上がっていたのです。
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2023年後半〜2025年:下落フェーズの始まり
2023年後半から風向きが一変しました。主要カードの大半で取引価格が下落に転じ、ピーク時から半値以下まで下げたカードも珍しくありません。先述のがんばリーリエ(リーリエSR)のPSA10も、ピークの約1,200万円から2026年時点では約270万円前後と、8割近い下落となっています。
未開封BOXのプレミアも縮小し、一部は定価割れに。いわゆる「ポケカバブルの崩壊」です。
暴落の定義と誤解
「暴落」と聞くと価値がゼロになるイメージを持つ方もいますが、実態は「バブル価格からの正常化」に近い動きです。
投機的に吊り上げられた価格が適正水準に戻る過程であり、ポケカそのものの人気や需要が消えたわけではありません。
ポケカが暴落した5つの原因

原因①:新弾リリースの加速と供給過多
株式会社ポケモンは近年、拡張パックの発売ペースを加速させています。2024年は1〜2か月に1度のペースで拡張パックや強化拡張パックが発売され、市場に流通するカードの総量が急増しました。
1枚あたりの希少性が薄まり、シングルカード相場を押し下げる構造的な要因となっています。再販も積極的に行われ、かつての「買えない→プレミア化」という流れが起きにくくなりました。
原因②:投機マネーの撤退
バブル期にポケカ市場へ流入した投機マネーが、利益確定や損切りのために撤退しています。投資目的の保有者が一斉に売りに出ることで供給が急増し、価格を押し下げる悪循環に陥りました。
さらに含み損を抱えた保有者の「投げ売り」も相場を下押ししています。
原因③:偽造カード・リパックの横行
フリマアプリやオークションサイトで偽造カードやリパック品(中身を抜き取って再封したパック)の報告が増加しています。市場への不信感がコレクターの購買意欲を冷やし、取引量の減少と価格の下落につながっています。
偽造品の精度が年々向上しているため、鑑定コストの上昇も価格を押し下げる要因です。
ℹ️ フリマアプリでの高額カード購入時は、PSA・CGCなどの鑑定書付き出品を選ぶことで偽造品リスクを大幅に低減できます。
原因④:レギュレーション変更の影響
ポケカの公式大会ではスタンダードレギュレーションが定期的に更新されます。レギュレーション落ち(スタンダードで使用不可になること)したカードは競技需要が消失するため、一気に値下がりします。
特にデッキの中核カードがレギュ落ちすると、関連カード全体の相場に波及します。
原因⑤:円安・海外市場の変動と競合TCGの台頭
2024〜2025年の円安基調が、海外コレクターの購入コストに影響を与えています。ドル建てで割高になった日本語版カードの海外需要が減少しました。
一方、国内コレクターの購買力を削る形でも作用しています。加えて、ワンピースカードゲームやドラゴンボールスーパーカードゲームなど競合TCGの台頭により、トレカ市場全体でパイの奪い合いが起きています。
ポケカ暴落の5大原因まとめ
・①新弾リリースの加速と供給過多
・②投機マネーの撤退
・③偽造カード・リパックの横行
・④レギュレーション変更の影響
・⑤円安・海外変動と競合TCGの台頭
暴落で特に値下がりしたカードの特徴

投機対象になっていた高額カード
バブル期に投機対象として人気を集めたリーリエSRやマリィSRなどのキャラクター系高額カードは、ピーク時の最高値から大きく値を下げました。たとえばがんばリーリエ(リーリエSR)のPSA10はピークの約1,200万円から2026年6月時点で約270万円前後へ、シールドマリィSRのPSA10も最高約50万円から約9万円前後まで調整されています。ただし下落幅はカードによって大きく異なり、両カードとも2025年以降は下げ止まり〜やや回復に転じている点には注意が必要です。
手持ちカードの現在価格はトレカジャパン(tradecard.jp)でPSA10・PSA9・未鑑定の状態別に確認できます。
| カード(PSA10) | バブル期ピーク | 2026年6月時点 |
|---|---|---|
| リーリエSR (がんばリーリエ) | 約1,200万円 | 約270万円前後 |
| マリィSR (シールド) | 約50万円 | 約9万円前後 |
※トレカジャパン(tradecard.jp)のPSA10相場データ(2026年6月時点)をもとに作成。バブル期ピークは各カードの過去最高値。相場は日々変動します。
レギュ落ちした高レアリティカード
スタンダードレギュレーションから外れたカードのうち、大会で多用された高レアリティのサポート・グッズ(SR・SAR仕様など)は、競技需要の消失とともに価格を下げる傾向があります。たとえば対戦で必須級だったナンジャモSAR(クレイバースト)は、2026年1月のレギュレーション落ちでプレイヤーの売却が増え、初動の約30万円規模からPSA10で約8.5万円前後(未鑑定は3〜4万円台)まで調整されました。ただしキャラクター人気によるコレクター需要が下支えするため、底が抜けるような暴落にはなりにくいのが実情です。
未開封BOX・パック
未開封品のプレミアは大幅に縮小しています。再販やリニューアルが活発なため、「手に入らない」という希少性が成立しにくくなりました。
| カテゴリ | 具体例 | 下落要因 |
|---|---|---|
| 投機系高額カード | リーリエSR、マリィSR など | 投機マネーの撤退 |
| レギュ落ち高レアカード | ナンジャモSAR(クレイバースト)など | 競技需要の消失 |
| 未開封BOX・パック | 再販された拡張パックBOX | 供給増による希少性低下 |
暴落しにくいカードの傾向

絶版×低封入率×人気キャラクター
絶版かつ封入率が極めて低いカードは、そもそもの流通量が少ないため暴落の影響を受けにくい傾向にあります。たとえばイーブイヒーローズのブラッキーVMAX SAは、「収録パックが絶版」「封入率が低い」「キャラクター人気が高い」という条件がそろっており、バブル崩壊後も底堅く推移しています。2026年6月時点でもPSA10は約80〜85万円で取引され、過去90日でも約67万〜110万円の高値圏を維持しています。多くのカードが下落するなかでも大きく崩れていないのが特徴です。
旧裏面シリーズの初版やポケモンカードe時代の限定プロモなども同様に希少性が高く、値崩れしにくい傾向があります。
PSA10などの高グレード鑑定品
PSA・CGC・BGSなどの第三者鑑定でPSA10(Gem Mint)を取得したカードは、鑑定品としての付加価値により相場の下落幅が限定的です。
ポケカ30周年関連の注目
2026年はポケカ30周年にあたり、9月16日発売の記念拡張パック『30th CELEBRATION』をはじめ、記念商品の展開が始まっています。周年記念商品は長期的にコレクター需要が高まる傾向があり、今後の相場に影響を与える可能性があります。
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ポケカ暴落はいつまで続く?今後の見通し

短期(2025年後半〜2026年前半)
2026年9月の30周年記念商品『30th CELEBRATION』のリリースが控えており、話題性と需要回復の起爆剤になり得ます。ただし新弾の供給ペースが維持される限り、シングル相場の全面回復は期待しにくい状況です。
中長期(2026年〜)
ポケカ30周年で市場全体の注目度が高まれば、コレクター需要を軸にした底堅い相場形成が見込まれます。投機目的ではなく、純粋なコレクション・プレイ目的の需要がどれだけ残るかが鍵です。
「第二の暴落」のリスク要因
今後さらなる下落を引き起こし得る要因としては、以下の3点が挙げられます。
- ①さらなる大量供給(再販・新弾の加速)
- ②偽造品の蔓延による市場不信の深刻化
- ③世界的な景気後退
ポケカ暴落時にやってはいけないこと

パニック売りのリスク
暴落時に慌てて売却すると、相場の底値で手放すことになりかねません。特にコレクション目的で保有しているカードは、短期的な値動きに振り回されず長期視点で判断することが賢明です。
「底値買い」の過信
「今が底値だ」と判断して大量購入するのも危険です。相場がさらに下落する可能性は常にあり、投機的な「底値買い」は大きなリスクを伴います。
ℹ️ 「安いから買い時」という判断は、相場データに基づいて行うことが前提です。感覚ではなく、トレカジャパン(tradecard.jp)の実勢相場を確認したうえで検討してください。
偽造品・詐欺への注意
暴落時には「格安出品」を装った偽造品や詐欺が増加します。フリマアプリでの購入時は出品者の評価・カードの状態写真・鑑定書の有無を必ず確認してください。
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今からできる資産防衛と活用法

鑑定サービスの活用(PSA・CGC・BGS)
手持ちの高額カードをPSAやCGCなどの第三者機関で鑑定に出すことで、相場の下支え効果が期待できます。
PSA10を取得すれば、未鑑定品との価格差が明確になり、暴落局面でも資産価値を維持しやすくなります。
トレカジャパンで実勢相場を確認
売却や購入の判断には、正確な相場データの把握が欠かせません。トレカジャパン(tradecard.jp)では、メルカリ等の実勢の出品・成約価格をベースにした相場データを確認できます。
PSA10・PSA9・未鑑定の状態別に価格が整理されているため、手持ちカードの現在価値を正確に把握できます。
📝 トレカジャパンの相場データの特徴
・メルカリ等の実勢の出品・成約価格がベース
・PSA10 / PSA9 / 未鑑定の状態別に価格を表示
・7日変動・12ヶ月平均など複数の指標で推移を確認可能
分散と長期保有の考え方
一つのカード・一つのシリーズに集中投資するのではなく、複数の世代・レアリティに分散して保有することでリスクを軽減できます。
また、ポケカは長期的にIPとしての価値が高く、10年・20年単位でコレクション価値が再評価される可能性は十分にあります。
よくある質問
Q. ポケカはもう終わり?暴落=オワコンですか?
A. ポケカの人気や需要そのものは健在です。
2026年現在も新商品の売上は好調で、プレイヤー人口も堅調に推移しています。暴落はバブル価格の正常化であり、「ポケカ=オワコン」は事実に反します。
Q. 暴落したカードは今後値上がりする可能性はありますか?
A. 絶版かつ人気キャラクターの高レアリティカードは、長期的に再評価される可能性があります。
ただし、すべてのカードが値上がりするわけではありません。投資目的での購入はリスクを十分に理解したうえで判断してください。
Q. 今売るべきか、持ち続けるべきか?
A. 判断基準は「保有目的」です。
コレクション目的なら短期の値動きに左右されず保有する選択肢も合理的です。投資目的なら、トレカジャパン(tradecard.jp)で現在の実勢相場を確認し、損益分岐点と照らし合わせて判断してください。
Q. 偽造カードの見分け方は?
A. 光の反射角度、テキストの印刷精度、カード裏面のパターンずれなどが判別ポイントです。
確実な判定にはPSAやCGCなどの第三者鑑定機関の利用を推奨します。フリマアプリでは鑑定書付きの出品を優先してください。
Q. ポケカ30周年で相場は回復しますか?
A. 30周年記念商品は話題性が高く、短期的な需要喚起が見込まれます。
ただし市場全体の構造的な供給過多が解消されない限り、バブル期の水準への全面回復は現実的ではありません。記念商品そのものはコレクター需要で底堅い推移が期待されます。
まとめ
ポケカの暴落は、2021〜2023年のバブル相場が正常化する過程で起きた現象です。新弾の大量供給、投機マネーの撤退、偽造品の横行、レギュレーション変更、円安と競合TCGの台頭──これら5つの原因が複合的に作用しています。
暴落=ポケカの終わりではありません。むしろ、バブルが去ったことで「本当にカードを楽しみたい人」にとっては適正価格で入手しやすい環境が整いつつあります。
✍️ 手持ちカードの価値が気になる方は、トレカジャパン(tradecard.jp)でPSA10・PSA9・未鑑定それぞれの実勢相場を確認してみてください。正しいデータに基づいた判断が、暴落局面でのベストな行動につながります。
※本記事の情報は2026年6月時点のものです。カード相場は日々変動しますので、最新の価格はtradecard.jpでご確認ください。
※ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。
