2026年9月16日に発売されたポケカ30周年パック「30th CELEBRATION」(30thセレブレーション/30th celebration)。特別仕様で再登場したリザードン(M6a 137/103)をめぐって、発売直後からX上で「赤艶リザードン」「うすドン」という2つの呼び名が広がっています。同じカードなのに、並べると赤の濃さがはっきり違う個体がある、という話です。
| この記事の結論 |
| ・「赤艶」は赤みが濃い個体、「うすドン」は赤みが薄い個体を指すファン発の通称で、公式の区分ではありません ・色の差は印刷やホロ加工の個体差とみられ、公式からの説明は出ていません ・トレカジャパンが確認した範囲では、ショップは色味で分けず状態で値付けしています ・相場はカードラッシュの販売が12,800〜21,800円(状態B〜美品)、店頭買取の中央値が11,000円 |
この記事では、赤艶とうすドンの違いを実物写真で見比べながら、見分け方、色が違う理由、現在の相場と今後プレミアがつく可能性までをまとめます。カードそのものの相場推移や封入率はリザードン(137/103)の相場と買取価格・封入率で詳しく解説しています。
| 目次 |
| うすドン・赤艶リザードンとは?Xで生まれた2つの呼び名 写真で比較|赤艶とうすドンの見分け方 なぜ同じカードで色が違う?考えられる理由 うすドン・赤艶の相場|値段は変わる? 赤艶にプレミアはつく?今後の3つのシナリオ 買う・売るときに気をつけたいこと よくある質問 まとめ |
うすドン・赤艶リザードンとは?Xで生まれた2つの呼び名
話題の中心は、30th CELEBRATIONに収録されたリザードン LV.76(M6a 137/103)です。1996年10月発売の第1弾拡張パックに入っていた有田満弘氏イラストのリザードンを、HP120・特殊能力「エナジーバーン」・ワザ「ほのおのうず」100ダメージという当時のカード面のまま再現した1枚で、イラスト枠の右下には30周年記念のピカチュウマークが入っています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| カード名 | リザードン LV.76(30周年特別仕様の再録) |
| 型番 | M6a 137/103 |
| 収録 | MEGA 拡張パック「30th CELEBRATION」(2026年9月16日発売・1パック360円) |
| イラスト | 有田満弘(Mitsuhiro Arita) |
| 対戦での使用 | 現行スタンダードでは使用不可(公式発表) |
赤艶リザードン:赤が濃く、ホロが金色がかった個体
赤艶(あかつや)は、カード全体の赤みが濃く、イラスト背景のホロがオレンジから金色寄りに輝いて見える個体を指します。実はこの呼び名は今回が初出ではありません。1996年の旧裏リザードン(かえんリザードン)でも、フリマやオークションで「赤艶」と書き添えた出品が見られます。遊戯王でも、2001年のパック「Spell of Mask -仮面の呪縛-」に収録されたレリーフ仕様の青眼の白龍のうち、青みが強い個体が「青艶」と呼ばれて通常品より高く取引されており、コレクターの間では「同じ文化がポケカの復刻版にも来た」と受け止められています。旧裏リザードンの種類や見分け方はリザードン旧裏カード全種類の解説記事にまとめています。
うすドン:赤が薄く、ピンク寄りに見える個体
うすドンは、その逆で赤みが薄く、全体がピンクやサーモン寄りに見える個体です。「薄いリザードン」を縮めた呼び名で、発売直後から複数枚を並べた比較写真とともにXで使われるようになりました。X上では「特別なのは赤艶ではなく、薄く刷られた個体が混ざっているだけでは」という見方も出ており、どちらが「標準」なのかはまだ固まっていません。
| 💡 30周年特別サイトの商品ページには、色味違いのバリエーションについての案内はありません。赤艶・うすドンはあくまでファンの間の呼び名で、型番もカード名も同じ1種類のカードです。 |
写真で比較|赤艶とうすドンの見分け方
実物を並べると、違いは想像以上にはっきり出ます。下の写真は同じM6a 137/103を3枚並べたもので、左と中央は赤みが濃く、右の1枚だけが赤みの薄い「うすドン」です。

写真から読み取れる違いを、差が大きい順に整理しました。先に見るべきなのは①イラスト背景のホロと③右上の炎マークの2か所です。

| 見る場所 | 赤艶 | うすドン |
|---|---|---|
| イラスト背景のホロ | オレンジ〜金色に輝く | ピンク〜銀色寄りに光る |
| リザードンの体 | 黄色みの強いオレンジ | 淡いピーチ色 |
| 右上の炎マーク | 深い赤 | ピンクがかった赤 |
| カードの金枠 | 黄色みの強い金 | 白っぽい淡い金 |
| テキスト欄の地色 | 赤みのあるピンク | 白っぽい淡いピンク(差は小さめ) |
手元のカードを見分けるときは、次の手順で比べるのがおすすめです。

- 2枚以上を同じ光の下で並べる:1枚だけでは濃いのか薄いのか判断できません。家族や友人のカード、ショップの展示品と並べると差がわかります
- 白い紙の上で、真上から見る:ホロは角度で色が変わるため、傾けずに見ます
- イラスト背景と炎マークから見る:写真で差がいちばん大きく出ているのがこの2か所です
- スマホで撮るときは補正を切る:自動の色補正やフィルターで赤みが強調されることがあります
| ⚠️ 照明やカメラの設定しだいで、同じカードでも写真の赤みは大きく変わります。フリマの写真1枚だけで「赤艶」と判断するのは避けましょう。 |
なぜ同じカードで色が違う?考えられる理由
ポケモン公式から、色味の差についての説明は出ていません。そのうえで考えられるのは、印刷時のインキの濃さのばらつきと、ホロ加工の見え方の違いです。大量に刷るカードでは、刷った時期やロットによって色の出方に差が出ることがあります。先ほどの遊戯王の青艶も、生産された時期の違いで生まれたと言われています。今回の比較写真ではホロの色まで違って見えるため、インキとホロの両方の差が重なって、印象の違いが大きくなっている可能性があります。
なお、色味の差は文字の欠けや図柄のずれのような「エラーカード」とは性質が異なります。ポケモンカードの公式サポートガイドラインでは、一部の製造上避けられない症状に該当する場合は現品確認(交換の受付)の対象外とされています。色の濃淡がこれに当たるかは明記されていませんが、色味だけを理由にした交換は難しいと考えておくのが無難です。
うすドン・赤艶の相場|値段は変わる?
結論から言うと、現時点では色味で値段は分かれていません。トレカジャパンが確認した範囲では、ショップの商品ページは「美品」「状態A-」「状態B」といった状態でのみ区分されており、赤艶・うすドンを分けて販売・買取している例は見当たりませんでした。
| 区分 | 価格 | 出典 |
|---|---|---|
| 販売(美品) | 21,800円 | カードラッシュ |
| 販売(状態A-) | 16,300円 | カードラッシュ |
| 販売(状態B) | 12,800円 | カードラッシュ |
| 販売中央値 | 14,800円 | ネットショップ7社の中央値 |
| 買取中央値 | 11,000円 | 店頭7店舗の中央値(7,000〜13,000円) |
| PSA10 | 流通なし | 鑑定の納期上、早くても10月下旬以降 |
発売直後の値動きは強めでした。店頭買取の中央値は発売日の8,000円から翌日には11,000円(+38%)に上がり、ミュウex FURなど多くの当たりカードが買取を下げたなかで、上げたのはルギアとリザードンだけでした。特別仕様の再録30種の中では、買取でルギア(中央値12,000円)に次ぐ2番手で、パック全体の当たりランキングでも3位に入っています。ランキング全体はポケカ30周年の当たりランキングで確認できます。
値上がりの背景には入手のしにくさがあります。特別仕様の再録は1BOXに2枚ほどの封入で、30種が均等に出ると仮定すると、リザードンを引けるのは平均で約15BOXに1枚の計算です(カードショップ1店舗の実開封60BOXの集計をもとにした目安)。定価のBOX(7,200円)で狙うと平均で約10.8万円分の開封が必要になり、美品のシングル価格(21,800円)の5倍近くかかります。リザードンだけが目当てなら、シングル購入のほうが確実です。

| 📈 最新の取引価格はリザードン【M6a 137/103】の相場ページで毎日更新しています。売買の前に確認してください。 |
赤艶にプレミアはつく?今後の3つのシナリオ
色味の違いが価格差になるかどうかは、今後の流通量とコミュニティの受け止め方しだいです。現時点で考えられる流れを3つに分けました。
| シナリオ | 想定される動き |
|---|---|
| 下振れ | 流通が増えて「よくある印刷の濃淡」として落ち着き、色による価格差はつかない。うすドンは見栄えの点でフリマの売れ行きがやや鈍る程度 |
| 中央値 | ショップは状態区分のまま、フリマで「赤艶」「発色良好」と書かれた出品が増え、個人間取引でだけ小さな上乗せが生まれる |
| 上振れ | 遊戯王の青艶のように呼び名が定着し、ショップが色味を選別して「赤艶」指定で販売を始める。赤艶だけが別相場になる |
押さえておきたいのは、PSAなどの鑑定ラベルでは赤艶とうすドンは同じカードとして扱われる見込みだという点です。鑑定品になると色味の情報はラベルに残らず、写真や実物を見て判断するしかありません。そのため、仮にプレミアがつくとしても、未鑑定の実物取引が中心になると考えられます。現時点では「赤艶だから高く売れる」「うすドンだから安くなる」と決めつけず、状態の良さを優先して判断するのが安全です。
買う・売るときに気をつけたいこと
買うとき:「赤艶」表記の上乗せに注意
- フリマで「赤艶」と書かれていても、写真の照明で赤く見えているだけのことがあります。ほかのカードと並べた写真や、真上から撮った写真をお願いしましょう
- 色より先に、四隅の白かけや表面の傷、センタリングを確認してください。今の相場を決めているのは色ではなく状態です。傷の見分け方はポケカの白かけ解説が参考になります
- 確実に好みの色を選びたいなら、店頭で実物を見て買うのがいちばんです
売るとき:買取店では色の上乗せは期待しない
- ショップ買取は状態で査定されるため、赤艶でもうすドンでも基本は同じ金額です。店頭買取は店によって7,000〜13,000円と開きがあるので、色より店選びのほうが手取りに効きます
- 赤艶の個体をフリマに出すなら、ほかの個体と並べた比較写真を載せると違いが伝わります
- メルカリは30th CELEBRATIONの未開封パックとカードセットの出品を禁止していますが、開封済みのシングルカードは出品できます。詳しくはポケカ30周年のメルカリ出品禁止まとめをご覧ください
PSA鑑定に出すなら
PSA Japanの現行最安プランはスタンダード(1枚9,980円・申告額15万円以下・予定納期100営業日)です。いちばん早いエクスプレス(1枚29,980円)でも予定納期は25営業日のため、30周年リザードンのPSA10が市場に出てくるのは早くて10月下旬以降です。プライオリティ(80営業日)で出した分は2027年1月下旬ごろ、スタンダード(100営業日)なら2月下旬ごろに戻ってくる計算になります(9月中旬に提出した場合の目安)。

今の販売価格は1〜2万円台なので、鑑定費用をかけて採算が合うかは慎重に判断してください。赤艶を鑑定に出しても、前述のとおりラベルで色の違いは区別されません。鑑定の流れはポケカのPSA10ガイドで解説しています。
よくある質問
Q. うすドン・赤艶リザードンとは何ですか?
A. ポケカ30周年パック「30th CELEBRATION」に収録されたリザードン(M6a 137/103)のうち、赤みが濃い個体を「赤艶」、赤みが薄い個体を「うすドン」と呼ぶファン発の通称です。公式の区分ではなく、型番もカード名も同じ1種類のカードです。
Q. うすドンと赤艶リザードンで値段は違いますか?
A. トレカジャパンが確認した範囲ではショップの販売・買取は色味で分けておらず、価格は状態で決まっています。今後フリマなどで赤艶に小さな上乗せがつく可能性はありますが、まだ価格差として定着していません。
Q. 赤艶リザードンとうすドンはどうやって見分けますか?
A. 2枚以上を同じ光の下で並べ、イラスト背景のホロと右上の炎マークを比べます。赤艶はホロがオレンジから金色寄りで炎マークが深い赤、うすドンはホロがピンクから銀色寄りで炎マークがピンクがかった赤に見えます。写真は照明やカメラ設定で色が変わるため、実物での比較がおすすめです。
Q. うすドンはエラーカードですか?交換できますか?
A. 色の濃淡は印刷やホロ加工の個体差とみられ、文字の欠けなどのエラーカードとは性質が異なります。公式サポートガイドラインでは一部の製造上避けられない症状は現品確認の対象外とされているため、色味だけを理由にした交換は難しいと考えておくのが無難です。
Q. 30周年のリザードンの今の相場はいくらですか?
A. カードラッシュの販売価格は美品21,800円、状態A-が16,300円、状態Bが12,800円です。店頭買取の中央値は11,000円(7店舗で7,000〜13,000円)でした。最新の価格はトレカジャパンの相場ページで確認できます。
Q. 赤艶リザードンはPSA鑑定で区別されますか?
A. PSAなどの鑑定ラベルでは、赤艶とうすドンは同じカードとして扱われる見込みです。鑑定品になると色味の情報はラベルに残らないため、色の違いを重視する場合は実物や写真で確認する必要があります。
まとめ
- 「赤艶」「うすドン」は、30周年リザードン(M6a 137/103)の赤みの濃淡につけられたファン発の呼び名で、公式の区分ではない
- 違いはイラスト背景のホロと炎マークに出やすく、2枚以上を同じ光の下で並べると見分けられる
- 現時点では色味による価格差は確認できず、販売12,800〜21,800円・買取中央値11,000円は状態で決まっている
- 赤艶に付加価値がつくかは、流通量が増えてからのショップとフリマの動き次第
30年前の旧裏リザードンで使われていた「赤艶」という言葉が、復刻版でもう一度使われ始めたこと自体が、このカードの人気を物語っています。手元のリザードンが赤艶かうすドンか、まずは実物を並べて確かめてみてください。
※出典:ポケモンカードゲーム30周年特別サイト、ポケモンカードゲーム公式 サポートガイドライン、PSA Japan サービスレベル。価格はカードラッシュ販売ページおよびトレカジャパン集計(店頭買取7店舗・ネットショップ7社)。封入率はカードショップ1店舗の実開封60BOXの集計で、公式発表ではありません。価格は日々変動します。






