本記事では、現在のポケカ(ポケモンカード)市場(2025年11月7日時点)において、逆に価格が高騰しているカードについて特集します。
新弾『インフェルノX』などの現行カードが『MEGAドリームex』の発売を前に下落傾向にある中、なぜ一部のカードは値上がりを続けているのか? その原因と、具体的にどのカードが高騰しているのかを徹底考察します。
【市場の全体感】
本記事は、新弾や現行カードの多くが下落傾向にある中で、例外的に高騰しているカードに焦点を当てています。市場全体の動向については、以下の「ポケカ暴落」記事も併せてご覧ください。
なぜ?「暴落」の裏で高騰するカードたち
現在、ポケカ市場は複雑な様相を呈しています。『インフェルノX』の「メガリザードンX ex (SAR)」や『メガブレイブ』の「リーリエの決心 (SAR)」など、現行レギュレーションの高額カードの多くは価格が下落・停滞しています。
これは、11月末に発売が噂されるハイクラスパック『MEGAドリームex』への期待感から、コレクターや投資家が資金を確保するために保有カードを売却しているためです。(通称「売り圧」)
しかし、その一方で価格が逆行して高騰しているカード群が存在します。それが、いわゆる「ヴィンテージカード(旧裏・旧世代のカード)」や「流通枚数の少ない超高額プロモ」です。
現行カードから引き揚げられた資金が、次の投資先として「より希少価値が高く、再録の恐れがないカード」へと向かっているのです。
高騰の最大の理由:2026年「30周年」への期待
では、なぜ今ヴィンテージカードなのでしょうか。最大の理由は、2026年に迫った「ポケモンカード30周年」への強烈な期待感です。
▼ 25周年の記憶(2021年)
記憶に新しい2021年の「25周年アニバーサリーコレクション」では、過去の象徴的なカード(旧裏リザードン、フシギバナ、カメックスなど)がリメイクされて収録され、市場全体が爆発的な盛り上がりを見せました。
この「25周年バブル」を経験したコレクターや投資家は、「30周年では、再び初代(旧裏)のカードが主役になる」と予測しています。そのため、リメイク元となるオリジナルの旧裏カードや、その時代の希少なプロモカードを、価格が本格的に高騰する「今」のうちに買い集める動きが活発化しているのです。
現在、特に高騰しているカードの例
現行カードが下落する中、特に価格が上昇している、あるいは高値で安定している代表的なカードを紹介します。
1. 旧裏面カード(特に初代御三家)
<table><tr><td align=center><img src="https://cdn.tradecard.jp/articles/images/pokeka-koutou-card-matome/b2d8b3c8332b.jpeg" alt="旧裏 リザードン かえん">
収録: 第1弾 拡張パック (1996年)
相場(PSA10): 1,000,000円~
高騰理由: 30周年の主役と目される、ポケカの象徴。美品(PSA10)の現存数は極めて少なく、市場に出れば即座に取引される状況が続いています。現行カードがいくら暴落しようと、このカードの価値は別格です。
2. SMシリーズ 高額サポート(がんばリーリエ)
<table><tr><td align=center><img src="https://cdn.tradecard.jp/articles/images/pokeka-koutou-card-matome/7dd416394e01.jpg" alt="がんばリーリエ">
収録: ハイクラスパック「GXバトルブースト」(2017年)
相場(PSA10): 4,000,000円~
高騰理由: 絶版BOXに収録された、サポートカードの頂点。「がんばリーリエ」として知られ、そのイラスト人気と希少性から価格が下がる気配がありません。現行カードからの資金避難先として、最も信頼性の高い「資産」の一つと見なされています。
3. 超高額プロモ(エクストラバトルの日)
<table><tr><td align=center><img src="https://cdn.tradecard.jp/articles/images/pokeka-koutou-card-matome/a5cb1e8039d4.jpg" alt="エクバ アセロラ">
収録: エクストラバトルの日 (2019年)
相場(PSA10): 3,500,000円~
高騰理由: 流通枚数が極端に少ない(世界で数百枚レベル)プロモカード。リーリエやアセロラといった人気キャラクターの限定イラストは、コレクターの最終到達点の一つとされており、市場からカードが枯渇し続けています。価格は下がるどころか、取引のたびに上昇しています。
今は「買い時」か?「売り時」か?
現在の市場をどう捉えるべきか、カードの種類別に考察します。
【ヴィンテージカード(旧裏・絶版プロモ)】 → 「買い時」
30周年に向けた高騰はまだ序章に過ぎないと予想されます。2026年に近づくにつれて、さらに価格が上昇する可能性が非常に高いです。もし購入を検討しているなら、現行カードが下落し、資金がヴィンテージに集まり始めている「今」が最後の買い時かもしれません。
【現行カード(インフェルノXなど)】 → 「売り時」または「長期保有(塩漬け)」
『MEGAドリームex』の発売(11月28日予想)まで、下落・停滞トレンドが続く可能性が高いです。短期的な資金を確保したい場合は、早めに売却するのが賢明です。
ただし、これらのカード(メガリザードンX SARなど)も30周年イヤーの盛り上がりの中で再び高騰する可能性もあるため、資金に余裕がある場合は売らずに長期保有するのも一つの戦略です。
まとめ:資金は「現行」から「ヴィンテージ」へ
▼まとめ ・現行カードは『MEGAドリームex』を前に下落傾向にある。
・一方で、2026年の「30周年」を見据えたヴィンテージカード(旧裏など)は高騰している。
・「がんばリーリエ」や「エクバ アセロラ」など、流通枚数が少ないカードは市場と関係なく高騰中。
・資金は「短期的な新弾」から「長期的・資産的なヴィンテージ」へとシフトしている。
本記事では、現在のポケカ市場における高騰カードについて解説しました。
一見「暴落」しているように見える市場でも、水面下では30周年に向けた資金の移動が活発に行われています。現行カードの短期的な値動きに一喜一憂せず、長期的な視点で市場を見極めることが重要です。